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2-5 モヤモヤ…ん?コン○○???!!

めっきり寒くなり始めましたね

冬が始まりそう

練馬駐屯地庁舎内



「その空…目指してみるか。なんてな…」

   



そう言われてから一週間くらい経っている。

いまだに訓練になれぬでござる!

空を目指してみるかと言われてそんなことができるのかと思うともっと知りたいって言う気持ちが出てきている。




「空…飛べるのかな?」


「まだ言われたことを引きずっているのね…」


「……はい。」



朝の訓練が始まる少し前、村上3曹にそう呟いた。

他の隊員や鬼教官の沖田二曹にその子分佐藤・小野陸士長に話すとものすごい剣幕で言う。



「早くそのことを忘れろ!」



わたしは頭が弱いからパイロットになりたいとか。

CAさんになりたいとか思わなかった。

ただずっと夢で見る光景を叶えたくてたまらなかった。

大きな部屋からリュックを背負って青い空の中をダイブする夢。




「なんだろうなぁ…」


「まずお前は訓練な!」



苦笑いを浮かべて盗み聞きしていた小野陸士長が事務室から出てきた。

何か言いたげなんだろうけど…

言っちゃいけないって顔に書いてあった。






「俺もまた調べておくよ。後、沖田二曹が呼んでるぞ」


「……執務室に行ってきます!」



なんかやったかな?

やった覚えが全くない!

なおさら怖いんですけドォォ!!

とりあえず走って行くぞ!











「ねぇ、小野。 瑠香が言ってる空を飛ぶ部隊って…」


「信じられませんが…おそらくあそこでしょう」


「優秀なレンジャーしかいけないって話じゃ!

それにあの子はまだ高校生だよ!

……何を考えてるの、上は」



「田中3佐は反対しているそうです。向井一尉も…

でも聞かん坊なのは…」


「それにしても、小野は気がつかない?

あの大島っていう人。」


「俺の方から探りを入れておきます。何もないといいのですが」








同時刻執務室




「神前、なんでお前が呼ばれたか分かるな?」


「レンジャ」


「わかってないと思った。…まぁ訓練についてだ。」


「レンジャ?」




疑問形で返答をしたわたしの前に沖田二曹は机から紙を出した。

内容は3ヶ月間の訓練の内容だ。

2ヶ月はレンジャー隊員としての訓練

残りの1ヶ月は新隊員と同じ大事な敬礼といったことを学ぶ。

その中で一番気になったのはレンジャー隊員としての訓練の最終週。

重要と言わんばかりに蛍光ペンが引かれている。




「神前、俺はお前に期待していないと言った」


「レンジャ」


「そんなお前に訓練計画書を見せてやる。

まぁせいぜいやめるまでの足しにしろ」


「レンジャ」


「…はいかいいえかどっちだ?!」


「レンジャ!」


「まぁいい部屋から出ていい」





なんとか沖田二曹のやめろコールから逃げ切れた。

悪い人ではないと思うんだけど…

訓練だから仕方ないのかなー





はぁ、またわたし…

あの子に辛く当たってしまったわ。

仕方ないとわかってるけど。

レンジャー隊員としての教育が終わったら優しく接してあげよう。

その時には、一緒にジョアでも飲もうかしら

あの子がめげずについてきてくれているのは嬉しい限りよ。






…あれ?

沖田二曹の口元が動いてない…

これって心の声?

なんでそんなのが聞こえるんだ

ずっと前からだけどこんなに激しく聞こえるものなの?

自分の体がわからないよ!

ダメだ変に考えたら

今はこんなことを考えないでおこう

私が重要視しているのは訓練最終週の内容






山に入ってしこたま歩く!






これがレンジャーなんだとつくつぐ思う。

今の体力調整1-1でもきついって言うのに

山での訓練ってどうなるんだろう?

ただすごく心の声が聞こえるって言うかわからないけど沖田二曹は優しい人なんだな。

どことなく顔が引きつって見えるよ




そう思いながら私は執務室を出て行った。

気になることだらけだけど今の私にできることは少ないかも。

なんか心の中がすごくモヤモヤしてきた







モヤモヤしてたけど…訓練始まるわ

指定通りに迷彩服に半長靴という重たい安全靴にこれまた重たい89式小銃を持ってグラウンドに出た。

今から駐屯地の周りをマジ基地走りことハイポートをする。

目の前に佐藤陸士長と衛生の飯島3曹が満面のマジキチスマイルを浮かべていた。

我…目を疑うなり

その後ろに屈強な男どもがいるなり?



「神前ぃよかったな。

今からお前の先輩たちがお前と一緒に走ってくれるって」


「レンジャ…」


「そんなに怖がるなって! むしろ楽しめよ」





ハイポート







はいおわた!

しかも飯島3曹以外ここにいる人みんな寄ってたかってレンジャーじゃないですか

やだー

目の奥死んでるよ

やばたにえん 

もちろん走らせていただきます!

あるぇ?

田中3佐なんでそんなに笑顔なんですか?

向井一尉もいるじゃないですかー

田中3佐髪の毛セットして

おかしい、見たことある髪型でメガネして




パチパチパチパチ




それだめでしょぉ!!!

殺されますよ?

コン○ョですか、本当に殺されますって!

なんで向井一尉笑ってるんですか!?

いや、あの!

他の人…止めないんかーい!

待ってこれ嫌な予感してきた。

沖田二曹、なんでエレクトーン持ってきてるんですか

何歌って…

もう言わない

何も言わないよ、被り物がその人ということも…





「よかったな神前。お前のためにすごい人が駆けつけて歌まで歌ってくれてるんだぞ。」


「レンジャ」


「それじゃあ元気よく走ろうじゃないか」




これから地獄絵図はいポートが始まる

普通に考えてこんなことないからね









十分に気は熟した。

そろそろ俺も楽しませてもらおう。

手始めに瑠香に俺の本当の姿を見てもらわないとね

いいだろう田中源一郎3佐?


今回おふざけです

ネタがないわけではないですよ!

田中3佐やレンジャー教育を担当している全員が考えた瑠香のためにガス抜きかもしれませんね



最後に不穏な文章を入れました

さらに動き出します

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