表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/136

第108話 消えた敵

ミヤナの意識は危機感で一点に絞られた。



相手はどこから襲って来るかわからない。



地下に潜んでいる配下達も



今はただ下から



ミヤナの足をつかんでいるだけだが、



攻撃出来るタイミングを



はかっているに違いない。



ここで油断すればられてしまう。



完全に不利な状況で緊張しているミヤナを尻目に、



目の奥で残忍な光りをにじませ、



口をゆがめたチャラムの姿が



スッとかき消えた。



二人の緊張の針は一気に限界を振り切った。



「どこから来る。」



相手に攻撃する意思が生ずれば



想念エネルギーの波動は必ず発信される。



それを感知すれば



機先を制することが出来るはずだ。




どのようなかすかな波動も逃すまいと



全神経を研ぎ澄ませ、



吸った息をかすかに長く吐いて



気を充満させた。



呼吸を整えて行くに従い、



意識はより鮮明になり、



意識からはみ出して張り巡らされた触覚のセンサーが



周囲三百六十度の霊気の動きを探っている。



しかし反応がなく



襲って来る気配を感じなかった。



変だな。



ミヤナとバドグは



相手がどこから現れて来ても



対応出来るように全神経を研ぎ澄ませ、



隙を作らないように



油断なく武器を構え直したその途端、



二人の姿がアッと言う間もなく消えてしまった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ