表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

愛されてから愛するまで

作者: 破竹

私が愛する三つの世界へ捧ぐ

 小さな世界の空の上でふわりふわりと痛みを食べていたら下界の君と目があった


 小さな背丈で空を見上げる君は少し視力が弱いようだ

 右目しか残ってない僕とあいこな子だなと僕はまた空を漂う


 もう一度君と目があった時、君は二人でいたね。君は笑っていたかな?泣いていたかな?あの時食べた痛みの味もよく覚えていない


 次に君は一人で屋上にいた。見当違いな名前で僕を呼び、僕に降りてこいと駄々をこねる。とても可愛らしい顔だったよ


 君が僕の名を知ってからまだそれ程は経っていないけれどね


 いつかこの雲の鎖が切れたなら


 行ったこともない下界に降りて


 見たこともない景色を君と見て


 そんな風な君の元に帰りたい



 今まで漂うだけの僕が


 なんだか最近飛べそうなんだ


 まだまだ下手くそで


 たまには雨を降らせてしまうけど


 たまには雷を鳴らしてしまうけど


 時には嵐を呼んでしまうけど


 君が僕の名を呼ぶ限り


 君が僕の名を知る限り


 ・・・さあ、名を呼んでおくれ


 僕はそれの為に今日も空を漂う

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ