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自分が猫耳勇者になった理由(わけ)  作者: 跡石左京
ナノワ皇国の章 関八州行脚編
56/57

第51話 羅刹族、再び・前編

初の前・後編です。


※2/28 羅刹族の本拠地は、規模から言って渓谷ではなく峡谷でした。表記は全て峡谷に修正しました。

 アリシアの屋敷に住むと決めてから二日程が経っていた。

 翌日には常春の湖畔亭の女将達に挨拶して宿を引き払い、フェリオスを連れて屋敷へと移り住んだ。まあ、荷物の殆どは収納インベントリに入っている為、手荷物はカモフラージュ用のカバン一つだけだから身軽なものである。

 出て行く際、コハルが大層寂しげにしていたので、食事や温泉には入りに来ると言ったら、途端に顔を輝かせていた。一応、屋敷にも内風呂はあるのだが、やはり温泉も捨て難い。それに、何と言ってもゼフの料理は美味いからな。自分も一人暮らしだったからそれなりに自炊はしていたが、あそこまで完成度の高い日本料理(?)は作れない。屋敷の食事はティトが作っているとのことだが(意外に多才なようだ)、アリシアの嗜好で洋食系が多いらしい。自然と外で食べることが多くなるかも知れないな。

 部屋は2階の一番広い客間をあてがわれた。二十畳はありそうな、何処のスイートルームだという程の広い部屋で少し落ち着かなかったが。(元々六畳一間に住んでいたから貧乏性が染み付いている)客間なのでアリシアの趣味が反映されてなかったのだけは幸いだった。

 実はティトが持って来た屋敷の見取り図を見て、秘密の地下室が在ることが分かった。アリシアはその辺り無頓着で気付いていなかったようだが、ティトは普通に倉庫として使っていたらしい。丁度良いので、そこの空いている一角に転移魔方陣を設置することにした。パッと見には出入口も分かり辛く、セキュリティ的にも申し分のない、うってつけの場所と言えよう。

 取り敢えずはこれで事前の準備は整ったことになる。収納にはある程度の食料や必要な物は蓄えてあるし、自分的には何時旅に出発しても問題はないのだが、他の者達はそうはいかない。セツナやアリシアには、立場的にも引き継ぎや後始末をしなければならないことが多々あるのだ。ミヤビは、······まあどうでもいいか。

 別に着いて来てくれと頼んでいる訳ではないのだから、待つ必要など無いと言えば無いのだが、ここまで関わって来て心を砕いている相手に不義理なことも出来ない。我ながら損な性分だ。

 セツナはサジがまだ戻っていないらしく、いざと言う時の為に所謂筆頭とか塾頭とかいう立ち位置にいる門下生に、後のことを託せるように指導しているようだ。アリシアも、出張中のギルド長が帰って来るのを待って、今回の騒動の報告と、副ギルド長を辞していち冒険者に戻る旨を告げるつもりでいるらしい。ギルド長は二、三日中には戻って来る予定だとは言っていた。

 引っ越して直ぐは、ミリー達が押し掛けて来たりしてバタバタと騒がしかったが、今はもう落ち着いて少々暇を持て余し気味だ。そこで時間潰しと言ってはなんだが、適当な依頼を見繕って熟すことにした。




 依頼を済ませて街へと戻って来たのは、昼も大分回った未三つ刻、午後2時過ぎだった。

 今回受けた依頼は、近隣の村にちょっとした物資を届けるというもので、普通なら荷馬車が必要になる程の量だったのだが、収納のある自分なら馬一つで行ける簡単なお仕事だ。収納に関しては、敢えて吹聴するつもりもないので、周りが勝手に誤解してくれればいいかぐらいの気持ちでいる。変に気を遣ってこそこそするのが馬鹿らしくなったのだ。依頼ランクはFで、アリシアには今更お使いみたいなことをしなくてもと言われたが、これも経験の内だろう。因みに冒険者ランクはDになっていた。それも、アリシアの副ギルド長権限で。試験と審査が必要なんじゃないのかと言ったら、今回の件で十分にその資格は証明されているので、さかのぼって試験ということにしておきましょう、だと。そんなアバウトで良いのか?公私混同もいいところだな、全く。断る理由もないから有り難く受けておくけど。

 以前、街道を旅していた時は周りに何もないと言っていたのだが、実は街道から外れた場所には河の支流や小規模の森なども在り、ミソノ村のような小さな農村もそれなりに点在している。それはそうだろう。ユバの街には田畑などは無く、農産物に於ける生産活動自体には何ら寄与していない。近隣の農村から生産物が集まり取り引きがされる、言わば中継点とも言える役割を担うのがユバの街なのである。

 今回向かった村は、湖沿いの西の街道から外れた場所にある農村で、フェリオスの足でも片道3時間近く掛かる距離だった。普通に荷馬車で行っていたら一日かりか、下手したら二日に渡る仕事だったらしい。アリシアからは、また自重しないと嫌みを言われそうだ。



「······何だ?」


 ユバに戻ってみると、何やら街の様子がおかしい。中に入ろうとしたところで慌ただしく門から出て行く兵士達と擦れ違い、門の内側にも兵士や冒険者、傭兵といった人集ひとだかりが出来ていた。明らかに只事ではない。


「何があった?」


 門衛の一人に、ギルド証を見せながら事情を訊こうとすると。


「白夜!」


 その門衛が答える前に声が掛けられた。見ると、カイルが此方に駆け寄って来る。表情には隠し切れない緊張感が見られ、周囲も含め重苦しい雰囲気が漂っていた。


「丁度良かった。お前が居てくれたら百人力だ」

「······どういうことだ?」


 難しい顔のカイルに釣られ、此方もつい声を低めてしまう。しかし、その問い掛けに応えたのはカイルではなかった。


「私から説明しましょう」

「アリシア?」


 そう言って横から現れたのはアリシアだった。どうやら、この場に居る冒険者達の取り纏めをしていたらしい。そのアリシアの表情からも切羽詰まったものを感じ、ただならぬ事態であることが容易に窺える。

 そしてアリシアは、前置きをすることなく、単刀直入に事態を明らかにした。


「魔物の大群がこの街に迫っています」

「何!?」

「今から1時間程前に、依頼に出ていた冒険者からもたらされた情報です。少なく見積もっても1000体以上、それが真っ直ぐこの街に向かっていると」


 よもやのスタンピードか?最低でも1000以上ということは、レギオン戦並じゃないか。それだけの数の魔物となると、この辺りで思い付くのは南の森くらいだが······。態々わざわざ迂回して此方に向かっているとでも言うのか?いや、そもそもあれから数日でそんな大量発生するとはとても思えない。まさか、また何か人為的・・・なものじゃないだろうな?ふと、くだんの狂錬金術師の存在が一瞬脳裏をよぎるが。

 そんな此方の考えを読んだかのように、アリシアが補足してきた。


「向かって来ているのは東からです」

「東だと?」


 予想外の言葉に、思わず目を見開く。

 東には何がある?見渡す限りの平原だった気がするが······。待てよ、そう言えば確か、東の街道の遥か先には峡谷があったな。アザマ峡谷と言ったか。実際に見た訳ではないが、MAPで確認した限りはグランドキャニオンにも匹敵する規模だったと記憶している。そこまでの間には、大規模な魔物が発生するような場所は無かったはずだ。となると······。


「東の峡谷には何が居る?」

「······お察しの通り、東の峡谷にはある・・魔物の本拠地が在ります。向かって来ているのはその魔物、羅刹族・・・の大群です」

「!」


 羅刹族!ここに来てまた奴等か。性懲しょうこりもなく、と言いたいところだが······。


「妙だな······」

「何がです?」

「これまでに街が襲われたことはあったか?」

  

 ゲームでのレギオン戦は基本的に砦や城塞の奪い合いで、市街戦に及ぶことはなかった。別シナリオでは市街戦もあるにはあったが、これは王都にのみ発生する防衛戦で全くの別物だったのだ。だが、飽くまでそれはゲームでの話で、現実と混同するつもりは更々ない。この世界では、魔物が街を襲わない保証はどこにもないということは理解わかっている。但、ここまでこの街で暮らしてきてそういった爪痕を一切見ていない為、疑問に感じただけだった。


「確かに今まではありませんでしたが、ですが実際に今こうして来ているのですから───」

「ああ、分かってる」


 偶々、今回がその最初になっただけのことかも知れない。それでも気にはなる。何故今になって、それもこのタイミングなのか。どうも作為的なものを感じずにはいられないのだが、考え過ぎだろうか?

 それに、気になることがもう一つ。


「本拠地が判ってるのに、此方から攻め込んだりはしないのか?」

 

 人間と羅刹族は、互いに決して相容れぬ存在だと聞いている。言葉は通じるのに話は通じない。魔物だからと言われればそれまでなのだが、相手に迎合する気が全く無く、歩み寄る余地が皆無なのだそうだ。故に両者の歴史は血にまみれており、最早滅ぼし合うだけの存在だと言う。(その割に、これまで街を攻めて来なかったことには釈然としないが)それが正しいことだとは思わないが、この世界が綺麗事だけでは生きて行けないのも確かなのだろうとは思う。なればこそ、生き残る為に此方から攻めるのも当然あり得ることだと思うのだが。


「攻め込んださ」


 答えたのはカイルだった。カイルは昔を思い出すように、何処か遠くを見つめていた。


「俺がまだ傭兵だった頃、皇国軍の侵攻作戦に参加したことがある」

「ほう」

「だが、結果は散々だった。奴等は峡谷の最も険しい所を自然の要害として利用し、堅牢な要塞と化してそこを根城にしていたんだ。数度に渡る侵攻も、此方が一方的な被害を受けて撤退するしかなかった。あの時は、本当に命辛々からがらだったよ。俺も、それにジェイドも居たが、良く生き残れたと思うよ」


 何人も戦友が死んだと苦い顔で言うカイルは、やはりこの場に集まっていた傭兵達の中に居るジェイド等暁の旅団の方に目を向ける。当時を共にした仲間が他にも居るのかも知れない。カイルの表情は何処と無く感慨深げだった。此方に気付いたジェイドが、何故か不敵な笑みを浮かべて見返して来ていたが。


「それ以来此方から攻め込むことはせず、奴等が出て来たところを迎え撃つという、消極的な策を取らざるを得なくなったのさ」


 難攻不落の要塞という訳か。古来、ハードウェアに頼った軍隊が勝ったためしはないと誰かが言っていたが、さて某提督ならどう攻略するか気になるところではあるな。

 それは兎も角、そういった経緯があるなら不倶戴天の敵という認識があっても不思議はないということか。クレハ達も相当因縁や確執がありそうな感じだったしな。きっと幾度と無く繰り返されて来たことなんだろう。


「それで、奴等は今どの辺りまで来てるんだ?」


 今一度アリシアの方に向き直り、訊ねてみる。


「報せに来た冒険者が必死に馬を走らせて距離を稼いでくれましたから、時間的に見て恐らくあと二、三里というところではないでしょうか」


 二、三里ということは8~12kmか。約10km前後と考えて、奴等確か騎馬とかは使ってなかったはずだから(逃げる時には呼び出していたが)、走ったとしても後30分程だろうか。本当に間一髪だったな。


「そろそろ物見から見えてくる頃じゃないか?」


 そう言うや否や、防壁上に設置された物見やぐらから半鐘の音が鳴り響き、物見役の兵士の若干上擦った叫び声が上がる。


「奴等が来たぞぉぉ───っっ!」


 その声を聞いて、途端に周囲が色めき立ってざわつき始める。誰もが動揺を隠し切れない様子だ。それなりに落ち着いているのは、経験のあるジェイド達くらいか。冒険者も傭兵も、緊急召集で呼ばれはしたが、そうそう覚悟は決まらないのだろう。ま、当然か。この状況、普通なら全滅コースでもおかしくないからな。街の兵士が精々100人程、そこに現存の冒険者と傭兵を加えても200人にも届かない。彼我の戦力差は絶望的だ。


「はぁ、仕方ないか······」

「白夜さん?」


 自分の場合、覚悟と言うよりは諦めの心境と言うべきか。軽く溜め息を吐いてかぶりを振る自分に、アリシアが不安げな顔を向けてくるが、構わずにシルフィードを呼び出す。


「シーラ!」

「何···マスター···?」


 即座にその場に顕現したシルフィードに、周囲には更なる騒めきが広がっていくが、敢えてそこはスルーし。


「奴等の様子を見せてくれ」

「ん···分かった···」


 精霊の目を使った【遠見】を頼む。例の遺跡の中で重宝したやつで、別にスキルという訳ではないが、便宜上そう呼ぶことにしたのだ。

 因みに、シーラというのは新たに付けたシルフィードの名前だ。精霊には本来名前は無く、契約者が名付けるのが慣例だとアリシアに聞いたので、改めて付けたのだった。名前の由来は好きな物語の登場人物からだが、本人は思いの外気に入ったようで、珍しく嬉しそうにしていた。

 それはさておき、シーラが此方の肩に手を乗せて視界を飛ばし始めたので、此方も目を閉じてそれに同調する。脳裏に映った景色が物凄い勢いで流れて行き、時を置かずして映像は羅刹族の軍団を映し出した。


「これは······1000どころじゃないな······」

「え?」


 その光景を目の当たりにして、思わず呟きが漏れる。目測でもそれは、前回のカガチ城塞の時に匹敵する規模に思えたからだ。実際に狩人ハンターを付けて【広域探査】をしてみると、やはり3000を越える数だった。前回とほぼ同数を投入してきたことになる。

 探査リストの中には、所謂いわゆる名持ちというやつが3体いたが、気になるのはその内の1体。


(こいつは確か······)


 斬鬼。前回の4体の内、最後の1体だったはずだ。

 羅刹軍の映像に意識を戻すと。その先頭で雄叫びを上げ檄を飛ばす、尋常じゃない戦意を剥き出しにした羅刹族が目に映る。恐らく、こいつが斬鬼だろう。何故なら───。


「オオォォォォッッ!アニジャタチノウラミッ!ニックキユウシャ・・・・ヲチマツリニッ!ニンゲンドモモロトモネダヤシダァァ──ッ!」


 大刀に長い柄が付いた、斬馬刀のような武器を高らかに掲げて吠えていたのだ。


(ちっ、そういうことか······)


 どうやらこれは、自分の蒔いた種らしい。禍根を断ったつもりでいたのは間違いだったようだ。徹底出来ていなかった。まだまだ甘かったということだ。あの時はまだこの世界に来たばかりで、そこまで考えが及ばなかった。───いや、言い訳だな。今のこの状況がその結果だ。今度こそ、きっちり片を付けなければならない。


(だが······)



 解せないのは、どうして此処に居るのが分かったか、だ。

 確かに奴等の本拠地からここまで、進行上の障害となるものはほぼない。しかし、厳密に言えばユバの街はカガチ城塞の真南ではなく、やや南西寄りに在る為、東のアザマ峡谷からの進行上に直接カガチ城塞は当たらないが、輜重線を断てる位置に在り、常識的な戦略の上では無視出来ないはずである。これまで街が攻められなかった理由もその辺りにあるのだろうと予想は出来るが、飽くまで想像だ。釈然としないことには変わりはない。

 にも拘わらず、ピンポイントでこの街を狙って来たのは、此処に居ると確信しているからだろう。普通ならば、再度カガチ城塞を攻めてもおかしくないのだから。とは言え、あの脳筋種族にクレハ達並の諜報能力があるとは思えないんだがな······。


(予言者······)


 まさかな。ああいった種族は、呪術とか祈祷とかの妖しげな力に頼るイメージが確かにあるが······。まあ、これは穿ち過ぎというものだろう。そこまで疑って掛かったらキリがない。


「アリシア、カイル、一応防衛線は張っておいてくれ」


 決意を固めて、二人へとそう話す。通すつもりはないが、念の為だ。


「どうなさるおつもりですか?」

「勇者の役割を果たしておくことにする。今回だけはな」

「おい、まさか!一人で行くつもりか!?」


 カイルが声を荒げて詰め寄るのを抑えつつ。


「大きな声を出すな。気付かれるだろ」

「───っと、すまん」


 口を押さえて周りを見回すカイル。見ると、此方の様子を窺っているジェイドと目が合うが、まあアレは放っておこう。


「一人の方がやり易い。寧ろ余計な奴は邪魔だ」

「あ······」


 蛇神の時の状況を思い出したのか、カイルは顔に理解の色を表した。それでも不安げな表情は隠せないようだ。


「分かったよ······。だけど、無理はするなよ?」

「ああ」


 カイルにうなずき返し、そしてアリシアの方を見ると。


「仕方のない人ですね。でも心配はしていません。存分になさって下さい」


 やや呆れながらも、そう言って優しげに微笑んでいた。全く、敵わないな。

 そしてフェリオスに跨り、再び門から出て行こうとした時。


「お師匠様!」


 何か事情があったのか、遅れて来たセツナが駆け寄って来た。


「あっ、あの······」


 不安、恐れ、心配、色々な感情がい交ぜになった表情で此方を見上げていた。その頭をポンポンと叩き、安心させるような口調で言う。


「直ぐに終わらせる。大人しく待っていろ」


 更に振り返り。


「お前もだ、ミヤビ」

はいっイエッサー、ボス!」


 やはり着いて来ていたミヤビがフェリオスの影から現れ、直立不動で敬礼する。

 そして、まだ不安げなセツナ達を尻目に、後ろ手に手を振って門から出て行く。出来るだけ目立たないように、それも東ではなく西に向かって。いささか見え透いてはいるが、一応カモフラージュの為だ。自分でも色々自重しなくなって来ている自覚はあるが、流石に大っぴらに勇者をするのは別問題だからな。そこまで開き直っちゃいない。尤も、その辺が徹底出来てないとアリシアに苦言を呈される所以ゆえんなのかも知れないが。


「さて、この辺りでいいか」


 街から十分に離れ、周りに人気ひとけが無いのを確認してフェリオスから降りる。


「まるでクラーク・ケントの気分だな。勇者ヒーローはガラじゃないってのに」


 何処かで聞いたような台詞セリフでボヤキながら聖騎士パラディンへとクラスチェンジし、同様に飛竜へと戻ったフェリオスに再度跨る。ご褒美の前渡しに一塊ひとかたまりの肉を与えてご機嫌になったフェリオスの首筋を撫でつつ。


「それじゃ、頼むぞフェリオス」

「クゥァァ─────ッ!」


 嬉しそうに鳴くフェリオスの背でアーメットを閉じ、その場から一気に飛び立つ。

 向かうは羅刹族の大軍団。今度こそ、きっちり決着ケリをつけるとしようか。

羅刹族の本拠地のイメージはオ○トロヤ城ですかね。メリ○ァトが山地と言うより切り立った峡谷と言う感じでしたので。自分でも懐かしく思い出していました。

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