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自分が猫耳勇者になった理由(わけ)  作者: 跡石左京
ナノワ皇国の章 蛇神教団編
51/57

登場人物紹介

※ネタバレも若干有ります。

※11/14 トルメニア関係が抜けていたので追加しました。

白夜びゃくや


 猫人族ミセリア。女性。18歳。クラスは様々。一人称はなし。必要がある時だけ「自分」と言う。

 金髪のショートボブっぽい髪型に同色の猫耳と尻尾。身長168cm。しなやかな肢体。巨乳。

 本作の主人公。本名は不明。元はしがないサラリーマンの30代の男性だったが、MMORPG「ダークファンタジアVIIセブン」によく似た異世界に、ゲームキャラである猫耳ミセリアの女性として転身(転移でも転生でもないので)する。その際、取得クラスのオールレベル1000というチートを授かり、更には本来無いはずの「勇者」のクラスまで発現してしまう。

 性格は極めて冷静沈着で論理的であり、優れた洞察力の持ち主ではあるが、情に厚い部分もあり、クールに振る舞おうとしていながら徹し切れていないところもある。ドライという設定はどこへいった、という程目の前のことを見過ごせなかったりもして、色々と貧乏くじを引いている。寧ろそういった部分に人を惹き付ける要因があるようで、どういう訳か女性にばかり好かれる逆ハーレム体質だったりもする。恋愛に無関心とまでは言わないが、現状では女性化した身体を持て余していることもあって、同性同士のそういったことにはまだ否定的。

 天涯孤独という程ではないが、家族とも疎遠で恋人とかも居なかった為、元の世界に戻りたい思いはそこまで強くない。一応モチベーションとして方法くらいは探っておこうとは考えているようだ。元々ゲーマーでラノベとかも好んで読んでいたので、自分の身に降り掛かった現状には思うところはあるものの、このゲームのような世界を体感出来ること自体は楽しんでいる節がある。あれこれ考えている割には、何とかなるさ的な楽観主義者オプティミストでもあったりする。その実、溜め息を連発する苦労性でもあるのはご愛敬だが。

 蛇神ザハラクとは因縁があり、本人も不完全ながら【神気】を使えることから、神々とは何らかの関わりがあると思われるが、転身した理由も原因も含めて詳細は今のところ一切不明。



【セツナ・カブラギ】


 人族。女性。16歳。刀剣士。一人称は「わたくし」。主人公の呼び方は「お師匠様」。

 黒髪のポニーテイル。身長155cm。トランジスタグラマー。

 ナノワ皇国南州カブラギ領領主の孫娘で、カブラギ一刀流ユバ支部の師範代の一人。若くして師範代になっただけはあり、その実力は本物だが、祖父の命で侍へのクラスアップを禁じられている為に実力を出し切れていない。自分の欠点を的確に見抜いて指摘した主人公に惚れ込み、押し掛け弟子となる。

 性格は生真面目で一途。少々思い込みが激しく、頑固で融通の利かないところがある。かと思えば、主人公の秘密につけ込んでちゃっかり弟子に居座ったりと、意外と強かで計算高い面もあるようだ。

 年の近いミリー、コハルとは仲が良く、今はケモラー仲間として一緒に主人公をモフモフする機会を窺っている。モフモフする時だけは性格が豹変する困ったちゃん。主人公曰く、「目的が違ってるぞ」。



【クレハ・クラナギ】


 人族。女性。24歳。ニンジャマスター。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「勇者殿」。

 緋髪で、ややウェーブの掛かったセミロング。身長175cm。均整のとれた身体つき。

 ナノワ皇国西州クラナギ領領主の実妹で、八騎将「紅蓮のクレハ」。

 柔のクラナギと称されるように、鉄扇を使った扇舞術による変幻自在の攻めを得意とする。

 また、隠密御庭番衆を束ねる忍頭でもある。御庭番と言っても本来の意味とは違い、諜報機関といった意味合いが強く、国内外の情報に精通している。独自の情報網ネットワークを持ち、実力的にも政治的にも無視出来ない力を持っている為、皇家ですら迂闊には手出し出来ないと言う。

 一本気で少々融通の利かないところはあるが、基本的に国民くにたみの安寧を第一に考える姿勢は万人が認めるところであり、だからこそ皇家としても二心を疑うようなことはしていない。とは言え、私欲では決して動かない頑物としても知られているので、扱いかねている部分もあるようだ。

 普段はおおらかで部下にも寛容なので、民衆のみならず配下からの人気も高い。副官のサギリとは幼い頃からの付き合いで、妹でもあり親友でもある。

 主人公に助けられ、その力を目の当たりにして魅入られる。以後勇者として崇め、足跡を追うようになるのだが、その心情は意外とミーハーで、熱狂的なファンのそれだったりする。



【サギリ・アサギリ】


 人族。女性。21歳。隠密。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「勇者様」。

 黒髪のショートカット。身長165cm。やや痩せ型だが普通の体型。

 クレハの副官で隠密頭。クラナギ家の従士の家系で、幼い頃からクレハに付き従い、その信頼は最早盲信に近い。主家筋や上官としてだけでなく、姉としても慕っている。

 クレハに対しては従順で有能な副官として振る舞っているが、反面部下には厳しく冷徹で容赦がない。但し理不尽な訳ではなく、きちんと飴と鞭を使い分けているので敬意は払われている。ミヤビの恐れるお仕置きがどんなものかは不明。

 クレハと同様に主人公を勇者と崇拝するようになるが、直接救われ抱き抱えられた体験が、より強い想いを抱かせているようだ。元より、女子高のBSビッグシスター的な体質がそれに輪を掛けている。



【ミヤビ・サラ】


 人族。女性。19歳。密偵。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「ボス」。

 茶髪のショートだが襟足だけ若干長い。身長170cm。スリム。貧乳。

 この世界で家名があるのは王族貴族か武家くらいなので、ミヤビも一応武家の出なのだが、貧乏旗本の三男坊ならぬ三女のミヤビは、政略結婚の道具にされる前にと家を出て、クレハの配下となった。

【影忍】シャドウ・ハイドのスキルを持っている為、密偵としての能力は高いのだが、うっかり者で単純なミスをやらかすことも多く、その所為で度々サギリからのお仕置きを受けていたようだ。最早それは、トラウマレベルと言っても良い。日和見主義でリアリストでもあり、長いものには巻かれるタイプ。

 体型にはコンプレックスがあり、貧乳を相当気にしている。それも含めて、典型的な弄られキャラのオチ要員。



【ラナ・リーアシュタット】


 人族。女性。16歳。神官。一人称は「わたくし」。主人公の呼び方は「勇者様」。

 肩口で切り揃えられた銀髪。身長160cm。着痩せするタイプ。

 トルメニア神聖国聖教庁の重鎮である枢機卿を祖父に持ち、自身も敬虔なファナリア教の神官。修行の名目で友好国のナノワ皇国に出向し、従軍神官としてカガチ城塞に同行していた。

 お嬢様育ちで夢見がちな世間知らず。おっとりとしていて、間延びした喋り方。戦いの最中、主人公の膨大な魔力を感じ取り、会ってもいないうちから勇者への憧れを抱くようになる。再登場の予定有り。



【アナベル・リーアシュタット】


 人族。男性。62歳。大司教。一人称は「儂」。

 ロマンスグレー。身長178cm。細身で筋肉は余り無い。

 トルメニア神聖国聖教庁の枢機卿。ラナの祖父。侯爵位を持ち、神聖国教皇とも親交の深い聖教庁の重鎮。



【教皇】


 トルメニア神聖国教皇。詳細は不明。



【アルマ・トルソー】


 人族。女性。20歳。騎士。一人称は「わたし」。

 赤みがかった金髪。身長176cm。筋肉質。シックスパック。

 リーアシュタット家お抱えの騎士。ラナの付き人兼護衛役として同行して来た。真面目な苦労人で、奔放なラナには良く振り回されている。



【アリシア】


 エルフ。女性。121歳。精霊術師。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「白夜さん」。

 プラチナブロンドのロング。身長163cm。スリム。美乳。

 冒険者ギルドの受付嬢をしているが、その正体はユバ支部の副ギルド長。受付嬢は、有望な人材を探すための趣味と実益を兼ねた道楽みたいなものだったりする。現ギルド長は曾てアリシアに師事していた弟子だった為、今でもアリシアには頭が上がらないらしい。本来ならアリシアがギルド長になるべきところなのだが、何時でも辞められるようにと弟子に押し付けて、副ギルド長の座に収まっている。

 受付嬢という役柄上、人当たりが良く面倒見も良いが、状況次第では非情な判断も下せる冷徹さも持っている。とは言え、結局は見捨て切れない甘さもあるようだが。基本的には大局的なものの見方が出来る大人である。

 主人公の精霊力を見て勇者と見抜き、運命の相手であると思い込む。計画通り、副ギルド長を辞めて冒険者に戻り、主人公に着いて行こうと目論んでいる。因みに、元の冒険者ランクはSSダブルエス。水の上位精霊ウンディーネを従えているところから、「水の女王」と呼ばれていた。



【シーラ】


 精霊族。女性? ???歳。シルフィード。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「マスター」。

 エメラルドグリーンの棚引く髪。顕在化時の身長体型はある程度調整可能。基本はモデル体型で全裸だが、簡単な衣装も本人の意思で顕在化出来る。

 風の上位精霊で、実験体として蛇神教団に囚われていたところを主人公に救われ、契約を交わす。無表情で殆ど感情を表さず口数も少ないが、主人公には忠実で従順。精霊族には本来名前は無く、契約者が名付けるのが慣例だということを主人公は知らなかった為、暫くの間そのままシルフィードと呼んでいたが、アリシアにそのことを聞いて「シーラ」と名付けた。由来は主人公の好きだった物語に出てくる風の国の女王からだが、本人はいたく気に入っているらしい。



【ユーリィ】


 精霊族。女性? ???歳。ウンディーネ。一人称は「うち」。主人公の呼び方は「ゆうさん」。

 コバルトブルーの流れる髪。身長体型に関してはシーラと同様だが、本人の趣味で大分肉感的。

 水の上位精霊でアリシアの契約精霊。鼻に掛かった間延びした喋り方で、精霊にしてはやや享楽的な性格。アリシアとは長い付き合いだが、主人公の魔力に惹かれて乗り換えちゃおうかなどと冗談混じりに言っていたりもする。



【ジェイド】


 人族。男性。34歳。狂戦士バーサーカー。一人称は「俺」。主人公の呼び方は「旦那」。

 黒髪の短髪。身長190cm。筋骨隆々のがっしりとした身体付き。左頬に傷がある。

 新進気鋭の傭兵団「暁の旅団」の団長。曾てはカイルと同じ傭兵団の仲間だったが、独立して今の団を立ち上げる。傭兵団としてのランクはまだBだが、本人はSに近いAランク。マジックアイテム「旋風の斧」を使い、漆黒の鎧で戦場を駆け抜ける姿から、「黒旋風のジェイド」の異名を持つ。

 性格は豪放磊落且つ大胆不敵。やや斜に構えたところはあるが、さっぱりとした気性で面倒見も良く、兄貴的な存在でもある。ジェイドを慕って元の傭兵団から着いて来た仲間も多い。

【気配探知】のスキルを持ち、気を読むことに長けている為、一瞬で主人公を勇者と見抜いた。若き日の勇者への憧れが再燃し、主人公に着いて行こうと心に決める。強さへの渇望も偽りではないが、どちらかと言えば面白そうだから・・・・・・・、というのが本心のようだ。



【リク】


 人族。男性。17歳。軽戦士。一人称は「おいら」。主人公の呼び方は「姉御」。

 蜂蜜色の無造作に伸びた髪。身長172cm。細身だがそれなりに筋肉質。

「暁の旅団」の団員。以前、戦場で助けられたことからジェイドを兄貴と慕い、団員となった。傭兵ランクは、まだ駆け出しの域を抜けないEランク。但し、【罠感知】と【索敵】のスキルを持っている為、斥候としてはそこそこ優秀。

 お調子者で女好き。童顔で傭兵らしからぬ可愛らしい容姿を、良く仲間にからかわれている。一方でそれを、女性の母性本能を擽るのに利用していたりとちゃっかりした面も。やっぱりオチ要員。



【エマ】


 人族。女性。28歳。盗賊スカウト。一人称は「あたし」。主人公の呼び方は未定。

 茶髪のザンギリ頭。身長170cm。細身だが出るところは出ている。鯔背いなせい女。

 暁の旅団の副団長の一人。リクと共に主に先導役斥候役を担うが、ジェイドに代わって団の取り纏めを行うことも多い。からっとした竹を割ったような性格で、団の姉御的な存在。ジェイドとは、ちょっと良い雰囲気だったりする。



【カイル】


 人族。男性。35歳。双剣士。一人称は「俺」。主人公の呼び方は「白夜」。

 濃いブラウンの短髪。身長181cm。鍛えられた細マッチョ。

 ユバの街の門衛。その中では比較的偉い兵士長。門番にしては親切で人が善いが、長年の経験から人を見る目には長けており、主人公の性質を一目で見抜いて気に入る。以後、家族ぐるみで付き合うようになるが、若い女性としてではなく、本質である同年代の男性のような感覚を抱いているようだ。

 勇者と判ってからも態度を変えるようなことはなく、気さくに接しながらも、愛娘を助けられた恩義に報いようと秘かに思っている。周りが呆れる程の愛妻家で親馬鹿でもある。

 ジェイドとは同じ傭兵団に所属していたこともあり、肩を並べて闘いつつも互いに競い会う好敵手ライバルでもあった。憎まれ口を叩きながらも、根っこの部分では信頼しあっていたようだ。当時の傭兵ランクはAに近いBで二人はほぼ互角だったが、今では大分差がついてしまっていることを悔しいと感じている。

 結婚を期に傭兵団を辞め、門衛の仕事についた後もジェイドとの交流は続いており、ミリーもジェイドのことは、たまに来てお土産をくれる優しい叔父さんだと思っている。



【ローラ】


 人族。女性。33歳。剣術士。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「白夜さん」。

 緩やかなウェーブの長い金髪。身長164cm。ボンキュッボンなグラマラス。垂れ目がちな癒し系の美女。

 カイルの妻でミリーの母親。元はDランク冒険者だったが、カイルとの結婚とミリーの出産を期に引退し、主婦業に専念する。パーティを組んでいた仲間はいたが、ローラの抜けた穴を埋めるべく別の街に移って行った。以後は音信不通。

 一見するとあらあらうふふなおっとり系に見える。その実、芯が強く母性に溢れるしっかり者。夫と娘を何より大切に思っており、やや嫉妬深い面も。主人公のことを聞かされて勘違いするも、本人を前にして疑いも吹き飛び、普通ではない何かを感じ取る。女の勘、恐るべし。

 常春の湖畔亭の女将タミアとは幼馴染みであり、その関係で同じ傭兵団だったカイルと知り合うことになる。ほぼ同時期にゼフの子を身籠り退団したタミアとは、その後も家族ぐるみの付き合いが続いている。



【ミリアリア】


 人族。女性。14歳。剣術士(仮)。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「白夜さん」。

 母親譲りの金髪を三つ編みにした素朴な髪型。身長153cm。やや幼児体型ながらも発育は良好。

 カイルとローラの一人娘で愛称はミリー。母親似で幼さの残るおっとりした雰囲気だが、外見に似合わず気丈で行動力がある。母ローラに憧れて冒険者となることを目指しているが、現時点では戦闘に於ける才能には乏しく、決して向いているとは言い難い。それでも思い込んだら命懸け、諦めずに突き進む一途さと頑固さを持っている。

 蛇神教団の生け贄とされるところを主人公に救われ、強烈な印象を植え付けられる。その強さや優しさ、凛々しさに憧れ、冒険者としてまた女の子として、色々な意味で勇者に恋するようになる。

 コハルとは幼い頃から姉妹のようにして育ち、セツナも年の近い姉のように慕っている。元から仲の良かった三人だが、今では主人公のモフモフを狙う良き仲間となっている。



【コハル】


 人族。女性。14歳。町人。一人称は客の前では「わたし」だが、本当はボクっ娘。主人公の呼び方は「白夜さん」。

 栗色の髪のサイドポニー。身長150cm。健康優良児。発育は良好。

 温泉宿「常春の湖畔亭」の看板娘。明るく元気な溌剌娘で、いつも笑顔を絶やさない。コハル目当ての客も多いが、どちらかと言うと可愛い孫か娘といった感覚のようだ。

 傭兵だった両親の血を受け継いで、実は戦闘の才能を秘めているのだが、本人は気付いていない。その資質はミリーよりも上だったりする。本人は女将になることを目指しているので、一生気付くことはないかもしれないが。

 主人公には懐いている程度だったのだが、実は隠れケモラーでずっと猫耳や尻尾が気になっていた。セツナやミリーに釣られてとうとう我慢が出来なくなり、二人に加わってモフモフを狙うようになる。危うし主人公。



【タミア】


 人族。女性。34歳。町人(魔術師)。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「白夜さん」。

 黒髪をアップに纏めた女将スタイル。身長161cm。ふくよかで肉感的。普段から着物着用。

 温泉宿「常春の湖畔亭」の女将。母性の体現者のような肝っ玉母さん。若い頃は傭兵をしていたが、同じ傭兵団のゼフと結婚してコハルを身籠ったのを期に退団し、温泉宿を始めた。

 ローラとは幼馴染みで、ほぼ同時期に生まれたミリーのことも自分の子のように思っている。



【ゼフ】


 人族。男性。38歳。料理人(拳闘士)。一人称は「俺」。主人公の呼び方はなし。大体「おい」である。

 栗色の角刈り。身長205cm。オーガのごとき体格に厳めしい顔。

 温泉宿「常春の湖畔亭」の主人で料理人。傭兵団に居た時も料理番をしていた程の腕前を持つ。

 厳つい容姿で極端に口数が少なく、普段は物静かで大人しい。だが、いざという時は文字通りオーガのごとき強さを発揮して、妻や娘に絡む酔っぱらいを叩き出す。

 殆ど感情を表に出すことはないが、主人公のことは気に入っているようだ。



【サジ】


 人族。男性。39歳。侍。一人称は「それがし」。主人公の呼び方は「白夜殿」。

 鋼色の短髪。身長178cm。痩身痩躯だが引き締まった身体。線のように細い目。

 カブラギ一刀流ユバ支部の師範代の一人。飄々として何を考えているか分からないところがあるが、総帥であるセツナの祖父テッサイからは孫娘のお目付け役を仰せつかっており、人知れず見守っている。しかしてその正体は、八騎将「百目のドウゲン」の手の者であり、色々と複雑な事情があるようだ。



【テッサイ・カブラギ】


 人族。男性。65歳。サムライマスター。一人称は「わし」。主人公の呼び方は「お主」。

 白髪の総髪。身長177cm。年齢らしからぬ鋼のような身体。

 ナノワ皇国南州カブラギ領領主で、カブラギ一刀流の総帥。八騎将「剛覇のテッサイ」。

 剣の道に関しては極めて厳しく、一切の妥協を許さない頑固一徹の人物だが、普段は孫娘にはデレデレの大甘でギャップが激しい。良くそれで娘夫婦にもたしなめられているようだ。

 ドウゲンとは昔馴染みで、親友と言うよりは腐れ縁と言ったところ。



【ドウゲン・セイリュウ】


 人族。男性。68歳。大僧正。一人称は「わし」。主人公の呼び方は「おんし」。

 禿頭。身長165cm。中肉中背。特徴が無いのが特徴。煮ても焼いても食えそうにない狸爺。

 ナノワ皇国上州カミツ領に総本山を構える浄門宗の大総主。八騎将「百目のドウゲン」。

 あらゆる事象を見通す【千里眼】のスキルを持っているが、実際にはそこまで万能なものではなく、ドウゲン自身の経験則と洞察力があってこそのスキルのようだ。蛇神教団の暗躍を憂いて儀式の阻止を画策していたが、主人公の介入は予見出来たものの、蛇神の復活までは見通せなかった。

 旧知のテッサイとは示し会わせた上で、サジを送り込んでいた。因みに、ドウゲンに報告した気配の者とサジは別人である。



【シリウス・グランフェルト】


 人族。男性。25歳。黒騎士。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「勇者」。

 波打つ金髪。身長185cm。鍛え抜かれた肉体の美丈夫。

 ナノワ皇国第二皇子。八騎将「天剣のシリウス」。

 貴公子然とした容貌に苛烈な意思を秘めた氷蒼アイスブルーの瞳。外見的なモデルは某帝国の常勝の英雄。兵の先頭に立って闘う猛将でその武勇は名高いのだが、冷徹な立ち居振舞いが近寄り難い雰囲気を纏っており、更には政治的手腕で兄レクサスに遠く及ばない為、後継者争いの渦中にあって、支持者集めという点では一歩も二歩も遅れを取っている。

 起死回生の一手として、腹心のスイシンと共に蛇神教団を密かに動かし、蛇神復活を画策する。その目的は不明だが、主人公が阻止するところまで折り込み済みだったらしい。因みに、教団は元々あったものを乗っ取った形で彼らが作ったものではない。鮮血の蛇も同様である。



【スイシン・ゲンブ】


 人族。男性。26歳。シャドウマスター。一人称は「自分」。主人公の呼び方は「勇者」。

 濃紺の短髪。身長183cm。研ぎ澄まされた鋼の肉体。触れれば切れる印象。

 ナノワ皇国下州ゲンブ領領主家の跡取り。八騎将「影狼のスイシン」。

 影使いの一族ゲンブ家でも随一の実力を持つ【影技】シャドウ・スキルの使い手。幼い頃からシリウスに付き従い、腹心として絶対的な忠誠を誓う。主君の為なら如何なる悪辣な手段も厭わず、眉一つ動かさずに実行してみせる。腹違いの妹カミラを犠牲にする今回の策も、全く躊躇うことはなかった。

 尚、鮮血の蛇を動かしていたのはスイシンであり、汚れ仕事は一手に引き受けていた。



【カミラ】


 人族。女性。23歳。影使い。一人称は「わたくし」。主人公の呼び方は「貴様」。

 濡れ羽色の黒髪ロング。身長169cm。すらりとしたモデル体型。

 スイシンの腹違いの妹。影使いとしての才能に恵まれなかった為、家から放逐される。その際、ゲンブの名を捨てさせられた為に家名は無い。路頭に迷うところを兄スイシンの口利きでシリウスに拾われ、以降はスイシンの下でシリウスに仕えることとなる。兄同様、シリウスに絶対的な忠誠と崇拝を捧げ、今回の策も恩義に報わんとして、我が身の犠牲も承知の上で率先して進めて来た。役どころは司祭だったが、単に名目としてであって実際にクラスが司祭な訳ではない。信者を煽動する演技は堂に入っていたようではあるが。

 因みに、影使いの才能の無かったカミラが使えたのは【影渡り】だけなのだが、【影槍】シャドウ・スピアを使っていたのは、蛇神が潜在能力を引き出した為である。



【ピネドーア】


 人族。男性。34歳。錬金術師。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は「あなた」。

 灰色混じりの黒髪。身長178cm。痩せっぽち。白衣でボサボサ頭に無精髭。無意味な程小さい丸眼鏡。

 蛇神教団で魔物に依る生体実験を繰り返していた狂錬金術師マッド・サイエンティスト。魔改獣という一定の成果は挙げていたようだが、カミラには嫌われていた。一本ネジの外れたファンキーな性格で、倫理観の欠片も持ってはいないが、用心深く事件後もしぶとく逃げ延びている。今後再登場の可能性あり?



【アズラエル】


 シリウスの下に居る予言者。詳細は一切不明。



【レクサス・グランフェルト】


 人族。男性。28歳。騎士ナイト。一人称は「わたし」。主人公の呼び方は未定。

 くすんだ金髪。身長179cm。細身で余り筋力は無い。

 ナノワ皇国第一皇子。騎士としての能力は低く武力ではシリウスに劣るが、謀略や人心掌握術には秀でており、宮廷闘争に於いては一歩も二歩も先んじている。武州の守護者、八騎将「黒曜のラゴウ」を取り込んで逸早く皇都の掌握を果たし、後継者争いでは頭一つ抜け出た状態と言える。

 芸術の分野に造詣が深く、自身もまた詩や絵画、音楽等の才能に恵まれているが、目下のところ優秀な人材という生きた芸術作品の収集に腐心しているようだ。勇者に目を付けるのも時間の問題かも知れない。



【ラゴウ・ミササギ】


 人族。男性。30歳。竜騎兵ドラグーン。一人称は「われ」。

 黒曜の髪と瞳。身長195cm。巌のような容貌。

 ナノワ皇国皇都サダル・メリクを擁する武州の守護者。八騎将「黒曜のラゴウ」。

 皇国が誇る黒曜竜騎兵団の団長。第一皇子レクサスの下につくが、詳細は不明。



【アルファード・グランフェルト】


 人族。男性。20歳。魔導剣士。一人称は「僕」。

 淡い金髪。身長171cm。細身だがそれなりに鍛えられた身体。

 ナノワ皇国第三皇子。身体能力は可もなく不可もなくで平凡。特に人心掌握術に長けている訳ではないのだが、生まれ持った人を惹き付ける才に恵まれ、本人的には過分とも思える優秀な配下が揃っている。その筆頭が、竹馬の友である八騎将の一人「万略のホウセイ」である。

 何を思って後継者争いに乗り出したのか、その性格も思惑も詳細は今のところ不明。



【ホウセイ・ハクコ】


 虎人族。男性。22歳。賢者。一人称は「小生」。

 白髪に黒のメッシュ。身長182cm。魔導師らしからぬ強靭な肢体。

 ナノワ皇国東州フサ領の守護者、八騎将「万略のホウセイ」。皇国宮廷魔術師の序列第三位。

 良く言えば肉体派、悪く言えば脳筋が多い虎人族の中にあって、異端とも言える頭脳派であり、万の策略を使い熟すと言われている天才軍師。親友である第三皇子アルファードの覇道の助けとなるべく行動しているようだが、帝国との接触などその思惑は今のところ不明。



【カグラ・スザク】


 人族。女性。23歳。古代魔導師。一人称は「わたくし」。

 オレンジ色の派手な髪。身長166cm。色気ムンムンのパッツン。爆乳。

 ナノワ皇国奥州スザク領の若き女性領主。八騎将「炎魔のカグラ」。皇国宮廷魔術師序列第二位。

 派手好きの撃ちたがりトリガーハッピーで、かなりエキセントリックな性格をしている。反面、自領に関しては意外にも真面目で誠実であり、陣頭に立って魔物と闘うなど、領民の信頼も厚く人気も高い。



【魔王ジブリール】


 魔族。男性。537歳。魔王。一人称は「我輩」。

 逆立った赤髪。身長210cm。筋骨隆々の偉丈夫。

 500年程前、アレクト大陸を恐怖のどん底に叩き落とした魔族の王。当時の勇者にやぶれ、消滅の危機に陥るも辛うじて生き延び、500年掛けて復活を果たした。自信家で傲岸不遜だが力量の差を見極めて認めるだけの器量はあり、幻夢の前にあっさりと膝を突いて配下に収まった。



幻夢ゲンム


 魔族。男性。??歳。大魔王。一人称は「僕」。

 緑色のサラサラヘアー。身長165cm。極普通の体型。見た目は紅顔の美少年。

 復活した魔王の前に現れた謎の少年。経歴も身上も一切不明だが、その実力は主人公と同等かそれ以上。ノリの軽い性格でのほほんとしているが、威圧感は半端ない。魔王を配下に加えたことで大魔王を名乗る。

 既に何人かの配下が居て秘かに動いているようだが、目的も詳細も今のところ不明。



【ミカ】


 魔族。女性。??歳。???。一人称は「わたし」。

 紫色の巻き髪。身長172cm。肉感的で露出度の高いドレス姿。捻れた角を持ち悪魔っぽい。

 幻夢に付き従う、腹心か秘書的な立ち位置の女性。その実力は未知数だが、魔王を前にしても余裕の態度を崩さないところから、かなりの力を持っているものと思われる。



【ラフィル】


 幻夢の配下の一人。詳細は不明。



【アズ】


 幻夢の配下の一人。詳細は不明。



【蛇神ザハラク】


 神族。女性。???歳。蛇聖天。一人称は「わらわ」。主人公の呼び方は「そなた」。

 容姿は依り代に依存する為、今回はほぼカミラのもの。所々に鱗があり、腰から下は蛇の足。

 この世界「ヴァリアント」に於ける十二柱神の一柱。破壊と再生を司る女神。

 500年前に当時の勇者と闘っており、状況や経緯は不明だが、その際に魔剣「天羽々斬アメノハバキリ」に封印されてしまう。蛇神教団の儀式に依り復活を果たすも、主人公との闘いの最中、依り代であるカミラの肉体が保たずに崩壊し、再び眠りにつく。

 戦闘狂バトルジャンキーで、闘えることが何よりの悦び。その上、露悪趣味で愉快犯的な思考の持ち主。何故か主人公を500年前の勇者と同一視しているようだが、徹底して迂遠な言い回しで主人公を煙に巻く。

 現在はある・・人物の中に潜伏中。再登場の予定有り。

風の国の女王の元ネタは、某赤い嵐の女王のあの人です。

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