第一章 2
個人的に...スライム好きです。触手でウネウネェ~
今、俺はイムの村に向かっている、ちなみにイムはと言うと「道案内します!」っと言って、俺の前をポヨンポヨンっとジャンプしながら道案内してくれて居るのだが......遅い、遅すぎる!これは言った方がいいかな....
「な、なぁイム」
「はい、何ですか?」
「イムの村までこのペースで行ったら何日ぐらいかかるんだ?」
「そうですね~4日ぐらいでしょうか」
「え!?そんなに遠いの!?」
「?....そんなに遠くないですよ?5kmぐらいですかね?」
ちょい!ちょい!5kmに4日って!ありえへん!わいの世界と同じ距離なら4日もかからへんで!ホンマけったいやなぁ!!
なぜか、関西弁になった。
「な....て、提案なんだけどさ」
「何です?」
「俺のここに入って道案内してくれない?俺走るから」
「え....そこって胸ポケットですか?」
あ、何て言えばいいのかわからなかったから、ここって言ったけど胸ポケットで通じるのね。
「そうそう、俺の胸ポケットに入って道案内して欲しいんだ、そしたら俺が走れるしさ、1日もたたずに村に着くと思うよ?」
「そうですか....?それなら....お言葉に甘えます....」
「それじゃ胸ポケットに入ってくれ-----少し縮むとか出来る?」
よくよく考えてみると胸ポケットの大きさだとイムが入らない....でも、スライムなら伸縮とか出来るはず!.....あれ、何か俺忘れてね?....ん~~~あ!鑑定あんじゃん!鑑定するの忘れてた!と、言うわけで...イムを見つめながら鑑定を使ってみた。
名前:イム
種族:スライム(2億)
レベル:3
HP 8/10
MP 10/10
ATK 8
DEF 20
INT 35
AGL 2
LUK 2
スキル:『伸縮』『吸収』『打撃耐性』
固有スキル:なし
お....おぉ見えたわ、イムの全てを見ちゃったわ、やっぱ伸縮あるのね....って、イムを鑑定してる間にイムは既に伸縮で小さくなって地面の上でプルプル震えていた。
「縮みましたよぉおぉ早くポケットに入れてください」
「お、ごめんごめん。はい、どうぞ」
俺はスッと手の甲を地面に付けてイムを手の平に乗せて、そのままゆっくりと胸ポケットに入れた、その時。
---新しいスキルを感知|スキル伸縮と吸収を取得しますか?---
あれ?そう言えば、打撃耐性は鑑定する前に手に入ったけど何でだ?
---お答えします---
あ、はい。お願いします。
---スキル打撃耐性は常時発動スキルです。つまりスキル打撃耐性を持っている者が打撃による攻撃をされた際に[スキルを見た]事になります---
なるほど、わかったようなわからないような....
---頑張って理解してください。 スキル伸縮と吸収を取得しますか?---
伸縮と吸収って何か微妙なので、結構です。
---了解しました。スキル伸縮と吸収を拒否しました。以後、類似のスキルを感知した場合取得可能報告を利用しますか?---
ふむ?つまり、伸縮と吸収を次見た時に今見たいな同じお知らせをするかしないかって事?
---その理解で正しいです---
じゃ、お知らせなしで。
---了解です---
何回も同じ事言われたら面倒だしな....ん?何か胸の辺りがクスグッタイ...あ、イムの事忘れてた。
「ヤシロ様、早く行きませんか」
「ごめんごめん、それでこの道をまっすぐでいいんだよね?」
「はい」
「じゃ、いっくよーー」
「......は、はい」
レベルアップして自分の能力値が凄い事になってるのは知っているので少し軽めに走った。
軽めに走っただけで分れ道を2つほど素通りしてしまった。
「ヤシロ様.....最初の分れ道曲がって欲しかったです...早すぎて言えなかったです」
「ごめんー最初の分れ道を曲がればいいんだね?」
「です。です。」
「了解~」
移動中暇だったので、胸ポケットに収まっているイムに種族について聞いてみた、イムが知っているのは、人間と言う種族は聞いた事がないと言う事と、自分の種族の隣に表示されている( )が同種族の数らしい。つまり...俺の種族の隣は
名前:神木 社
種族:人間(1)
1です。はい。見事に1です.....人間が一人もいねぇえええええええええ!どうなってんだ!つまり、何だ俺のハーレムに人間はなしって事か!?あの爺、人間が一人もいないなんて言ってなかったぞ!!
「あ、ヤシロさん着きました」
「あ、はい」
ふぅ、危ない危ない切れてたせいで過ぎてしまう所だった...そしてこれが村?ん?普通に民家があるけど...スライム族の家だよね?何で人が普通に暮らせるぐらいの大きさの家があるの?後、畑に井戸とかもあるし。どゆこと?
「ヤシロさん降ろしてくださいー」
「お、ほいほい」
そっとイムを地面に降ろす、そしてイムは村の門に向かって飛び跳ねて行った。
そのイムが門を潜った瞬間、イムの体が大きくなり...ピンクの長い綺麗な髪の毛が生え、豊満な胸がボンっと生まれ....ピンクの髪とピンクの瞳を持った人になった。
「な!?」
「ん?どうしたんですか?ヤシロさんも早くいらしてください」
「いやいや!何その姿!」
「何を驚いて居るんですか?」
「いや!驚くでしょ!さっきまでスライムだったのが何で行き成り人の形になってるの!?」
「.....?知らないんですか...?」
「な、何をでしょうか」
知らない、何も知らない。だって今日着たばかりだもん!
「なぜ、知らないのかわかりませんが....大体の村には人化の魔法が張られています」
「人化の魔法?」
「はい、そうです。あの魔石からその魔力が出ています」
イムが指をさした方を向いて見ると、協会があった、その協会の天辺には大きな肌色の石がはめ込まれて居た。
「あの石のおかげで私達スライム族はこの体になる事が出来ています、この体
便利なんですよ?」
うふふと笑いその場でクルクルと回りだした....あれ?そう言えばイムさん何か忘れてませんか?
「あの、イム早く薬」
「あ!そうでした!お母さん!お父さん!」
イムはクルクル回るのをやめて自分の家に走りだして行った.......忘れとったんかい!俺も忘れかけてたけどさ!?とりあえず、追いかけるか....
イムが入った家の扉をノックしたけど、誰も出てきてくれないので、コソっと入る事にした。だってお出迎えがないじゃん?いいじゃん?気になるんだもん。
コソコソと移動していると、イムの後ろ姿が目に入った、その姿はベッドの方を向いたままプルプルと振るえ、まるで泣いている様だった。
触手プレイが嫌いな男は男じゃない!