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この異世界にたった一人の人間!?俺です。なのでハーレム作ります。  作者: 大江戸 武蔵丸
第二章 冒険者ギルドにて....そしてついに.......ハ
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第二章 6

 



 「のだぁああああああああああ!落ちてるのだぁあああああああ」

 「ぬぉぉぉぉぉぉくっそぉぉぉぉ空中じゃ身動きとれねぇええええええ!」



---2分後---



 「のだあああああああああああああああ!」

 「ぬぉおおおおおおおおおおおおお!」



---10分後---



 俺とココネは落下しながら退屈そうに胡座をかいてあくびをしている



 「ふわ~~........なぁココネ~」

 「ん?何なのだ?」

 「俺らって何分ぐらい落ちてる?」

 「わからないのだ~」

 「そっか~~」



---30分後---



 うーむ、俺らは一体いつまで落下してるんだ.....?そろそろ飽きてきたぞ....どうしようも出来ないけどな!ココネも飽きてしまったのか、空中で丸まって寝息を立て始めた。



 「ムニャムニャ.......のだ~~もう食べれないのだ~~」


 

 猫の寝言....猫言?可愛いな!チクショウ!ギュってしたい。俺が抱きしめようと思いながらココネに手を伸ばした、その瞬間、下から強烈な光がさしてきた。



 「うぉ!?まぶしっ!」

 「まぶしいのだぁああああああ」

 「あら、ココネさん起きたんですか」

 「眩しくて目が覚めてしまったのだああああ!」


 

 そしてココネとヤシロは光の中を落ちて行き......やがて広い空間へ出た。天井に空いた穴から。



 「うぉ!何だ!?広い場所に出たぞ!」

 「のだぁぁ!ヤシロぉぉぉそんな事より、下なのだぁぁ!」

 「下?....................あ、やべぇなこりゃ」



 下を向いて見ると、そこには大きな湖が出来ていた。とても綺麗な湖だった。下まで透けて見えるぞ.......。



 「でもさ、地面に激突するより水に落ちた方が生存率あがるんじゃね?」

 「それもそうなのだ!でもなのだ!私泳げないのだぁああああ水苦手なのだぁあああ」

 「マジか!............!猫だもんね!猫だから仕方ないね!なら-----------あ、間に合わないわ」



 バシャーーーーンっと盛大に水飛沫を上げて湖に落ちた。



 「ぶっはっ!結構痛いな!」



 ヤシロは周りをキョロキョロ見渡してココネを探すがいっこうに見当たらない。



 「ココネーー!おーい!どこだああああ!...................アレは........まさか!!!」



 湖の真ん中あたりでプカプカ浮いて居る見覚えのあるシルエットが目に入り俺は慌ててそれに向かって泳ぎだした。

 そのシルエットの元まで辿り着き...............。



 「ココネェエエエエエエ!そ、そんな.......こんな......こんなことってあるかよ!チクショオオオオオオオ!」

 「何してるのだ.......」

 「うぉぉぉぉココネがまったく動かないんだよぉぉぉ!」

 「当たり前なのだ.......それはただの木なのだ.....」

 「................あ、やっぱり。これ木だったんだね」

 「そうなのだ」

 「ところでココネさん...........またですか。また俺の頭の上に乗ってるのですか」

 「うむなのだ!調度いいところにヤシロの頭があったから乗ってやったのだ!!」

 「............................」



 この猫野郎.........水にもぐってやろうか?



 「何してるのだ!早く岸に行くのだ!!」



 ペシペシとヤシロの頭を叩きながら急かす。

 それに対してヤシロは--------------



 「はい..................」



 一つ返事をして岸に向かって泳ぎだすヤシロは最早ココネの家来のようである。泳いでいる最中もココネに頭をペシペシ叩かれ、少し荒く泳いで水飛沫がココネにかかろうものなら爪を立てた肉球で頭を掴まれるのである。



-----------------

-------------

---------



 「はぁ..........はぁ...........疲れたぁぁぁ~~~」

 「ごくろうなのだ!」

 「ったく...........ホントだよ。無駄に重いせいで泳ぎにくいし!」

 「...........重いのだ?もう1回言ってみるのだ」

 


 爪を一本シャキンと出す。



 「あ、いえ..........とっても軽かったです。余裕で泳ぎきりましたよ。はは」

 「そうなのだ?余裕だったのだ?なら体力はまだまだ大丈夫なのだ!てことでさっそく起きるのだ!そしてあたりの散策をするのだーーーーー!」

 「えぇーーーーーーーーーーーーーー!」



 一人拳を空に挙げやる気満々なココネとは裏腹に心底ダルそうにするヤシロ。無理も無いだろう、ステータス的には余裕だが。120mをも泳ぎきったのだから。



 「早く起きるのだー!はーやーくするのだーーーー!」

 「あーー!もう、はいはい!」



 ココネに急かされしぶしぶ起き上がる。



 「よしなのだ!........................えーと」



 辺りをキョロキョロ見渡すココネ............そして.......



 「こっちなのだ!」

 「.......................その根拠は?」

 「カンなのだ!!」

 「やっぱりカンかよ!!」

 「こんな場所初めて来たのだ!だからカンで動くしかないのだ!!!」

 「あーそれもそうか、てかホント........ここ何処なんだろうな」



 よし、ちょっと脳内さんに聞いてみようかな?何かわかるかもしれないし!!脳内さん!脳内さん!ここはどこですかー?



---悲しみの迷宮.............第799層目。『最後の悲しみ園』です---



 ..................は?え、いまなんと...........



---悲しみの迷宮。第799層。『最後の悲しみ園』です---



 .........はぁーーーーーーーーーーー!?799層!?どういうことだよ!!!何だ!?あれはそういうトラップなのか!?一気に下まで強制的に落とされるトラップなのか!?てか、悲しみの迷宮って第何層まであるの!!教えて脳内さん!!!



---悲しみの迷宮は全800層からなる迷宮です---



 ................え、後1層でクリアって事?ならクリアした方が早くない?800層目に行く入り口ってわかる?脳内さん。



---視界右上に799層の全体マップを表示します。ルート検索中。ルート検索中。最短ルートをマップ上に表示します---



 あざっす!まさかマップまで表示してくれるとは!よっ!脳内さん!万能!


---へへ.....よしてください---



お、おおう......。脳内さんが照れてやがる。そして運が良いことに800層目の入り口がある方向はココネが指差した方向だった...........運がよかったのかな?ココネの事だから。調子に乗りそう.....。

 そんな事を思いながらも................。



 「よ!よし!ココネのカンを信じてそっちに行こうか!ココネのカンだからね!きっとあってるよ!」

 「...................?何なのだ?行き成り........怪しいのだ。」

 「いやいや!怪しくないですって!ささ、あっちですよね?行きましょう行きましょう」

 「................................怪しいのだ」



 ココネが指差した方向に進んでいく。

 道中、動物やら果物やらが色々と目に入った。動物は居るがモンスター等は一切居なかったのでスムーズに...............。



 「こ.............これは何なのだ?」

 「なんかの入り口っぽいね..................あら?」


 モンスターが居なかったのでスムーズに800層目の入り口に着いた。

 その入り口の直ぐ隣に何か看板の様な物があったので、そこまで行って読んでみた。



 【悲しみの迷宮800層目の入り口。ここより先へ証なしものが入れば死ぬ。800層目『悲しみの少年が封じられし場所』。証『悪魔の心臓』】



 ふむふむ..............ふむ?『悪魔の心臓』?どっかで読んだ事あるような.....ないような................。んー覚えてないや。

 看板の前でうーんうーんと唸って居ると後ろからココネに呼ばれた。



 「ヤシロこれ読めるのだ?」

 「うん、読めるよ」

 「ホントなのだ?私には全然読めないのだ........」

 「え?そうなの?」

 「うむなのだ..............」



 ココネ............字が読めない子なのね......勉強不足だぞ!ハハハ!。あ、いや違うか....俺がスキル持ってるから読めるだけか~~しかたねぇなー翻訳してやっか!

 とりあえず看板の内容をココネに話した。


 

 「つまりなのだ。この扉を開けるには『悪魔の心臓』って証が居るのだ?」

 「そういう事になるね。何か知ってる?」

 「知らないのだ!」

 「あ、はい。そっすか............」



 なぜか胸を張って答えたココネ。



 さて........どうしようかな~悪魔の心臓って証がないと入れないみたいだし..........壊してみようかな?壊せるよね?こんな扉ぐらい!いっちょやってみるか~~~~。



 筋力を上昇系のスキルを全部使って扉に向かって思いっきり拳を振り上げる。



 「何する気なのだ!?」



 ヤシロのその行動に驚いた声を上げるココネ。



 「まぁ見てろって!そぉぉぉおぉぉぉぉぉおい!」



 扉に向かって本気のパンチをお見舞いした。

 その瞬間、辺りに爆風とも取れる強風が吹き荒れ、その強風により砂埃が立ち込め、ドーンと言うとても大きな音が響いた。



 



 ふ............................やりすぎちまったかな?きっと扉は跡形もなく吹っ飛んじまってるな................やっぱ結局はゴリ押しが一番だわ--------------。



 それからしばらくして砂埃が晴れた。



 「な..............んだ..........と!?」


 

 砂埃が晴れ。姿を現したのは傷一つ付いていない無傷の扉だった。

 おいおい.....まじかよ、俺ホンキで殴ったんだぞ!?豪腕も使ってなぐって無傷って可笑しいでしょ!この扉!!



 

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