第二章 5 ★
仕事だけど日間入りがうれしくて更新(!ω! )
時間切れにより、強制的に2階の書庫に戻されたので、1階に降りて迷宮関連の依頼がないかを探そうと思う。どうせ迷宮行くんだしね?あるなら受けときたいし。
そんなこんなで今は1回の以来掲示板を見ている....様々な依頼があるなぁ~---------なんだこれ......。俺は1枚の依頼書を掲示板から剥ぎ取った。内容は-----------
----俺と一晩♂----
依頼内容『最近寂しいんだ。だから夜の相手をしてくれる男を募集する』
報酬『快楽』
依頼主『ゲイト』
ランク『?』
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俺がそれを手に取り(うぇ~)っと言う顔をしていると周りの冒険者達が------
『お、おい。あいつゲイトの依頼書持ってるぜ....』
『んなわけあるかよ、ゲイトの依頼何て誰が受け-----マジだもってやがる』
『うっそ!あたしが先に受けようと思ってたのにぃ~~ん』
『残念だったな。ホモエンス。どうやらあいつが先に受けるらしいぞ。依頼書を持って嬉しいそうな顔してやがるからな。アレは相当.....』
『カミキさん......やっぱり』
慌てて依頼書を掲示板に貼り直す、冗談じゃないぞ。俺はゲイじゃない!少し気になって見て見ただけじゃないか.....それと最後の『カミキさん.....やっぱり』はエミリの声だったな......。チラ
受付からこっちを見ながら口に手を当てている.....エミリ違うんだ...俺はただ......。まぁいいか...。
俺は再度掲示板で依頼を探す。
----双子猫の捜索----
依頼内容『うちの猫2匹を探してください。特徴は真っ白と真っ黒な猫達です』
報酬『銀貨1枚』
依頼主『ミーナキャルト」
ランク『F』
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----迷宮素材の採取----
依頼内容『ポーションの材料になると言う。迷宮2階の壁や床に生えている迷宮苔の採取』
報酬『10gにつき2銀貨』
依頼主『回復ショップ【ウリエリ】』
ランク『F』
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お、いいのあるじゃん~~迷宮の2階までなら余裕で行けそうだし。
迷宮苔の依頼書を掲示板から剥ぎ取りエミリの場所に向かう。
「これお願いします」
「........?先程まで持っていたゲインさんの依頼は受けないんですか?」
「ブッ!俺はゲイじゃないです!あんな依頼受けません!」
「ホントですかぁ~~~?ジィィィィ」
「このやり取りこの前もしましたよね.....」
「この前と言うかついさっきですね。ふふ」
「エミリさん.....遊んでるとオランさん呼びますよ?」
「っ!すいませんです!!はい!依頼の受注ですね!」
オランさんを呼ぶよっと脅したらエミリは大慌ててで受付業務をしだした....よし、エミリさんがフザケだしたら。次からこれを使って脅そう。
「....あ、さっそく迷宮に行くんですね」
「はい。なのでついでに迷宮関連の依頼を受けようかと」
「...そうですね。こちらの依頼は打って付けですね。依頼内容の説明入りますか?」
一応聞いておこう.....。
「お願いします」
「えーとですね。迷宮の2階。つまり2層目ですね、そこの壁や床に白色の苔が生えていますので、それを10g以上採取して『回復ショップ【ウリエル】』までお持ちください」
「ふむ....白色の苔ですね。わかりました」
「はい。他に質問等はないですか?質問等が無ければこのまま受理しますが」
「質問は無いです。お願いします」
「わかりました。それではこちらの『迷宮素材の採取』を受理します。こちらの依頼には違約金等は発生しませんのでご安心ください」
「違約金.....?」
「あ、違約金等の説明もしてなかったですね.......違約金と言うのは依頼を失敗した時に発生するお金の事です。基本は依頼報酬の半分の金額を違約金として支払わなければなりません。なので依頼報酬が多いからと言って受けて。失敗して依頼報酬の半額が払えず奴隷落ちをする冒険者も居ますのでお気をつけください。そしてこの依頼にどうして違約金がないかの説明ですが。ギルドの方針として迷宮関連の依頼には違約金が発生しないようにしています」
「ほう?迷宮関連の依頼に違約金が無いのは何でですか?」
「それはですね。迷宮は生きています。1月に1回迷宮内の様子が一変してしまうのです。迷宮苔などは遂一月前までは1層にありました。それが今では2層に移動してしまっているのです。こう言う事がありますので迷宮関連の依頼に違約金は付けない様にしたのです」
「なるほど....わかりました。ありがとうございます」
「いえ。これも仕事ですので.....それにカミキさんならゴニョゴニョ」
「......ん?」
「何でも無いです!!!受理しますね!!はい、受理しました!どうぞ迷宮に行ってください!ささちゃちゃっと!」
追い出される様にギルドから外に出て、右に曲がると後ろからエミリの声がした。
「カミキさーん!」
振り向いて「ん?」っと返すと。
「そっちは迷宮とは反対方向です!こっちです!」
エミリは左の道を指差して言う。俺は頬をポリポリ掻きながらエミリの言われた方向に向かった。やばい....恥ずかしい。
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迷宮の入り口に付いた。周りには一杯人が居ます。たぶん皆冒険者かな?結構良い装備の人もいるし...。
周りは皆パーティーを組んでいるようだった...仲良さそうに喋ってる.....別に羨ましく何かないし。俺は一人でも余裕だし。てか俺一人のほうが好きだし。一匹狼だしさ!
俺が一人で迷宮に入ろうとすると
「ちょっと待つのだ!そこのお兄さん!」
「........んっ....何だ気のせいか.....」
声が聞こえた気がしたので後ろを振り向いた。だけどもそこには誰も居なかったので再び前を向いて進もうとすると。
「ちょっとちょっと!待って欲しいのだぁぁ!」
「.....ん.....何だやっぱ誰も居ない....俺疲れてるのかな」
「違うのだぁ!下なのだぁーーー!!」
「下ぁ.....?......!?.........!?」
二度見してしまった。
『下なのだー』と言われて下を向いて見ると、何とそこには猫が居た.....2本足で立っている猫が居た....モン○ンに居るアレだ...オトモア○イルーかな?たぶんオトモア○イルーだな?
「え....えっと.....何?」
「やっと気づいて貰えたのだぁ~嬉しいのだぁ~」
俺が気づいた事が凄く嬉しかったのか、目の前で猫がピョンピョン跳ねて居る。やばい可愛い。
「はぁ....はぁ....跳ね疲れたのだぁ.....」
猫は膝に手を当てて疲れ果てて居たので.....。アイテムボックスからペットボトルに入った水を取り出して。
「大丈夫?はい、水」
「はぁ....はぁ....ありがとうなのだぁ....見た事ない、入れ物なのだ...」
あ、そっか...。この世界にはペットボトルなんて物ないしね。飲み方を教えてあげると、言われた通りにペットボトルのキャップを器用にクルクル回して飲み始めた。
「ンキュンキュ......プハァ!生き返るのだぁ~~はい、お兄さんありがとなのだ」
ペットボトルをふわふわした両手に挟んで返してきたのでそれを受け取り。
「どういたしまして~それで俺に何か用?」
「そうだったのだ!お兄さんは冒険者なのだ?」
「そうだけど?遂この間登録したばかりの駆け出し冒険者だけどね」
「やっぱりそうだったのだ!その駆け出し冒険者のお兄さんに頼み事があるのだ!」
「え~~~」
見ず知らずに猫に行き成り頼み事と言われましても......でも可愛いな...この猫。頼み事にもよるけど聞いてあげようかな?
「お願いなのだ~~」
「まぁ頼み事にもよるかな?」
「本当なのだ!?本当にいいのだ!?」
「ちょちょ、頼み事次第だって!」
「そうだったのだ...えっと、私の名前はココネと言うのだ...その実は私も駆け出し冒険者なのだ。5日前に登録したばっかりなのだ」
「ふむふむ?それで?」
「そ、その...そのなのだ!私と一緒に迷宮に入って欲しいのだ!!!」
「え、な、なんで?」
「私始めての迷宮なのだ...だからその怖いのだ....一人で迷宮入るの怖いのだ!」
「なら、友達とか誘ってパーティー組んで入ればいいんじゃないの?」
「....のだ......」
「........?」
「友達なんていないのだ!!!うっうっ.....私1週間前に村を一人で飛び出して来たのだ...だから......だから...友達まだ出来てないのだ!」
クッ!やばい.....。
猫が上目遣いに涙目で見てくる...駄目だこれは....。地球でも昔、猫を飼っていた.....その猫に、少し似ているのだ.....。このココネと言う猫に。
「やっぱ見ず知らずの私なんかに行き成り、こんな頼み事されても迷惑だよね....諦めるのだ...」
俺が答えを出す前に、ココネは肩を落としトボトボと迷宮の入り口とは別方向に進んでいった.....。
「おーい、どこ行くの?ココネさん」
「えっ......一人で入るぐらいなら帰ろうと思うのだ...」
「実は今、俺もちょうど一人で友達何かも居ないから。ココネさんがよかったら一緒に俺と迷宮入ってくれませんか?」
そう言うとココネはパァァっと言う喜びの顔になり。こちらにトテトテと走ってきた。そして俺の足元まで来ると。
「ホントなのだ!?ホントのホントに一緒に入っていいのだ!?」
「いいですよ。こちらこそよろしくお願いしますね。駆け出し冒険者同士」
「よろしくなのだ!やったのだぁ嬉しいのだぁああああ!始めての迷宮なのだ~~~」
その場でクルクル踊りだすココネ、カワユイ。
あ、でも俺依頼受けてるんだけど、ココネさんはどうなんだろうか?
「あ、でも俺。迷宮苔の依頼があるんだけど。良い?」
「良いのだ!ちょうど良いのだ!実は私もその依頼受けたのだ!凄い偶然なのだぁ~~」
「あ、なら調度良いですね。なら二層まで言って迷宮苔採取って事でいいですか?」
「賛成なのだぁ~~~」
そして俺は初めてパーティーを組む事になった。その相手は猫人族のココネ。
このココネとの出会いがこれからのヤシロのハーレム人生を大きく左右する事になるとは誰も知らない
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「それじゃ。パーティーを組むとして、まずお互いの事知らないとね!俺は一応......」
どうしよう、自分の職業とか戦闘スタイル何て考えてなかった。俺って魔法使いなのかな?いや、でもオークの時は拳で殴り倒したし....拳闘士でいっか。
「えーと、拳闘士をやってます!!」
「え!?ホントに拳闘士なのだ!?私と一緒なのだ!」
「え!?ココネさんも拳闘士なの!?」
「そうなのだ!私は素早さを生かした拳闘士なのだーーー!フフン」
小さいからだで精一杯胸を張るココネ。
素早さしに自信があるって言ってたな.....ちょっと見させて貰いましょうかね~~。
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名前:ココネ
種族:猫人族(5万)
レベル:18
HP 290/290
MP 184/184
ATK 26
DEF 18
INT 43
AGL 300
LUK 50
スキル『俊敏(Lv6)』『引掻き(Lv6)』『飛躍(Lv3)』『回避(Lv7)』
固有スキル『魅惑』
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ほほう....レベル18にしては攻撃力や防御力弱いけど....AGL(素早さ)が300もあるのか。それに『俊敏』ってスキルもあるし。『回避』のスキルもある....。自分で素早さを生かした拳闘士と言うだけはありそうだな~、それと固有スキルの『魅惑』.....俺がこの子を可愛いって思ってる事に影響あるのかな?
脳内さん。スキルの説明をお願いします。
----わかりました。ココネのスキル。固有スキルの説明をします----
お願いしまーす。
----スキル『俊敏』は自身の脚力、つまりAGLを倍にします。通常『俊敏(Lv1)』で1.2倍。Lv2で1.4倍。Lv3で1.6倍。Lv4で1.8倍。Lv5で2倍。そしてLv5を超えますと一気に倍率も変わります。なのでLv6の場合は『AGL×3倍』になります-----
つまり.....300×3で素早さ900だと!?18レベルにしては早すぎだろ!これは頼りにして良さそうだ!!
----スキル『引掻き』は自身の爪での攻撃時のみATKの攻撃力を上げます。倍率は『俊敏』と同じです。それと高確率で相手に流血のダメージを与えます。ただし引掻きでの攻撃の場合、低確率ですが自信もダメージを食らう事があります---
ふむ......猫の特性っちゃ特性やな...アレでしょ?爪を立てて引掻くって事でしょ?それと低確率で自分にもダメージ食らうのか....爪が欠けたり剥がれたりとかな?まぁココネには囮役をしてもらおうかな....素早さで翻弄して貰って、その間に俺が一撃で仕留める!
----スキル『飛躍』は自身のジャンプ力を上げます----
...........え、それだけ?そのまんまやな....。
----スキル『回避』は自身のAGLを倍にします。倍率は『俊敏』と一緒です、ただし『回避』を発動中は防御力が『能力値÷2』になります。ですがその分、回避精度が上がります----
.......防御力下がったらヤバイやん!もうホント素早さだけじゃないか!!囮役を任せれるかも心配だぞ....1撃でも食らったら死ぬんじゃないのか...これ。
----固有スキル『魅惑』は自身を魅力の魔法で包む事が出来る固有スキルです。魅力と言う魔法は固有スキル『魅惑』でしか発動できません----
なるほど!なら俺がココネさんの事可愛いと思ったのはこのスキルのせい.....なのかな?それとも単純に猫で可愛らしいからかな?それにしても固有スキル『魅惑』か.....これがアレば.............いや、駄目だ、こんなスキルでハーレム作っても虚しいだけだ。
----以上のスキル。固有スキルを取得しますか?----
『魅惑』以外取得で。
----スキル『俊敏』『引掻き』『飛躍』『回避』を取得しました。全知全能DXの効果によりスキルレベルが全て最大になりました----
よし....これでますます俺の素早さが上がったな!たぶん『引掻き』と『飛躍』は使わないと思うけど.....。
ココネさんの能力も確認したし.......とりあえずで-----
「じゃ、ココネさんは素早さに自信がありそうだから、前衛で回避に努めて貰って良いですか?俺は攻撃力には自信あるんで、ココネさんが引き付けてる間に俺が仕留めようと思うんですが、どうですか?」
「それでいいのだ!それと..........」
ココネさんがこちらをジィィィィィっと見詰めてくる。
「な、なにか?」
「敬語やめるのだ!それと呼び捨てで良いのだ!!!」
「え、いや...でも」
「良いのだ!良いのだ!呼び捨てがいいのだぁ!」
その場でジタバタと暴れだしてしまったので仕方なく。
「わ、わかったよ!コ.....コ...ココネ......さん」
「もう1回ちゃんと言うのだ.....!」
「コ、ココネ!」
クッ、なぜだ。猫を呼び捨てにしてるだけなのに、なぜこんなに恥ずかしいんだ.....。俺がそんな事を思いながらココネに目線を移すと---
「うむなのだ。それでいいのだ!同じパーティー同士は呼び捨てが基本なのだーーー!」
「わ、わかったよ.....それと」
「....?何なのだ?」
「ココネは、同じパーティーであり俺の最初の友達だからね?」
「なっ」
ココネは耳まで真っ赤にして-----
「それは私が言おうと思ってたのだ!先に言われたのだ!」
「あはは。それじゃ、改めてよろしくね。ココネ」
「こっちこそよろしくなのだ」
手と肉球とで握手を交わす。あ、やばいプニプニで気持ちいい.....もう少し触っちゃえ、プニプニ.....プニプニ...プニプニ
「ふにゃ....んにゃ...ん..ヤシロ...ニャッ、い、いつまで触ってるのだ!!!」
ザリッ
ココネはスキル『引掻き』を使った------。
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ヤシロとココネは迷宮に入り。
「のだ~♪のだぁ~♪私は猫人族のココネ~な~の~だぁ~♪」
ヤシロの前を歌いながら歩いているココネ、一方でヤシロはと言うと....。
くそぉ....超いてぇ。肉球プニプニしまくったからって引っ掻く事ないじゃん....ココネのケチ。ケチココネ!俺が口に出さず心の中で悪口を言いまくって居ると、前を歩いているココネが歩みを止めて、こちらに振り向いて来た....。
「今、何か.....悪口考えたのだ....?」
ココネはそう言うと、肉球から1本だけ爪をシャキーンと出してきた。これは完全に脅しの為だ.....。
「な、何も考えてないです.................あっ」
「.....ん?どうしたのだ?...............」
俺がある事に気づいて指をさすと、ココネは出していた爪を引っ込めて俺が指差した方向を振り向いて---------。
「ニャアアアアアアアアアア!」
絶叫した。
そう、俺が指差した方向には大量の虫型のモンスターが居たのだ。ウネウネウゴウゴと動き回ってる姿はかなり気持ち悪い。何てモンスターなのかな....?鑑定
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名前:ワームライム
種族:ワーム(4億)
レベル:9
HP 30/30
MP 32/32
ATK 16
DEF 32
INT 22
AGL 8
LUK 10
スキル:『噛み付き(Lv2)』『絞め付け(Lv3)』
固有スキル:なし
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うむ......弱い。これならココネでもいけるんじゃないのかな?
「おーい、ココネーこいつ任せて良い?.....あれ?ココネ?どこ行った?」
ココネの姿が突然消えてしまったので、周りをキョロキョロ見渡すが見当たらない......。ん、何か頭が重たい.....目線を上に向けると、俺の頭に抱き付いてガタガタ震えているココネがそこには居た。
「無理なのだぁぁぁ虫は苦手なのだぁ嫌なのだぁぁぁぁああああ」
「..........................」
おいぃぃぃぃぃぃ!ココネさぁぁぁん!さっそく戦線離脱ですかぁぁ!?当てにならねぇえええええ!
「こ、ココネ...」
「無理!なの!っだ!」
「あ、はい.....わかりました。なら俺がやるよ........」
頭にしがみ付いていたココネをベリっと剥ぎ、後ろ側にポイっと投げると、ココネは空中でクルクルと4回転してスタっと地面に着地した。
「ひどいのだ!レディーを投げる何て!!」
「大丈夫でしょっ、ココネだし。」
「その信頼は何か嫌なのだ!」
「まぁ、ココネはそこで俺の戦闘でもみときなよ。ささっと終わらせてあげるから」
「お手並み拝見と行くのだ!フン!」
ココネは手を組み仁王立ちしながらこちらを見詰めている。
さて...........やりますか。
俺は深く深呼吸をして-----------思いっきり地面を蹴った、そしてそのままワーム達の群れに突っ込み、通り過ぎると。数秒送れて俺が通り過ぎた事によって起きた風圧にワーム達は吹っ飛ばされて壁や天井にぶつかり次々と死んで行った。
まぁ.....このぐらいのレベルの奴らならこんなもんかな?本気出す必要もなかったや。さーて、終わった終わった。
「おーい、ココネ終わったよ~~」
俺がココネの方に振り向き、そう声をかけるとココネは口を金魚のようにパクパクさせてこちらを指をさしていた。そのまま、まったく動かなかったので。俺は歩いてココネの方にまで戻った。
「おーい、ココネさーん?どうしたんですかー?」
目の前まで行って声をかけるとやっと反応があった。
「な、な、何なのだ!?今のは!!いったい何したのだ!?」
「え、何したって言われても......普通に通り過ぎただけだよ?」
そう言うと、ココネは「は?」っと言う顔をした後。
「何言ってるのだ!!普通に通り過ぎただけであんな事になる分けないのだ!!!説明しろなのだ!!」
「んーーやだっ」
「やだって何なのだ!?同じパーティーなのだ!!教えるのだぁああああああ!」
「え~~もう少し仲良くなってからじゃ駄目?」
「グヌヌ.........!」
ココネはこちらをジィィィィと見ていたが、諦めたように一つ溜息をして。
「わかったのだ.....パーティーとは言え。まだ会ったばかりなのだ。色々聞くのは無粋なのだ.....でも、そのうちちゃんと教えて欲しいのだ.....」
あら、意外と物分りいいのね.....。
「うん、わかったよ。そのうちね。さてと気を取り直して、2層目指しますか!」
「わかったのだ......それと....」
「ん?」
「虫系のモンスターは任せたのだ」
「はいはい、了解しましたよ~~」
ココネとヤシロは2層を目指して、歩を進める。途中で色々なモンスターを倒しながら。そんなこんなで2層の迷宮苔が生えてる地点に到着。
「お~~これが迷宮苔か!驚きの白さだな!.............よし!ココネ!手分けして採取しよう!そっちお願い!」
「わかったのだ!」
手分けした方が早く済むしね、さーてと迷宮苔採取~採取~~~。
ふむ.....手触りは綿毛っぽいな....それに壁にこびり付いてるって言うより、引っ付いてる感じだな~摘むだけで簡単に取れるし...........お?この苔大きいなーーベリベリ.......................ん、何だコレ。
大きな迷宮苔を壁から剥ぐと、その剥いだ場所に1つのボタンが......これは、明らかにトラップだろう......フッ、こんな見え透いた罠、誰が押すんだよ、馬鹿にすんなよ?..............ポチ
はい、俺が押しました。だって......ねぇ?そこにボタンがあったら押すよね?.............押したのはいいけど何も起きな---------------ガコン。
「のだ?」
突然後ろでココネの声が聞こえたので振り向くと。ココネの足元の床がなくなって、今まさにココネがその穴に落ちる瞬間だった。
俺は即座にココネを助ける為に動き。ステータスのお陰か、何とか空中でココネを掴み、そのまま向こう側の渡ろうとした時、穴が10倍ぐらい大きくなった。
「ちょ、そんなの反則だろぉおおおおおおおおおおおお!」
「のだぁああああああああああああああああああああ!!!」
ココネとヤシロは穴の中に落ちて行った。
えっちらほっちら