怨叉の響
現代日本――。
平凡な日常を送る青年、神崎 響(かんざき ひびき)。見た目も暮らしもごく普通だが、その血には古より恐れられた「鬼」の力が封じられていた。普段はその力を深く眠らせている。だが、危機に直面したとき、響は一族に伝わる秘具――怨叉(おんさ)を鳴らし、鬼としての姿へと変わる。
音叉の形をした怨叉が共鳴すると、震えるような振動とともに人ならざる力が解き放たれる。
しかし鬼化には恐ろしい代償がある。変身を重ねるたびに響の人間性は少しずつ削られ、やがて声も、記憶も失い、ただの“悪鬼”へと堕ちていく――。
ある夜、コンビニでのバイト中。外から悲鳴が聞こえ、駆けつけた響が目にしたのは、女性が男に襲われる光景だった。響は怨叉を鳴らし、鬼の末裔として覚醒する。だがだが相手はただの人間ではなかった。邪悪な霊に取り憑かれた存在――邪鬼(じゃき)だった。
人を守るために戦うのか、あるいは鬼としての宿命を受け入れるのか。人と鬼の狭間で揺れる戦いが、今、始まろうとしていた。
平凡な日常を送る青年、神崎 響(かんざき ひびき)。見た目も暮らしもごく普通だが、その血には古より恐れられた「鬼」の力が封じられていた。普段はその力を深く眠らせている。だが、危機に直面したとき、響は一族に伝わる秘具――怨叉(おんさ)を鳴らし、鬼としての姿へと変わる。
音叉の形をした怨叉が共鳴すると、震えるような振動とともに人ならざる力が解き放たれる。
しかし鬼化には恐ろしい代償がある。変身を重ねるたびに響の人間性は少しずつ削られ、やがて声も、記憶も失い、ただの“悪鬼”へと堕ちていく――。
ある夜、コンビニでのバイト中。外から悲鳴が聞こえ、駆けつけた響が目にしたのは、女性が男に襲われる光景だった。響は怨叉を鳴らし、鬼の末裔として覚醒する。だがだが相手はただの人間ではなかった。邪悪な霊に取り憑かれた存在――邪鬼(じゃき)だった。
人を守るために戦うのか、あるいは鬼としての宿命を受け入れるのか。人と鬼の狭間で揺れる戦いが、今、始まろうとしていた。
プロローグ──鬼女の伝説
2025/11/03 23:06
第一章 ──平凡な日常
2025/11/04 14:10
(改)
第二章 ──日常の裏側
2025/11/08 19:05
第三章──共闘
2025/11/16 11:20
第四章・幕間──戦いのあと、少しだけ近く
2025/12/06 18:58
(改)
第五章──揺れる距離、近づく影
2025/12/06 19:04
(改)
第6章 忍び寄る影、色づく世界
2025/12/22 18:37
第7章 共鳴する刃
2025/12/26 23:39
第8章 鬼の系譜
2025/12/28 21:33