ウンコ剣士だって仕事に行きたくない時はあるんだ。
毎日上司に怒られる職場。
またミスをしてしまったことに金曜の夜気づき、残業をすることとなった。
お前はまたかという上司の顔が思い浮かぶ。
月曜日は憂鬱すぎて病欠させてもらった。
大変迷惑な新人だろうな。
ウンコブレードで仕事も全てスパッと斬りたい。
超異世界ハラルドとかいう何でも許されるカオスな世界に行きたい。
有休をとって東北に旅に来た。
東日本大震災の博物館にきた。
震災で身の回りの人を失って、とにかく避難の重要性を訴えてる語り部がいた。
彼はミスとかそんなので挫けないだろう。
残された彼にとって、世に避難の重要性を伝えるということは使命なのだから。
今まで働いていた会社を辞めてでもすることなんだそうだ。
死との瀬戸際の使命感に駆られた人間は一番イキイキするのかもしれない。
戦艦大和を使った設計者だってそうだ。
僕の仕事はそんなのではない。
何でこんな怒られたとか気にして病んでいるんだろうな。
死んでないからいっかって思えるからこの有休はプラスだったのかもしれない。
僕はその語り部の話を聞いていて、不謹慎にもパニックもののストーリーに使えると思った。
それで、ノンフィクションの災害ものを書いてるんですという体で、震災時の感情やら色々質問させていただいた。
語り部の方は大変感銘を受けたようで、「ぜひあなたの表現を色々な人に伝えてください!」と言われたら
本当に創っているのは『ウンコ剣士』とかいうクソ小説なのに。
今日は休んでしまったが明日こそ、明日こそ会社に行かなければならない。そう思いながら東北新幹線に乗っていた。
新幹線はあまりに速すぎて、僕をすぐに関東という現実に戻した。
ウンコ剣士「生きるか、○ぬかに比べればお前のしたミスなんて大したことない!挫けずに学べるところだけ学んで、上司の怒鳴りは無視していこうぜ!」
今日もウンコ剣士とかいう世界一汚いイマジナリーフレンドに励まされて、
社畜は奴隷の鎖を自分の首にはめにいくのであった。




