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Reshot  作者: 如月いさみ


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その12 ENDING

「双子…ですか」


尾米正は理沙の報告を聞き

「ほほぅ」

と目を光らせ、那須幸一へとメールで報告を入れ始めた。


七尾友晴も笑顔で

「おめでとうございます、一色さまに理沙さん」

と告げつつ、益田家への報告メールを忘れてはいなかった。


ピーは羽根をバタバタ動かしながら

「ワタシ、ホムズ」

イブキ、フタゴ

「ラブリー」

と散歩の催促をしていた。


ピーは相変わらず安定モードである。


理沙は彼らを見ると

「何故かしら…彼らの心が透けて見えるわね」

と心で呟いた。


一颯はピーの声で立ち上がると

「しょうがねぇ、散歩連れて行くか」

と籠の前に進み、理沙を見ると

「無理はするなよ」

と笑みを見せて告げた。


理沙は笑顔で

「ありがとう、一颯君」

と答え、自分の椅子に座った。


その時、オフィスの扉が開きフフッと笑って古波彩が姿を見せた。

「相変わらず暇そうね」

ここの探偵事務所は

「仕事できるくせに売れてないのね」

どこかと合併する?

「紹介するわよ、破格の値段で」

そう告げた。


一颯はそれに目を細めて

「今からピーと散歩だ」

出直してもらおうか

と答えた。


これまで散々煮え湯を飲まされてきた相手である。

お断りモードである。


彼女はくすくす笑って

「依頼よ」

仕事

というと尾米正の前に行き

「前金を払うわ」

と封筒を置いた。

「マザーに依頼をかけてきていた人物が事故にあって意識不明なの」

その事故の調査をお願いしたいんだけど

「真っ当でしょ?」


正はにっこり笑うと

「事故の調査だけなら真っ当ですけどねぇ」

と言い、ピーを頭に乗せた一颯を見た。


一颯は振り返ると

「…その事故…事件の匂いがするんだな?」

と聞いた。


彩は肩を竦めると

「当り前でしょ?ムダ金は使わない主義なの」

と告げた。

「それに貴方の能力は高く評価しているわ」


…事件が事故で終わるのは探偵としてどうかしら?…


一颯はそれに

「ああ、確かに俺は探偵だ」

だから依頼者に必ず利益になるとは限らねぇぞ

とニヤリと笑った。


彼女は笑むと

「ええ、分ってるわ」

と答えた。


一颯は頷き

「詳細を聞かせてもらおう」

と応接室へと彼女を誘った。


ピーは頭の上で羽を広げてパタパタと動かした。

…ワタシ、ホムズ、ジケン、カイケツ、スル…


そして、おこめ探偵事務所に新しい依頼が舞い込むのである。


リショット


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