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Reshot  作者: 如月いさみ


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33/61

その5

それに扉が開き50代くらいの男性が姿を見せた。

「初めまして、立花聡志です」

娘の心中を察していただきたい


一颯は頷くと

「ですが、その後に更に大きな爆破を行うという情報をえまして」

と告げた。


その時、聡志の後ろから少女が姿を見せた。

一颯は目を見開くと一瞬息を飲み込んだ。


少女は聡志を見ると

「私は大丈夫、お父さん」

というと一颯を見て

「私で良ければ協力します」

と答えた。


柔らかい髪にぱっちりとした瞳。

肌は滑らかで美少女であった。

将来は美女になるだろうことが容易に想像できる容貌であった。


一颯は思わず息を飲み込んだ。


聡志は心配そうに

「大丈夫か?茜」

と告げた。


彼女は微笑むと

「うん、大丈夫」

と答え

「どうぞ」

と一颯を招き入れた。


中には妻の節子が忙しく出掛ける準備をしており一颯に気付くと

「あら」

と言い、ちらりと茜を見ると

「茜さん、大丈夫なの?」

と告げた。


彼女は頷いて

「はい、お母さま」

と答え

「安心してください」

と一颯を見た。

「どうぞ、私の部屋へ」


節子はジッと見ていたものの

「じゃあ、行ってくるわ」

聡一のお遊戯会だから遅くなるわ

とまるで他人事のように出て行った。


一颯は彼女の部屋に入り戸を開けたまま彼女の勧める椅子に座った。

「立花茜さん、名古屋駅のトイレで爆発に巻き込まれたということですが」

そのときトイレには他に誰かいませんでしたか?

「洗面のところとかも含めて」

そう問いかけた。


彼女は首を振り

「いえ、私一人でした」

誰も入ってきていませんでした

と答えた。

「トイレを終えた時に凄い音がしてびっくりしました」

他の人がいなくて本当に良かったです


一颯はじっと彼女を見て

「なるほど、確かに他に人がいなくて良かった」

と答え

「名古屋駅には先ほど出掛けたられた母親が一緒だったと警察の情報ではあったんですが?」

と聞いた。


茜は少し視線を逸らせながら

「あ、はい」

でもお母さまは外で待っていただけで

と告げた。


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