その4
全てを話し友岡の仕打ちも全てが明らかになったのである。
彼女の罪は一歩間違えば被害者が出てしまう許されない事だったが、未遂で済んだことと情状酌量が効き期間は最大の5年だが執行猶予が付いた。
夫婦二人三脚で乗り越えていくとのことだったのである。
友岡は同じように老舗の人間を脅していたことが発覚しそれが新聞に取り上げられて失脚したのである。
翌日には田中悠真と伊藤朔と神宮寺凛と陸奥樹が姿を見せた。
一颯は「おいおい、凜に陸奥は会議だったんじゃねぇのか?」と聞いた。
凜は笑って
「ああ、だけど春馬さんが日程を一日早めてくれたんだ」
と告げた。
樹も頷いて
「そうそう」
と言い
「久しぶりだな、一色くん」
名古屋城登らせてもらうから
と名古屋城の本丸の一角で天守を見上げながら告げた。
悠真も朔も
「俺もな」
「俺も登るよ」
と登る気満々であった。
一颯は苦笑し
「ったく、登れ登れ」
と呆れたように笑いながら言い、歩き出した面々の後ろをついて名古屋城の天守に向かって足を進めた。
春彦と伽羅と大翔も笑いながらそれに倣って天守へと足を踏み入れた。
伽羅の頭の上にはピーが
「ヨヤッタヨヤッタ」
と羽をパタパタさせていたのである。
色々なことがあったが一颯は今もこの友情が続いていることに感謝した。
そして空を見上げ
「叔父さん、安心してくれ」
俺はちゃんとやり直せてるぜ
と微笑んだ。
この時、空は晴れ渡り眩い太陽が世界を明るく照らし出していた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




