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記憶の片隅にもなくなる時

作者: つむぐいと

午前0時真夜中に始まる恋物語




海が見える小高い丘に建つ

ホスピタルハウスに あなたはいる



毎週土曜日にはあなたに会いにゆく

本を読んであげたり、お話しをしたり



あなたはたまに機嫌がよくない時もあるけれど



いつも、ありがとうと喜ばれる



ボランティアですかと聞かれる


ここの人じゃないよね ?



また違う日にいくと

初めましてとも言われる




私もこんにちはと挨拶するが

名前は言わない


それとおぼえていますかとは

けっして聞かない


あなたは記憶を辿らせると混乱するから



あなたたのペースに合わして

お話しをする




人のことのようにふたりの思い出話しをすると

入り込んで静かに聞いている




本を読むと急にだまってうなずいたり

イライラしたりもする



感情てきになり

膝をかきむしったりもする


あなたは何かと戦っているのですか




悲しいけどあなたの記憶には

私はもういない


少しでも昔を想い…話を巡らせる



今日はなんの用ですか

佐々木さんとか



名前が変わるからそれに合わせるわたし




たまには下の名前で呼んでほしいけど


むりなお願いねあなた



今のあなたには私は赤の他人



もうあなたには私はいないのかしら



あなたが眠る横に添い寝すると

やさしく頭をなでてくれることもある


わずかな記憶だと思った瞬間



なぜ横にいるの、と


ごめんなさい

気持良さそうに寝ていたので

わたしもついつい横で寝てしまいと

言い訳する



知らない人が何してるの嫌らしい

帰りなさいと強く言われた



いつもの事だけど


どうしようもないことだけど


辛くて悲しい言葉




そうですね・・・・ごめんなさい




あなたに会いたい


わたしはみちづれでしょ

あなたの夢を叶えたいけど


夢も忘れてしまったの


あなたはやっぱり

もう忘れてしまったのですか



いつの日から

すべてを忘れていくのらかしら

忘れないで

忘れないで

むりなこと



あなたのそばにいたこと

ずっと私のこと



消える記憶はあっても

消せる想いはないから



胸が躍るこの高鳴りを

抑えることは出来ない



忘れてもいいから


大好きです

大好きです



ひとすじの恋だから


大好きです愛してます



私には妻がいるからね


と言われる事がなぜか嬉しい




私の記憶はなくても

妻の記憶は有ることが…



わたしも主人がいますよと



なら好きになれないね



ふしぎな気持……



消える記憶はあっても

消せる想いはないから



胸が躍るこの高鳴りを

なくす事は出来ない



忘れてもいいから


大好きです愛してます


すべて真っ白になっても

愛してほしいの



大好きです

大好きです





つむぐいと

では詩をメインに投稿してます

お休みのときはごめなさい


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― 新着の感想 ―
[良い点] 例え記憶がなくなろうとも 「愛しい」という想いは きっと、きっと――永遠でしょうね
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