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その影にご注意  作者: 秋元智也
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第八話

しかし、熱くなった身体は熱を出せない。

他の吸血鬼の印に他の吸血鬼がマーキングしようとしたせいで身体が反応して

しまっているのだろう。


しかも、中途半端な印の為に余計に辛いだろう。


「おい、おとなしくしてろ」


ズボンを脱がせるとすでに勃起いているモノを握り込んだ。


「やだッ…離せぇっ…」

「辛いんだろ?俺に任せろって男は初めてだけど、自分でやるよりは気持ち

 いいはずだ」

「そんな訳…ないっ…」

「我慢すんなって…」


田辺は緩くなっている尻の中に指を這わせた。

昼に散々恵みが煽ったせいか中は柔らかくなっている。


くちゅくちゅと音を立てて田辺の指が掻き回すと自分で何度も弄ったせいで

ヒリヒリしていたところが一気に快楽へと変わる。

動かない身体を好きに触られ先走りが溢れる。


嫌だ…動け、動け、動け!


「まだ抵抗すんのか?なら、イっとくか!」


乳首を吸われ牙が当たる。

亀頭を潰され、指が増やされると勢いよく出し入れされた。

恵の身体はビクッと痙攣し性を吐き出していた。


どっと疲労が襲い、身体の自由が戻ってきた。

だらしなくその場に崩れると田辺に抱き抱えられていた。


「治っただろ?」

「誰のせいだよ…くそっ…」

「そういうなって、それにお前他の吸血鬼と契約してるだろ?」

「してねーよ!そもそも吸血鬼に出会ったのなんてお前が初めてだよ!」

「…まぁ、いいや。今のままじゃ奴らを集める体質みたいだから困ってんだろ?

 俺が追い払ってやるよ。ただし…」


『その奴らを俺に食わせろ』と。

そして、恵に使い魔を渡した。

それは小さなてのひらサイズの蝙蝠だった。

小さな羽を広げてあくびをする姿がなんとも愛くるしかった。

いつもは恵のポケットに収まっているが暇になると机の上で寝そべる。

誰にも見えていないので、田辺と恵にしかわからない。

近くにモヤが近づくと警戒し、羽を広げて威嚇すると恵に触れる前にモヤを食

べてしまう。


授業中と分かってても、後ろでもしゃもしゃと食べている様子は少し可愛げに

欠ける。


それでも、可愛い使い魔は気に入られたらしい。

いつも睨まれる事しかなかったのに、使い魔には笑いかける事が多い。


家に帰ってからも、風呂の時も一緒に入って洗ってやる。


羽の隅々まで洗うとタオルで拭いてもらって一緒に寝る。

もちろん一緒の布団とまではいかないが、側に寝床を作られてそこで寝起きする

程で一応は寝たフリをして見張っている。


ペットと勘違いしているのか、警戒心が全く感じられなかった。

田辺が話しかけると今でも警戒心満載だというのに…。


「おい、昼ちょっといいか?」

「…暇じゃない…」

「いい加減にしろよ?その使い魔貸してやってんだ、しっかり代金払って貰うか

 らな!」

「…分かった。」


使い魔を取り上げられるのは嫌なようだった。

昼になると、田辺の後を追うようについてきた。


「自分で脱げよ」

「…上だけでいいだろ?どうせ血を吸うだけだろ?」

「それだけでお前はいいのか?」

「さっさとしろよっ」


怒ったようにいうとシャツを脱いで首筋を見せる。

田辺は首筋を舐めるとちゅっと音を立ててからゆっくり歯を差し込んだ。

皮膚が破れて歯が入り瞬間は痛みが伴う。

次第に痛みがとれて快楽に変わる。

これは血を吸う時に嫌がられない為の事なのだろうけど、しばらく興奮が

抜けないのが最大の難点だった。

これが終わったらトイレでヌこうと考えながら、必死に声を殺した。


「おい、我慢すんなって、ここ触って欲しいんだろ?」


田辺は無遠慮に下半身へと手を伸ばしてくる。

必死に抵抗するが触れられたところが熱を持ち疼き出す。


「やめっ…触んなっ!」

「いいくせに…ほらっ…入れて下さいって言ってみろよ?」

「触るな…変態野郎…」

「ふ〜ん、まぁいいや。それならそれで…」


吸い終わるとねっとりと舐めると破れた皮膚がくっついて傷痕が綺麗に

なくなっていく。

ついでとばかりにそのまま下へと舐めていく。

止めようとするのを塞ぎながら乳首を噛むと恵の身体はビクビクッと震

えた。

堪えるような顔が余計田辺の心をくすぐる。


力ずくで抑え込むと唇を重ねると舌を絡ませる。


ガリッ…


「ん!?てぇっ…てめ〜噛んだなっ」

「何しやがるんだ!この変態っ、血と僕に寄ってくる奴らを食べさせるだ

 けって話だっただろうが!」

「そうだな〜でも、気持ちよかっただろ?」

「よくねーよ!頭おかしいんじゃねーの!」


恵は押し退けると出て行ってしまった。

きっとトイレで扱きながら後ろも弄っているのだろう。

この後、少し離れたトイレに行くと声を殺してはいるが荒い息遣いが数分

にわたってしていた。

その間、誰も入ってこないようにと田辺は見張っていたのだった。


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