第十一話
田辺 side
身体の疼きに必死で耐える姿を眺めると無理矢理にでも気持ちよくしてやり
たくなった。
「いやぁぁッ…離せっ！そんなところに、入れるなぁっ！やぁぁっ…」
抵抗を見せるが目を赤くし、魅了を使うとおとなしくなった。
惚けるように口を半開きにするとその瞳に何も映さなくなる。
「こう言う事じゃねーけど…今はいいか。嫌だばっかり聞くと萎えるんだよ」
浅田の手を掴むと自分のを握らせる。
「先端を口に咥えろよ。しっかり舐めろ。絶対に離すなよ？」
「うんっ…ンンッ、んっ…ふっ、んっ！」
苦しそうに眉を歪める浅田に擦りつけるように扱かせる。
イキそうになると手を離させると顔にぶっかけた。
そこで魅了が解けたのか、わなわなと怒っているように見えた。
「何でこんな事…またお前っ…」
「美味そうに咥えてたじゃん、動画撮っとけばよかったか？」
「クソが！…最低野郎…」
羞恥心からか顔を赤らめるが、それだけでは終わらせない。
尻に指を入れるとそこを執拗に出し入れしてやると、そこは田辺の指を飲み
込むと吸い付いて離そうとはしなかった。
内壁はめくり上がり何度も卑猥な音を立てて外の空気にあたる。
「いやぁっ…やめっ…おかしくなるっ！」
「気持ちいいのを認めろよ？認めればもっと快楽を味合わせてやる！」
「いらないっ…ひぃっ…ぁぁっ…、あんっ、あっ、あっ」
声が止まらない。
風呂場で声が響いて反響する。
喘ぎ声はひっきりなしに紡がれる。
「いやぁっ…あぁぁっ…増やさないでっ…うぅっ…あんっ！」
身体のあちこちに噛み痕を残すと浅田の身体は敏感になっているせいか
熱くて今以上の刺激が欲しくなってしまっていた。
温かいモノを擦りつけるとちんこ同士を合わせると一緒に擦り出す。
出しても治らない身体に股の間に田辺のを押し込み、しっかり足を締め
させた。
浅田の股の間を何度も行き来させると浅田の裏筋に擦り合わせって気持ち
がよかった。
まるで中に入れているみたいで、いつのまにか中に入れたくなってしまう。
人間の性器と違って、入れると根元にコブができてしまう。
女性ならまだしも男のアナルにでかいコブまで入れると明らかに濡れない
せいで中に傷がつく。
そして、止まらない欲望は暴走を招く。
それよりなにより、吸血鬼は性別関係なく妊娠させる事ができる。
なので気にいると眷属しに、自分と共に長く生きるようにした後で妊娠させる
事がたまにある。
気に入らなくなったら眷属を解き解放する。
すなわち、殺すと言うことである。
一度眷属になった者は普通の人間には戻れない為、止めを刺しておくのだ。
浅田は中途半端に契約させられているので、きっと…そう長くないだろう。
なら、いっそ奪ってしまえばいいのではないかとも思えてくる。
しっかりとした契約がなされていないのであれば、上書きだってできなくはな
いはずだった。
ただし、その時は本人の意思も必要だ。
魅了を使えば簡単だが、浅田は少し精神面に効きが悪い。
身体は素直なのだが、心のうちで否定されるとしっかりとした契約ができない。
しかも、ほかの眷属契約と被るので余計に弾かれてしまうのだ。
「素直になれば、もっと気持ちいいぞ〜」
「あっ、あっ、やだっ…変態っ…」
「な〜んでそんなに拒むかな〜」
「ひぃっ…やぁっ…同時に触んなッ…ぁんっ！」
股の間で田辺のと擦り合わさると前の浅田のも扱きだした。
後ろから何度も突かれている体勢はあたかも中に入ったらどんなにいいかと思わ
せる。嫌なのに、身体は求めてしまう。
自分の意思をしっかり持たなくてはと思う反面、浅田の身体だけでも欲しくなっ
てしまう。
夢中になると、つい田辺のペニスは人間用にした擬態ではなく自分のへと変貌する。
浅田の目の前で形が変わっていく。
イボイボの凹凸が全体にできて根元にコブが現れた。
まるで野生の動物のモノのような外観に恐怖する浅田をおさえこむとそのまま行為を
続けた。
股の間は擦れて真っ赤に腫れていた。
これを中に入れれば確実にしばらく動けない上に、中はボロボロになってしまう。
人間には耐えられないのだ。
なのでいつもは擬態している。
しかし、今日は興奮したせいか戻ってしまっていた。
気を失った浅田を抱き上げるとベッドへと運んでいくのだった。
