第七話「僕はヒーロー!?」
【タラララ↗タータタタータ♪タラタータタラター↗タタンター↗タタンタ↗】
突然エレンミアがボク○カの勝利BGMを声に出しながら歌いはじめる。
(あぁまたアホが始まった.......)
【私がっ_____________来たあぁ!!】
エルミアがマントを羽ばたかせ眼前へと人王立ちする。
「いや、来なくて良いです。帰ってください。」
【All for one_____one for all】
負け犬ヒロインのダイアグラムを指差すエルミア。負け犬ヒロイン=31名と方程式が出来ている。
【前髪少年、君ならヒーローになれる。】
「いや、もうヒーローとかどうでも良いです。て言うか小鐘島は救済されてるよね!何で次の負け犬ヒロインがいる世界に行かないんだよ!」
エレンミアが隣に近づいてくると手を上げ__________
「BI○CH」バチン
平手打ちをして来た。身体は大きく飛ばされ壁際へとぶつける。
「いったぁ!?いきなり何すんだ、クソ女神!!」
【愚か者が!負け犬ヒロインが吹っ切れたから救済したなどと甘いわ!】
【そうです、真の救済とはその原因を作り上げた元凶への復讐なのです。】
元凶への復讐.......何を言っているんだ?
【【即ち古賀小夏のサイド○ッチ二人をNTRして初めて負け犬ヒロインの救済となるのdeath!】】
おいおいおいおい!攻略難易度更に跳ね上がってるんですけどぉ!!
「いやいや可笑しいでしょ!俺への負担が重過ぎるから!31人の負け犬ヒロイン以外のヒロインも手懐けろって言ってるようなもんだろ、それ!無理だって!」
【少年なら出来るさ!】
一々、その目元に影が掛かる仕様にするのやめてくれない?イラッとするから。
【_____と文句を言いつつも行動に出る当たりに好感が持てますよね、ふふ。】
ボロアパートから走り去って行く前髪の姿を窓から眺めるエルミアとエレンミア。
【それに『髪』さえ整えれば簡単に負けヒロインなどメインヒロインごと落とせますのに何を渋っているのでしょうねぇ♪】
【やはり、どの『世界』でも茨の道を進む事が彼にとっては性に合っているのかもしれないな、くく。】