表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたの為の青い薔薇  作者: めざし
現在編
1/21

哀れな吸血鬼

 『哀れな吸血鬼』    

                著者:ゲルド


 むかしむかし、最北の国のお話です。


 大きな山脈の近くの湖の畔に、それはそれは美しいお城が建っていました。


 お城の名はディーロイド城と言います。


 ディーロイド城の庭には、美しい『青い薔薇』がたくさん咲いていました。


 その薔薇はどんな傷や病、呪いさえも瞬く間に治す事が出来る『幻の花』と呼ばれており、人々はその花が欲しくてたまりませんでした。


 しかし、そのお城には真っ赤な目をした恐ろしい吸血鬼が住んでおり、誰もその薔薇を手に入れることは叶いませんでした。


 そんなある日、近くに住む村人達が吸血鬼に内緒で薔薇を盗みました。


 吸血鬼は怒り狂いました。


 近隣の村々を襲い、恐ろしい力で殺戮の限りを尽くしました。


 噂を聞きつけたこの国の王様が、都で一番有名な魔法使いに吸血鬼退治を頼みました。


 魔法使いは持てる力全てを使って吸血鬼に挑み、なんとかお城に封印する事が出来ました。


 それから幾年。


 今もその吸血鬼はお城に囚われたままです。


 満月の夜になると、彼の悲しい叫び声が辺り一帯にこだまし、あまりの恐ろしさにお城に近づく者は誰もいません。


 哀れな吸血鬼はずっと1人。


 この先もずっと1人。




ゆっくり更新していきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ