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レアものを考えたらきちゃった

「なんかお札もらった」


「そうかい」


それだけの会話だった。




お寺では渦人形対策のお札をもらっただけで終了。


まぁ、お寺の状況が妖怪山幼女じゃあ仕方がない。むしろ忙しいときに行ってしまって申し訳ないことをした。


まぁ、俺も命がかかってるからそう言ってられる状況でもないんだが。


しかしあのドライブのお父さん、この寺にきてたんだな……


あのお父さんが幼女が怖がってるのに山奥に進むから悪い。とりあえずそういうことにしておく。


幼女の言うことを聞かないとはいれたはいれたされてしまうのは教訓としておきたい。


「私も呪具は専門じゃないからね。助かったよ」


そんな専門家、あんまりいないと思う。




とりあえずお寺からじいちゃんの家に戻ることになった。


じいちゃんがバンを運転して、俺はゆっくりと流れていく景色を見ていた。


長閑な田園風景だ。


多分、今、双眼鏡を覗いたらくねくねしてる白いやつが見えるんじゃないかというくらいっていうか見たくねぇ。


そういえばくねくねって白バージョンと黒バージョンがあるな。


白バージョンがほとんどなので黒いやつはポケモンでいうところの色違いなんだろう。


レアだな、レア。




住職にお札をもらったときの会話を思い出す。


このお札を貼るとしばらくの間呪具が動くことができなくなるらしい。


……なんかのゲームの設定みたいだ。


時間制限ありのクエスト。お札の効果時間内に渦人形を倒せ!


まぁ、しばらくの間と言われている以上、すぐに貼るんじゃなくて、渦人形が出てきたら貼るのがいいんだろうなぁ。


あれは物理が効くから、このお札が本当に効果があるものだったら動きを止めている間に叩き壊せば問題なさそうだ。


……原典では祈祷もあんまり意味がなさそうだったから、このお札も意味がない可能性があるのだが。




「あ」


不意に櫛井さんが声を上げる。


「外を見るんじゃないよ!」


なにか印を組んで、念仏を唱え始める櫛井さん。


なにが起こったのかとそっちの方を見ると、車窓から覗く顔と目があった。


「ぽぽ……」


ここできたかぁー……

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