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黄金の鍵  作者: 黄金の鍵
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第 1 章 転校生と試験(1)



クリスティアのエオス村に起こった魔族と魔族との間の大きな戦い。

それから7年後の天暦592年の夏。マハンの新しいクリスティアの家。

ペルが笑顔でクリスティアを見送っている。


「ちゃんと行って来い。今日は試験もあるから頑張って!」


「ペルってば〜。私が良い成績を得ると思う?」


クリスティアにペルトと呼ばれた若いルックスの女性ペルはクリスティアの頭にチョップを飛ばした。


「お母さんに何という口癖だ?そして、良い成績を受けなくても、

『頑張ってみるよ!』とか、『お母さんのために頑張るよ!』という言葉はできないの?」


クリスティアは殴られた自分の頭を撫でながら喋った。


「うう・・・分かったよ。頑張る・・・じゃあ、行ってきます。」


「はい。行って来い。

今日はお母さんも早く戻ってくるだろうから、おいしい料理を楽しみにしてね!」


「はい〜はい〜。」


殴られた頭をまだ撫でながらクリスティアはドアを開けて外に出た。

今では見事に成長して165ぐらいの体格にBに近いバストサイズと髪も長くなってストレートロングヘアスタイルで、元の明るい姿をまだ持っているクリスティアであった。

三日月模様があるネクタイと紫の学生服を着たクリスティアはマハンの学校の一人で『クレセント』と言う学校に向かいながら小さく呟いた。


「また、無理するのではないかな?あまり家の都合もよくないのに・・・」


マハンの学校はほとんどの生徒が戦闘の訓練をさせるところでもあり、

様々な分野について足を伸ばしている。その中でクレセント学校は主に魔法、戦い、体力鍛錬など戦場に参加するための戦闘の学校の一つである。中立を維持するためにそれなりの人材を必要とするが故に幼い頃から教育をさせることだった。


一定の実力になったり、自らの志願で特定の部隊に配置され、自分に合ったトレーニングなどを行い、そうやって大きくなった者共が他の都市や町の地域の問題などを解決し、この都市は守られているのだ。悪く言うと傭兵団と大きく変わらないことばかりしているわけであった。


クリスティアが学校の正門に到着すると、何かざわめいている姿が目立ったクリスティアは急いでそこにいるどある魔族の学生に尋ねた。


「ねえねえ。今、何事でこのように人が集まっているの?」


「それが転校生が来たらしい、すごく可愛いと言う話に私も来たのに人が多すぎて見るのも難しい。おそらく皆そういうわけで来たのだろう?」


「へぇ〜。どれほどきれいでこのような人数が・・・これは私のライバルができるのか!」


クリスティアが自分の美貌を誇るように話してると後ろでクリスティアの肩に誰かが手を乗せて喋った。


「残念だけどお前は私の美人ランキングの順位に上がらなかったよ。クリスティア。

あなたはただの友達であるほど満足。いや、友達にしてくれるのも感謝することなのよ。」


「そこまで話す必要があるの?クライド。」


クライドと呼ばれたクレセントの学生であり、クリスティアの友人で155ぐらいの少し小さな体格で金色のような目をして美しさを誇る可愛い天族の少女はにっこりして教室に向かって行ってしまった。そんなクライドを見てクリスティアは拳を握って怒りを発散した。


「あの小さなガキが・・・!グヌヌヌヌン!」


例の転校生も学校の中に入ったのか、学生の数が急速に減少した。

クリスティアは唇を会わせて頬を膨らませた顔でクライドに不満を表現し、教室に入った。授業のチャイムが鳴り、しばらくした後クリスティアのクラスを担当する女性の先生が入ってきて活気に満ちた笑顔を浮かべ教卓を両手で握りながら叫ぶのように喋った。


「いよいよ私たちのクラスにも転校生が来ました!

この慣れて退屈するほどの空間である2年C組に!かわいい転校生が来ました!

さあ、皆に転校生『ユー』をご紹介します!入って入って。」


女先生の激しい歓迎を受けユーと呼ばれた学生がドアを開けて教室に足を入れた。

その女子学生は、左は黒髪に右は白髪の不思議なヘアスタイルをしていて150ぐらいの小さな体格に赤い瞳をした少女だった。


「はじめまして。私はユーと申します。試験期間に入って、皆さんも驚いたでしょね。

今日来たばっかりですが、私も皆さんと一緒に試験を受けることになりました。

皆さんも良い成績を得ることができたらいいですね。

では、これからよろしくお願いいたします。」


「さあ、拍手〜!」


ユーの自己紹介が終わると女先生が生徒に拍手を要求した。

クリスティアはユーを見たらため息をついて隣り席のクライドに言った。


「どうやら私は負けたようだよ。クライド。あんたは・・・はっ・・・!」


クリスティアがクライドを見てみるとクライドは恐ろしい表情でハンカチをすべて噛むようにぐちゃぐちゃにしながら呟いた。


「私が小さな女子学生の美人ランキングで負けない人だったのに・・・!あの女・・・!

あの女が・・・!クウウウッ!認めたくないが、とても可愛くて・・・(ブツブツ)」


クライドは怒りと愛が入り混じって良く分からない状態になっていた。


「あんたのランキングは、小さな女の子の中でだったのね・・・」


その間ユーの座る席を女先生が指定して、ユーは指定されたその席に座った。

その席は一番後ろにある席であり、クリスティアの後ろの席だった。

授業を進めようとした女先生が忘れてしまったことを覚えたように話した。


「ああ、そう!まだ私の紹介していんだよね?そうだよね?転校生は分からないから〜。

教えてあげよう〜!私の名前プレックシル・サリージア!覚えておけ!魔法担当である。」


魔法担当であり、このクラスの担任だと紹介した女先生プレックシル・サリージア。

赤い髪の毛でポニーテールの髪型をしていてメガネをつけた知的な印象を持った女性であった。そして、その髪と同じ赤い瞳は少なからず威嚇的であったが妙に無邪気に感じられる性格がそれを軽減していた。


「こう見えても試験は、厳密に見るから〜!だから、授業に戻ります〜!

今日の最後の授業だからね〜!授業終了後すぐに試験することを忘れないように〜!」


サリージアの転校生によって活発な(?)魔力の応用法の授業が終わった後、

休み時間になると、生徒たちがユーに集まって、様々な質問を飛ばして関心を示した。

その中にクライドもあった。


「あのね?あなたの胸のサイズはどれくらいなの?」


「ちょっと!クライド!あんたもないことで勝負するのか!」


クリスティアの指摘にかかわらずクライドのユーに対する追及は続いた。


「あのね?あなたの足のサイズは?まつげの長さは?爪の綺麗さは?」


「一つでも勝ちたいのか!それより基準が何なのよ!」


クリスティアのツッコミを受けるクライドを見ていたユーは一つの提案をした。


「そんなに私に勝ちたいと思った理由は分からないが

そんなことなら試験では誰が高得点を取ったのかで勝負するのはどう?」


ユーの提案にクライドは邪悪な笑みを浮かべて言った。


「ククククク。その提案乗った。勝った方が美人!負けた方はブスだ!いいかな?」


「はい。分かった。」


「ふふふ。では、私は先に試験会場に行って待つ。」


クライドはゆったりとした足取りで教室から出て行った。

クリスティアはユーを見て心配そうに話した。


「大丈夫?転校したばかりなのにクライドと勝負なんて・・・」


「何か問題なの?少し面倒なので、早めに片を付けるとしたのだが・・・」


「あの美しさの順位を決めようとするばかなクライドが成績はここで一番優れているよ。」


「あら、それはよかっだ。丁度ここでの実力を知りたかったから。

こう見えても、自信はあるから心配しなくていいよ。」


「そ・・・そう?それならいいけと・・・あ、私の方が心配だな・・・

今回は試験よくやるかな・・・ハハハ・・・」


クリスティアは虚しい笑いを出して試験会場に足を運んだ。

その後をユーはゆっくりと付いて行った。クリスティアを付いて行ながらユーは質問した。


「君の名前は?君にはちょっと興味があるね。」


「うん?私?私はクリスティア。もともとはイースタークリスティア。

今はケーテル・クリスティア。ああ、これは天族の名前を継承しただけだから、実力がない今はまだクリスティアで呼んでくれればいい。」


「もともとは?それつまり・・・そうなんだ。申し訳ない。」


ユーが申し訳ない気配を見せるとクリスティアは少し慌てた。


「いやいや!私は大丈夫だから!気にしないで!」


その時、近くの暗闇の中に隠れていた誰かが一人で呟いた。


「うわあああああ・・・またクリスティア・・・ペル様がこれで私をつけておいたのか?

はぁ・・・まあ、あの転校生は知らないようだから、一応様子を見ておく必要があるね。」


しかし、その影人は疑問を抱いた。ケーテルという名前を聞いても何ともない転校生が不審であった。ケーテルはこの世界で最高の実力者だけが持つ天族の名前であった。それを聞いても何ともないこの転校生はどの外の情報を知らないか、あるいは、より怪しい存在である可能性に影人は考え込んだ。影人が考えに夢中になっている頃、クリスティアはまだユーを安心させるためにドタバタしていた。


「いやいや!本当に深刻な問題は・・・心配しないでください!大丈夫!うん、うん!あ、それよりそんな風に考えているのもおかしいよ!名前を継承するのは、普通、あるじゃない!」


クリスティアがツッコミをする途中にある大きな扉を見て話を続けた。


「ああ、到着した。ここが第1試験場。その名も格闘術試験場とし、体力検定の場と読む。」


「格闘術ね。」


そんなフレーズは全く書かれていないが、ユーはそのまま受け入れた様子だった。

ユーとクリスティアは試験場に入るため扉を開けて入って行ったらなかなか大きな体育館が出た。そこで試験を受けるために学生が集まって、いくつかの行列を作っているのが見えた。

クリスティアはユーを連れて行列に並んでユーに試験のルールを説明した。


「ここは体力をテストするところ。

プラススコアとマイナススコアがあるので注意しなければならない。

マイナススコアはテストの間に疲れて放棄するのと相手に負けること。

プラススコアはすぐに相手を倒すこと。


そして、この試験は、最初は順番に技術のテストをやって、その次は相手を決めて決闘!

このような1回目、2回目に分かれた意外とシンプルな構図。

しかし・・・私は心配がいっぱいだよ。フフフッ・・・」


説明を終えたクリスティアはへこんでしまった。己れの未熟さを知るからであろ。

その時クライドの順番となった。クライドの前には木で作られたようにできている人の形の人形が立っていた。試験開始の鈴が鳴ると人形が急速に攻撃してきた。


クライドは攻撃してくる試験人形を両手を使って動きを徐々に阻止し押さえて地面に叩きこみ軽く制圧した。その後ユーを気付いて軽く微笑んで2回目のために席を移動した。


「見た?あれが試験用の人形!先生が一定の動きを指示して動く物だって。

実力がなければ制圧もできないが・・・それをあん簡単に制圧するとは!

くっ!うらやましい!」


うらやましがるクリスティアの姿を見ていたユーがクリスティアに疑問を抱いて質問した。


「君は戦闘技術には自信がないの?」


「それは・・・私は魔法の方ならちょっといいけどこれは怖くてね。ハハハ。人形でも怖いよ。それと、人間は魔族やら天族に比べて筋力が落ちる方だよ?あ、ユーの順番だね」


いつのまにかユーの順番となった。ユーは試験人形の前に立った。

1回目の試験の開始を知らせるように鈴が鳴ると試験用の人形がユーに向けて攻撃を始めた。

ユーはその小さな手で軽く試験人形の攻撃を防ぎ、人形を虚空に浮かべ車輪を回したように回し地面に叩き込んだ。そうするのに5秒も掛らないという事実に皆は驚愕を禁じえなかった。

その状況を見た生徒の皆が驚いてヒソヒソと話ていった。


─あれはクライドより速くなかった?─


─一体何ですか?あんなやつは初めて見るよ!─


─新記録じゃない?─


ざわめく生徒を後にしたまま、ユーは2回目の試験のために席を移動した。

次は、クリスティアの順番であった。


「よ・・・よっし!私も頑張ってみようか!」


気合を入れてクリスティアはつかつかと試験の人形の前に立った。

そのクリスティアの目にユーが自分に手を振るのが見えた。

自分の応援ということに気付いたクリスティアは喜んで試験に臨んだ。

試験用の人形がクリスティアに向かって攻撃してきた。

その攻撃を避けるたに精いっぱいのクリスティアはどうすべきか悩んだ。


─どうする?怖いものもあるが、私がどうすることもできないじゃない!どうすれば・・・─


苦しい息を吸い込むクリスティアが心配に満ちたその時、攻撃をしてくる試験用の人形が妙に少し体が傾いた。中心が崩れ隙ができてクリスティアはその隙を逃さず反動を利用して

精いっぱいの力を尽くして試験用の人形を地面に倒した。


「や・・・やった!私がやった!」


時間も随分とかかったがクリスティアは嬉しさでピョンピョンしながら大騒ぎだった。

クリスティアは喜びながら2回目のために席を移動して待っていたユーと会った。

ユーは小さく手をたたいてクリスティアの1次試験合格を祝ってくれた。


「おめでとう。心配してたくせにやったじゃない?」


「今回は運が良かった。突然、試験用の人形が中心が崩れてさあ?

大きすぎる攻撃をしていたからかな?」


ユーはその言葉に軽く笑みを浮かべて、次の試験のことが何なのか聞いた。


「そう?ちなみに2次試験はいつするの?」


「それは・・・」


ユーの質問にクリスティアが答えようとする瞬間クライドが割り込んで答えた。


「それは自由!つまり、今すぐにも大丈夫だということ!

少し時間の制限もありますが、体力を消耗した直後でみんなは少し待ってから戦うのですが。

私と貴方は余裕でしょう!そんな意味で貴方に決闘を申し込みます!ユー!"


クライドの乱入も驚いてないユーは微笑んで答えた。


「じゃあ、ルールはどうなるの?」


「ルールは決闘をする人同士定めるもの。

いくつかのルールを定めても自由だが、あまりにも簡単なのはダメ。

少なくとも激しい決闘をすることができる必要があるからね。」


クライドはユーを手振りについて来るようにして特別な装置が仕掛けられている場所に連れて来て説明を始めた。


「この決闘は、四角形の白い線になった空間の中に入って、そこの柱の上にある赤い球体に手を置いてルールと決闘をする人を言うんだ。」


クライドの言葉に柱の上にある赤い球体をユーはそっと見た。


「そういうわけで私からの提案。先に地面に二回倒れた方が負けだ!

どう?怖いなら、他のルールも構わないよ?」


「良いよ。では、すぐに始めましょう。私は少し休んでおきたいから。」


生意気に言いながらクライドが自信を表出していたがユーは気にせずに、

その提案を受け入れた。クライドとユーが決闘をするということでみんな見物をし始めた。


ユーは白い線で作られた四角形にされた空間に入った。

クライドはユーがそこへ入ったら、自分もその中に入って赤い球体に手を置いて言った。


「では、私エーテル・クライドとユーが決闘をします。

ルールは、先に二回地面に倒れた方が負け。」


球体が赤く輝き『決闘の開始を許可します』という音声を出した。


「準備ができたら言ってね。先に攻撃してもいいから。」


余裕を張るクライドに向かってユーは軽く手を振って挑発した。


「攻撃はそちらが先にしてもいいのよ?」


クライドは挑発に乗り怒るようにかかってきた。


「クうう・・・!そう言うのも、そこまでだ!」


クライドは素早く駆けつけてユーの顔を攻撃するように拳を伸ばしたが

素早く体を返し、ユーの後ろに行った。

先ほどの攻撃を防ごうとしていたユーはすでに無防備状態。

その隙を逃さずクライドが攻撃をした。


「隙が多いね!私の勝・・・コホッ・・・!」


後ろから攻撃するクライドをユーは肘で簡単にクライドの腹部を強打し、

瞬く間に制圧して地面に倒した。そんなクライドをユーは急ぎ起こし立てた。


「フウッ・・・あ、痛いが起こし立ててくれてあり・・・カハッ・・・!」


クライドが痛みに身を震わせ感謝の言葉をしする前にユーは急速にクライドの腹部に政権を打ち込み再倒した。ユーは純粋にルールを守り、この決闘を早めに終りにしまったのであった。

そこに親切と言うのは微塵もなかった。


「私の勝でしょう?じゃあ、私は試験に合格だな?ようやく少し休むことができるね。

はあああん・・・あ、これで私は美人であり、クライドがブスなのか?」


ユーはゆったりあくびまでし、伸びを広げた。クライドが負けたという言葉にみんな大騒ぎになった。


─クライドが負けたって!─


─何?あのクライドが?─


─どうせ体力テストはクライドの専門ではないだろう?次のことで負けるだろう─


ヒソヒソする生徒たちを後にしたまま、ユーは壁に背中を寄り添って休憩を楽しんだ。

地面に倒れたクライドはうビクビクごめきながら体を徐々に動かしやっと起きながら呟いた。


「この・・・私が・・・この学校で一番優れていると認められた私が・・・!美人な私が!

クウウウッ・・・!次のテストは負けないよ!くっ・・・お腹が・・・まだ・・・!」


─美人は関係ないだろう─


生徒たちの言葉を無視しながらクライドは体をビクビクと震わせながら移動した。

クリスティアは驚いたようにユーの横に近づいて喋った。


「すごい〜!クライドを打つ倒すとは!ユーはすごいな〜!」


「そうではない。相手を油断させたし、挑発に乗ってきた状態であったから

そのような結果が出たと見た方がいいよ。そんなことよりクリスティアも2回目をしなくちゃね。さっさと終わらせて、次の場所に連れて行ってくれ。」


「う・・・うん!分かった!"


クリスティアはユーを後にしたまま、歩きながら呟いた。


「わ・・・私に最高の友達ができるような予感が・・・!

クウッ〜!今日は最高にいい気分!」


喜ぶクリスティアに向けどある魔族の女子学生が決闘の提案で声をかけた。


「クリスティア!俺と決闘しよう!」


「ケェッ!カザムー!あんたね・・・前にも私に決闘を申し込んだでしょう!

おかげで成績も悪く・・・クッ・・・!」


カザムーと呼ばれたクリスティアの友達で魔族としては白い肌であまり人間と区別がつかない。(通常の魔族は皮膚の色がいくつかの色を持っているか角がついていたりする。皮膚の色は濃い系が主になっている。天族の場合、髪の色がいくつかになっていることが特徴である。)少しボーイッシュな性格で黒髪のショートヘアをしている。また、今は少し不謹慎な笑顔を浮かべている女子学生である。


「それが狙い!お前は簡単な相手だから!」


「ちょっと!遠慮なさすぎるくらい無視じゃない!いいよ、今回もその決闘を受けてやる!」


クリスティアは軽く挑発に乗りカザムーとの決闘に応じた。カザムーは邪悪に笑って決闘のルールを提案した。


「よっし!決闘のルールは先に相手のホッペを3回強く叩くこと!足を使ったタックルなどの攻撃はしないように。どう?」


「おおっ!なぜか今までの恨みを払うことができるかも?いいよ!」


カザムーとクリスティアはフィールドの中に入ってバトルを開始した。誰ということなく二人は同時に平手打ちを打った。強烈な音が響き、二人は自分たちの頬を撫でた。


「クウウッ・・・!痛い・・・!」


「しびれてくる・・・あう・・・」


しばらくして、二人は痛みが大丈夫になっているのか、お互いの動きを探り開始した。

円を描くようにゆっくりと移動を始めた二人は徐々に間隔を狭めてきた。

クリスティアはどうするべきかを考えた。


─今・・・じゃない。まだだ・・・カザムーは私の攻撃を阻止するだろう。

カザムーの攻撃を先に阻止し、次に攻撃をすることを・・・と思ったけど他の作戦が・・・─


カザムーも似たような考えをした。


─今?いや。ああ見えても俺の実力と対等。驚かせば可能性はある。ビックリすることに弱いようだから、その隙を狙って・・・─


考え中のカザムーの顔の先をクリスティアが突然、手を伸ばして拍手をしてカザムーを驚かせた。


「ウアアアッ!」


驚いたカザムーの顔をそのままクリスティアが再び平手打ちを打った。また強烈な音が響くとカザムーは痛みを訴えながら頬を撫でた。


「クウウッ!痛い〜!考え中なのに驚かせるなんて・・・!やり返してやるよ!」


「ふんだ〜!あの時の私の苦痛をあんたも感じてみるのよ!」


クリスティアは続いてカザムーの懐に入り込んで手を振った。

しかし、カザムーはその攻撃を避けてクリスティアの一度殴られた右の顔に再度平手打ちをカウンターで打った。激しい音が鳴りクリスティアは少し後ろに足を動かしながら殴られた頬をなでながら言った。


「いててててつ・・・クウ・・・!殴っところをまた殴るなんて・・・!」


「痛みが2倍に感じられるだろう。ふふふ。」


二人は再びお互いの動きを探り始めた。

左に行ったり右に行ったりを繰り返す内に、二人は同時にお互いの懐に入り込んで平手打ちを殴る手を伸ばした。カザムーが少し早く殴るような瞬間だった。

カザムーは確信に満ちて思った。


─俺の勝だ・・・!─


勝利の確信に満ちたカザムーは口元に笑みを浮かべていた。

その時、カザムーの時間が少し止まった。

その時間は、0.5秒程度で誰も知らなかった。

カザムー本人も分からないくらいの短い時間だったがその時間なら勝利の行き先が変わるのに十分な時間であった。カザムーはそのままクリスティアに頬を3回先に殴られ決闘で負けることになった。


「そ・・・そんな・・・ウウッ・・・ホッペが痛い・・・確かに俺が先に殴るように見えたのに・・・くっ・・・!」


「アハハハハ!勝った!カザムー!あんたもあの時の私のように、低単位を受けることだ!

アハハハハ!じゃあ、私は案内してやる人がいますので、先に失礼〜。」


カザムーは敗北の味を感じ挫折し、勝利の快感を覚えるクリスティアはまだ頬に赤く残った手の形を見せながらユーがいる場所に近づいていった。ユーはクリスティアを見たら笑顔を浮かべながら喋った。


「勝った?じゃあ、クリスティアも休憩なのね?」


「まあ、そうだね〜。次の試験は少し時間があるから。

それはそうとして、私は以前の複数をして非常に嬉しい状態だよ。ふふふ。」


クリスティアはすごく喜んでる顔になっていた。何かすっきりしたような様子であった。


「あ、休憩はどこでやっても良いけど、

次の試験場に行って待っているのが良いからそこに行こうよ。」


「そう?じゃあ、案内してくれる?次の試験はいつするの?」


「ここの皆の試験が終わったら放送が出るよ。10分後に2回目の試験が開始されるとね。」


「そうなんだ。」


「じゃあ、私たちは先に行こうよ。」


ユーはクリスティアに付いて、次の試験会場に移動した。

到着したら、複数の的と半径50mの水槽がある体育館と比較しても負けない広い場所だった。ユーが周囲を見回しているとクリスティアが説明を始めた。


「ここは魔法の試験をするところよ。今回の試験は、両方の試験を同時に経るので、今は休んで工夫をしなければならないよ。」


「どのような魔法の試験なの?」


ユーの質問にクリスティアが簡単に答えた。


「向こうの的をどれほど迅速に、正確に、さまざまな魔法で当てるか、あの水槽に入った水をどれほど引き上げることができるかの試験をしているよ。

馬力の量とコントロールなどを見るのよ。」


クリスティアの説明を聞きながらユーはすでに何をするかを考えているのか人差し指を唇に当てて考えに夢中でいた。


「おまけに水槽の水をどある形で維持することがプラスになるんだよ。

魔法は何を使っても自由!私は使うことができる魔法も少ないけど・・・」


クリスティアの説明が終わり、

再び自信が落ちたクリスティアの姿でユーが笑いながら慰めた。


「きっと、今後さらに増やすことができるよ。

クリスティアは何でも努力すればできると私は思うから。」


「ありがとう!そのような言葉はお母さん以外・・・いや、お母さんもよく言ってくれなかった・・・とにかくありがとう!ところで・・・"


「うん?何?」


クリスティアは戸惑いながら目をあっちこっちに動かす内に勇気を出してユーの手を握って言った。その顔は恥ずかしさで赤く染まっていた。


「忘れてしまったのがあったけど・・・私と友達になって欲しい!」


「あれ?私は君をすでにお友達だと思っていたけど・・・それを話したかったの?」


「そ・・・そう?これは嬉しいな〜。アハハハハ。次の試験も一緒に頑張ろうよ!ユー!」


クリスティアは喜びに抑えられないのかキラキラする目を見せていた。


「はい。頑張ろうね。ふふふ。次の友達も早く作りたいな〜。」


ユーは楽しそうに微笑んで小さく笑った。

クリスティアも友達ができた喜びにニシシシと笑っていた。

その時、クライドが姿を表わしてユーに偉そうに言った。


「ユー!今回の試験では、絶対に負けない!魔法は私の専門!

使えることができる魔法もすでに30以上!絶対に負ける理由がない!」


ユーは自信満々に言ってるクライドを見たら突然の提案をした。


「あの・・・この試合で勝てば私と友達してくれない?

負けたら君が望むものどんなものでも聞いてげるよ。どうかな?」


ユーの提案に軽く揺するクライドはためらっていた。


「と・・・友達なんかにするための提案としては負けた時、とても不利益が多いことね?

それなら、最終的に勝ったほうが望むものにすることですれば?」


クライドはどうやら自分も一緒に友達になりたいと思うようだったが強がりの性格が邪魔をしている様子であった。


「そうだね〜。勝った方が好きなようにすることでいいよ。

私は君が私と友達になってくれることだけ。君は?」


少し悩みを始めたクライドは良いアイデアが出たのか邪悪な笑みを浮かべて言った。


「うーん・・・あ、それがいいね!私が勝つと貴方は私の下僕になるのよ!どう?」


強がりの性格が邪魔をしている様子であった。


「いいよ〜。じゃあ、それで決定。試験がんばれ〜。」


「貴方に励まされる理由はない!ふん!」


クライドは振り向いてどこかに行ってしまった。クリスティアは心配そうな顔になってユーを捕まえ強すぎるくらいに振り続きながら喋った。


「正気なの?クライドは、魔法専門なんだよ!ここであのチビを勝った人はいなかったよ!

エーテルの名前を継承する家だよ!下僕なんて!いや!ユーが下僕なんて・・・!

私の友人が下僕なんて〜!」


「どうしてもう私が負けたという設定なのかな?それより目が回るからこれはやめてね。」


嘆きながら言うクリスティアの言葉をユーは笑いで答えた。それから2時間が過ぎたとき、放送が出始めた。


─全生徒にお知らせします。次の試験は10分後開始されます。

時間に合わせて試験会場に来て下さい。繰り返します。

次の試験は10分後開始されます。時間に合わせて試験会場に来て下さい。以上。─


放送が終わるとけっこう多くの生徒たちが2回目試験場に集まった。

集まった生徒たちは、自信あふれる生徒たちと自信がない生徒たちで雰囲気が混ぜあった。

多くの人波が集まっただけ雑音も大きくなった。

その時、試験監督のプレックシル・サリージアがマイクを握って話した。


「君たち〜。あんまり騒ぐと1年生にしてしまうよ?」


その一言に試験場は一瞬に静粛になった。

冷たい雰囲気が漂うとサリージアは試験の説明を始めた。


「エッヘン。今回の試験監督は、残念ながら私だ。

前回は優しい先生がやってくれたようね?最後の試験なのにとても優しかったよね。」


生徒たちはサリージアの言葉に静かに身を震えた。これから迫ってくる試験の結果がすでに最悪に変わることを想像しているであろう。



「私はささいなことも逃さず一人一人をよく見るから皆は心配が多いだろう。うんうん。

それでも心配しないで!試験の点数はよくやった人は、ボーナスをあげるから!

できなければ減点だ!アハハハハ!まあ、そんなルールだ。頑張りたまえ。2年生諸君。」


サリージアは監督専用の席に座って試験の点数をつける準備を終え再びマイクを握って2年生たちに話した。


「準備ができた学生は出て来て試験を受ける。

もちろん学年、クラス、名前を言うことも重要だ。ああ、どうせ2年生だけだよね。そして、私はちょうど前のように自動式システムではないから一人ずつね。あと、試験時間は一人当たり10分。それ以上は必要ありません。本当は、5分にしたかった・・・ちっ!」


不満そうなサリージアだが生徒たちはそうならなかったことに安心した。しかし、やろうとする生徒は誰もなかった。サリージアは頭を掻きながら微動もしない学生たちを見て言った。


「誰もやらなない?これは困るな・・・」


サリージアが困っている時、クライドが立ち上がって前に出た。


「私が先に試験を受けましょう。Cクラスのエーテル・クライド。よろしくお願いします。」


クライドは堂々と試験を受ける準備をした。その姿にサリージアは楽しそうに言った。


「おお〜!クライド!やはり私の期待の学生。この学校の生徒の中でお前の実力を越える人はいないだろう。いままでどれほど実力が増えたのか見せてくれ!開始!」


サリージアは嬉しそうに小さな懐中時計を見ながら試験を開始した。

サリージアの開始という言葉と同時に、クライドは魔法の呪文を称えた。呪文


─強烈な炎よ、敵を燃やせ!

野生の風よ敵を吹き飛ばせ!

波打つ水よ敵を洗い流せ!

揺るぎなき大地よ岩のような力で敵を粉砕せよ!

猛烈な雷よ敵を消滅させよ!

エレメンタルバーニングスパーク!─


クライドの呪文に合わせて火、水、電、風、地の5つの属性の魔法が一つに合わせられた魔法になってクライドの前にある的のうち20個に近い的を瞬時に飛ばしてしまった。

魔法は基本的に詠唱魔法が使用されるが、その理由は集中度が簡単な方と少ない魔力を消費するからである。他のやり方で無言魔法があるが、かなりの集中力が必要であり、消費される魔力も倍になるので高位のウィザードでなければ無言魔法は使用しない方だ。


また、短期詠唱という短い言葉で構成された呪文を称えることもある。消費される魔力の量の半分になるが威力も半分に減るが迅速な対処が可能になり、熟練したウィザードは、短期詠唱だけでもかなりの威力を見せる。クライド今やったのは短期詠唱だった。

そのほかにもルーン系と精霊系列の魔法の呪文も存在する。


クライドの魔法を見た監督であるサリージアは感動をしてしまった。


「おお〜!今の年齢で組み合わせ魔法をこんなにも強力に使うとは〜!やはりクライドはすごいね〜。一度に30個の的のうち半分以上を破壊とは。すばらしい魔力の量だ。


サリージアは楽しそうにクライドの成績表にA +を書込み始めた。


「他の魔法は、他のは見る必要もないな。クライドの1次実技はA+の成績だ。

次は無言魔法でも学んでくるのかな?楽しみね。では、次のすぐやる?」


嬉しそうに見えるサリージアに向かってクライドは堂々と答えた。


「もちろんです。」


「いいよ!では、2次実技をすぐに実行するよ。準備ができたら始めでね。」


2次実技のためクライドは広い水槽の前に立った。

準備が完了したように息を吸ったクライドは魔法の呪文を称えた。


「水の精霊よ、今、我に水を操る力を授けてください!」


クライドの精霊系列の魔法の呪文が終わるとクライドの手の動きに沿って水槽の水が動き始めた。クライドは水槽の半分以上の水を空中に浮かべ球体を作り上げた。


「相当なんだね〜!魔力の量も、コントロールも!

その状態でどれくらい水を操ることができる?」


「おそらく1時間は可能なことだと思われます。」


「そう?それまで待っていれば、他の生徒が試験を受けることができなくなるだろうから、

その辺で終わりにしよう。」


「はい。」


クライドは操っていた水を水槽に戻した。

少々疲れたように汗を少し流しながらクライドは試験を終えた。


「クライドの2次実技もA+よ。おめでとう〜!

私にこの点を受けることは難しいが、よくやった!さて、次は誰かな〜?」


サリージアはボールペンを回し嬉しそうに次の試験者を待っていた。

試験会場は完全にパニックになった。

Bの成績を受けてもよかったと思えるサリージア監督を相手にA+を受けたので

次に出てくる人は強い差別を受けてBを受けることも厳しくなるからであった。

みんな心配でヒソヒソと話をするだけだった。


「ユー!どうしよう?!このままではユーが下僕に・・・!」


「クリスティアは自分の試験を頑張るつもりはないのかな・・・?

私よりも、自分自身を心配するのが・・・」


「でも、私たちの担任は一番点数を得ることが難しいのよ!

あんな点数を受けること自体が無理だよ!」


ユーが気になるようにクリスティアに話したが、クリスティアはユーが下僕になると言う考えで心配がいっぱいだった。そんなクリスティアを見ていたユーはにっこりと笑顔を見せて試験を受けるために手を持ち上げながらサリージアの前に行った。


「はい。私がやります。」


「ユー!ミスすると大変なことになるから!注意してね!」


「はいはい。私は心配する必要はないから、ちゃんと見てね。」


ユーがサリージアの前に立ちクラスと名前を言った。


「Cクラスの転校して来たばかりのユーです。」


「今日転校してきた子じゃない?大丈夫かい?クライドを見たあとの試験で点数がよく出てこないかもしれないよ?」


「それは心配する必要ありません。それよりもある条件を言いたいですが大丈夫ですか?」


ユーの提案がサリージアは少し気になったのか首をかしげ、その条件を聞いてみた。


「どんな条件をかけたいのかね?」


「1次と2次実技を同時に行って、それを成功した場合にA+よりも高いSSSを与えることができるでしょうか?」


ユーの条件を聞いたサリージアは座っていた椅子から驚きながら倒れたが体を建て直し起きて椅子に座ってから曲がったメガネを直して話した。


「ハハハ・・・聞いて驚いたよ?残念ながらSSSはない。代わりに、S+はしてくれるが、

それには私の心を動かす魔法を見せなければならんだろう?」


サリージアの言葉にユーは、他の条件も話した。


「それと、もう一つ。私が二つの試験をまともにできなかった場合、Fの点をいただいても構いません。どうですか?」


ユーの条件にサリージアは笑って承諾した。


「ハハハハハ!これは度胸がすごいな?非常に良い。その条件を受け入れよ。では、1次と2次実技を同時に実行するから、準備ができたら始めるといいよ。」


「では、さっそく始めます。」


ユーは軽く体を伸ばし、体の緊張を解いた。


そして右手でを演奏するように何度か動かし始めるとユーの周りに火、水、風、電、地、光、闇、そして両方の組み合わせ魔法の火と水、風と電、地と風、光と闇、そして引き続き技が多くなり、膨大な魔法たちがユーの周辺に生まれた。


それを見ていた全生徒たちとサリージアは驚くしかなかった。サリージアは持っていたボールペンさえも手から落とした。


「む・・・無言魔法をこの年齢で・・・それもあんなに様々な魔法を・・・?

いったいどうなっやがる魔力を持っているんだ?」


サリージアが驚いている時にユーは残った左手での水槽に向かって再度、演奏するように何度か動かし始めた。すると水槽の中のすべての水がユーの手の動くように動き出しながら空中に浮かべた。

ユーは水槽の水を操りながら、それと同時に、その水の属性の変化を氷から火に、岩に、電に、闇に、光に、次々と変えながらあらかじめ詠唱されていた魔法を的に向けて飛ばした。魔法はすべて正確に確実に的を破壊し、水槽の水はまだ属性の変化をし続けていた。

それを見ていたサリージアは口が塞がらなかった。


「多属性魔法を同時に詠唱することのあまりに無言魔法に・・・

属性の変化と同時に魔法の使用・・・かなり魔力がかかる技をあんなに簡単に

できる天才的な才能と魔力を持つ子がこの学校に来たとは・・・」


サリージアはしっかりしながらユーに試験をやめることを指示した。


「ユー!もういい!約束通り君にはS+の成績を与えよう。喜べ。

私にこのような成績を受けたことをな。」


ユーはサリージアの言葉にしたがって操っていた水槽の水を元に戻して疲れた気配もなくサリージアの前に行った。


「ありがとうございます。」


「こちらこそ。こんな良いものを見たからな。じゃあ、他の生徒たちにも試験を受けるべきだから退いてくれないか?」


「はい。では、次の試験のためにサービスを・・・」


ユーが指をはじくと壊れた的がすべて一瞬に元に戻った。サリージアはあっけない顔で見るだけであった。その後、ユーはそこから悠々桁を外れながらクリスティアに向かってウインクを送った。それを見たクリスティアは目を輝かせて自慢を始めた。


「あのユーが私と友達なんですよ!」


試験会場の外に出たユーは待っていたクライドと対面した。

ユーの姿を見てクライドは威勢があふれる視線でユーを見ながら言った。


「試験はどうだった?Aは受けかな?まさか〜!

私の自慢の魔法試験で私よりもいい点を受けることはできないだろ。

ましてや、私たちの担任の先生であればね。フフフッ。」


クライドの挑発的な言葉にユーは気にせず、クライドの前に近づいて両手を握って笑顔を浮かべた。クライドはユーの突然の行動に顔を赤くして慌てた。


「ちょ・・・ちょっと!何・・・!」


「今日から私たちは友達だよ。クライド」


「はぁ?何を・・・まさか!そんなはず・・・」


自分の得意分野でされたことで負けたのにもクライドは何故か悲しい顔ではなかった。

それは自分にライバルとの存在が生じたことに対する喜びとは違うかもしれない。

ユーはそのような複雑そうなクライドを急に抱きしめた。


「君はまったく不器用なお嬢さんだね。クライド。」


「う・・・うるさい!全力で勝負したのに負けたからそうなの!フン!

それと嘘である可能性も・・・」


「全力勝負の方が、より悲しんじゃないの?それに、私は嘘はしないし。ふふっ。」


「うう・・・これを離せ〜!」


「いやだな〜。だったら友達を認めなさいよ〜。」


「え・・・?!それって・・・言わないとずっとこんな・・・」


クライドは何故か顔がすごく赤く変わり、何も言えなかった。二人が楽しく過ごしている頃に試験会場はまさにの地獄となってしまった。


読んでいただきありがとうございます。

基本的に長いデス。

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