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黄金の鍵  作者: 黄金の鍵
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プロローグ

第0章 プロローグ


時は500年も前の世界。そこは人間がいない世界で、魔族や天族、

そして様々なモンスターが共存する世界であった。

しかし、どある事件を切っ掛けで魔族と天族が対立し始め大きな戦争になってしまったのであった。

この世界はその大きな戦いのどあることにより別世界と融合することになる。

その融合する世界は普通に暮らしている人間が生きる世界であった。


以後、この長い争いは人間さえ混ざりこんでさらに長い戦争になってしまう。

そして時間の概念の融合と同時に、当時の魔族と天族がいた世界の基準になってしまった。

それから、いつのまにか500年という長い時間が流れた。


天暦585年の夏。


ケオリオス大陸の海と近くにある小さな村エオスのある家でおじいさんが孫娘に物語を読んでくれていた。


【昔昔、人間はお互いに頻繁に争いを繰り広げていました。

そんなある日、どこかで魔族と天族が現れ、

彼らが住んでいたところの奇怪な生命体が人間界に現れ始めました。

世界は、彼らが入ってくると同時に、彼らの世界と融合され、

この大地はさらに大きな大陸になってしまいました。


新たに名前が建てられケオリオス大陸と称しました。

この大陸で魔族と天族はお互いを牽制し戦っていました。


彼らはより有利な立場に立つため先を争って人間を支配し始めました。


人間は生き残るために各自の選択をするようになりました。


魔族の側に立つのか、


天族の側に立つのか、


それとも、私たちだけの力を集めるか。


あるいは、別の選択肢を・・・


このような大きな事件が起きた後でも、人間はお互いに戦うことをやめる事はなかったのでした。


そんな中どある神が人間の間に混じって生活し不思議な物を隠しておき始めました。


ある日、その神が隠しておいた物を、どある男性が発見しました。しかし何に使う物なのか使い方は何なのか知ることができなかったため、自分の妻にあずげました。するとそれは、まるで主人を会ったように光を出し始めました。その女性は突然に祈るように言いました。


─金持ちになるようにしてください。─


すると、その家は急に金持ちになりました。また、その不思議なものも消えました。

人々はその物を運命を変えるもの、願いをかなえるものと呼び始めました。しかし、

その物を見つけることは、とても珍しかったので、いつの間にか人々から忘れ去られてしまったのです。】


本を覆う年齢に比べて若く見えるおじいさんが自分の孫娘を見て笑いながら口を開ける。


「どうかの?楽しかったかの?」


「うん!本当に楽しかった!でも、仕上げは少し奇妙な本だと思う。」


「ホホホ。幼い君がすでにそれを看破したんだのかい?これは、ある日から人間の間で行われた

一種のおとぎ話であり歴史書みたいなのでちょっと不思議な感が少なくはないな。」


おじいさんの孫娘は、目をキラキラ輝かせておじいさんが持っている本を奪って前後に歩き始めた。


「ねぇ、おじいちゃん。」


「うん?何か気になるものでもあるのかの?」


おじいさんの言葉に孫娘がかしげながら語った。


「その不思議なものは何ですか?どんなふうにできているの?」


「ははは。それはの・・・どれどれ。」


おじいさんは席を立って、壁についた森が描かれた絵をはがして、

その中に隠しておいた卵のように生じたものを取り出して孫娘に見せた。


「そう左は白く、右は黒くて翼形の絵が描かれたものだ。」


「うわああ〜!おじいちゃんはこれを持っているの?どうやって?

それと、おじいちゃんは願いを叶うことができるの?」


「ホホホ。それは秘密だの。」


「じゃあ、おじいちゃんはその神様が人間を好きみたい?それとも嫌いみたい?」


クリスティアの気になるような質問にチャドは目を左上に少し上げ想う。


「おじいちゃんの考えでは、生命そのものを愛するではないかなの。

ところで、今日は遅くなったので、もう眠りなさい。クリスティア。」


おじいさんの孫娘の名前はクリスティア。

金髪に青い海のような目を持つ明るい性格の子供である。

そして、このおじいさんの名前はチャド。

おじいさんと呼ぶには少し違うような若い外見の持ち主だ。


「ちっ!チャドおじいちゃんは必ずそう言う!分かっている〜。」


クリスティアは本をテーブルの上に置いて寝るため自分の部屋に入った。

チャドな手に持っている物を見ながら呟いた。


「これで凡そ50年か...私はこれを使うことがなければいいのに・・・」


チャドはその物を再度、図の後ろに隠した後に部屋に入って眠りを求めた。


次の日、早朝。大きな振動音に驚いてチャドは眠りから目を覚めた。

その響きは何かが爆発する音だった。チャドは桁で飛び起き窓の外を見た。

窓の外では、魔族と天族の戦いに町が燃えて人々が逃げている光景が見えていた。

事態の深刻さを感じたチャドは急いでクリスティアのいる部屋のドアを開けてクリスティアを起こした。


「クリスティア!起きなさい!早く!」


「うん?チャドおじいちゃん?こんな夜明けに何・・・」


クリスティアの言葉が終わる前に、強力な爆発によってチャドの家が半分以上ぶっ飛んでしまった。


「きゃあ!お・・・おじいちゃん?今、何が起こっているの?」


「急いでここを離れなければならない!早く準備をしなさい!

必要な物いくつかを取りまとめるよのよ。大丈夫?」


「う・・・うん!」


クリスティアは自分の小さな袋を取り出して迅速に必要とされる物いくつかを袋に入れて

チャドの後をついて動いた。チャドは、壁についた絵をはがしてそこに隠しておったその不思議なものを

首にかけた後、少しのお金をポケットに入れてこのような状況に備えて、

あらかじめ準備しておいた袋を取り出して破壊された場所に迅速に行った。

魔族と天族の激しい戦いにすでにチャドとクリスティアの村は、ほぼ燃える地獄に変わっていた。


「死ね!魔族!」


どある天族がチャドの前を通り過ぎ魔族を剣で刺した。


「クホッ・・・!て・・・天族なんかに・・・」


チャドはこの時だと思い込みクリスティアを連れて反対方向に走った。

先ほど魔族を殺した天族は目に見える人間も魔族であると考えていることのか逃げる人間を殺し始めた。


「私たち天族に反する魔族は全部敵である!」


チャドとクリスティアは狂気に満ちた目をする魔族と天族たちからかろうじて村から脱出し、

避難民と共に坂道を上がりながら燃える村を見た。クリスティアは泣きそうな顔になっていた。


「チャドおじいちゃん。私たちの村が・・・家が・・・」


「泣くなよ、クリスティア。住むところだは再び見つければいい。

さあ、まだまだ危険だから早く動くのじゃの。」


「うん・・・」


チャドはクリスティアをなだめ避難民を基づいて山道を上った。

二の分かれ道が出てきて先鋒にいたある男性が大声で叫んだ。


─ここから左の道は皆さんも知っている魔族と天族が支配するところです!

また、私たち人間の戦場です!俺たちは右の道に行くことにしました!

ここにずっと行くと城になっている都市があります!そこまで行けば私たちは安全です!

左の道に行きたい方でしたら邪魔はしません!─


言葉を終えた男性は、右の道にストレートに入った。

天族、魔族との戦いがしたい人々を除いて、みんな右道に移動した。チャドは地図を広げて見た。


「私たちも右に行こうとしよう。地図上で北東に安全な場所があるらしいからの。

わけもなく魔族と天族が戦うところへ行けば大変なことになるしの。」


「うん。あの・・・チャドおじいちゃん?」


「なんだい?」


クリスティアは人チャドの手をぎゅっと握り締めた。


「私・・・おしっこがしたい・・・あまりにも緊張したみたいで・・・」


緊張をしすぎていたせいかクリスティアは尿が我慢できないのか体を揉ま組んいた。


「おやおや・・・適当なところを探さなければならないの。」


チャドは避難民と離れクリスティアの用事を済ませる場所を見つけた。

クリスティアはチャドが見つけてくれたところですっきりと用事を済ませて帰ってきた。


「ごめんなさい。私のせいで皆から少し離れてしまいました。」


申し訳のないクリスティアを見てチャドが微笑んで言った。


「ホホホ。そんなの心配ことにもならぬ。遅れると、どのくらい遅れたと言うのかの。

目の前にいるのではないか。そして、この地図もあるので、ゆっくりと行こう。」



「うん!」


チャドとクリスティアは先に行った避難民たちの後にゆっくりと続く。

そんな中、前にいた避難民の群れから一言悲鳴が聞こえてきた。


「きゃああああっ!」


チャドとクリスティアはバラバラである避難民たちの姿を見て急いで足を動いて何が起こったのか隠れて確認をした。何人かの避難民が大きな黒いオオカミのような奇妙なモンスターに捕まってちぎり食わていることを確認したチャドはクリスティアを連れて静かに動いた。そのモンスターからの距離を置いて逃げるために。そんな中、クリスティアが木の枝に腕が少し刺され音を上げた。


「痛い!」


「しまっ・・・!」


その音を聞いて、そのモンスターはちぎって食べていた人間を捨てて、チャドとクリスティアガいる場所に目を固定したまま猛烈に走ってきた。チャドはクリスティアを抱えて全力を尽くしてモンスターから逃げた。走る途中クリスティアはチャドに申し訳ない顔になっていた。


「ご・・・ごめんなさい・・・私のせいで・・・」


「誤りは後でもいいのだ!今はあのモンスターから離れるだけ考えよう!」


5分程度の脱出のどたんにチャドとクリスティアは行き止まりの石があるところに到着してしまった。

チャドが逃げ場を探してみたが、どこにもなかった。


「はあ・・・はっ・・・こ・・・こんな事が・・・ああ・・・いかん・・・」


どうしていいか分からないチャドの後ろに恐ろしい速度でモンスターが走って来てチャドを攻撃した。チャドはすぐに抱えていたクリスティアを遠く投げてそのモンスターの攻撃からクリスティアを守ったが、チャドはその攻撃で腹に穴があいてしまった。モンスターが貫通させた腕を抜くとチャドの腹から血が溢れ出るように噴出してきた。チャドはそのまま倒れ、それを見たクリスティアは絶望に満ちた悲鳴を上げた。


「い・・・いやあ!!!!おじいちゃん!」


モンスターはクリスティアの悲鳴にクリスティアに向かって徐々に近づいて目の前に止まりその血に染まった口を大きく開けてクリスティアに向かって顔を突きつけた。クリスティアはとても怖かったので意識を失ってしまった。モンスターがクリスティアを食べようとするその瞬間。時間が止まったように、すべてが停止した。その瞬間、チャドだけその不思議なものを輝かせて息を切らしていた。


「まだ・・・これを使うことができるのでしょう?そうなのでしょう?」


チャドは虚空に向かって独り言を続けた。


「これを・・・使用します!だから・・・来てください!どうか・・・」


チャドの目から涙がいっぱい流れた。その瞬間、左は黒髪、右は白髪の長いストレートをした小さな女の子がチャドの涙を拭いてくれた。


「一人で何そうつぶやいているの?久しぶりだよ、チャド。

そのときに比べて、好きではない姿ではあるがね。まだ使用できるよ。」


「ああ・・・来てくれましたよね・・・」


「それと、そのように息を切らす必要はない。今、この瞬間は君だけの時間契約の時間だから。

君の死に向かってる時間も停止しており、痛みも停止しているからな。」


チャドは、その少女の言葉を聞いて前後に動かしながら、その言葉の真実を確認した。

「な・・・なるほど。」

「残念だね。君に迫ってくる運命を・・・君は知りながらそのまま過ごしたのがね。」


「違います。受け入れることは受け入れますよ。」


少女は惜しい顔をして催促をするようにチャドに言った。


「そう?ならばさっさとの希望する運命を教えて。

そうでないと立ち去るよ?昔の姿がすきだったからね、私。」


「ホホホ・・・まだその時のことを・・・そんなの、どうでも良いんですが。」


チャドは笑いを停止し真顔で言った。


「私がどんな言葉を言ってもいいんですか?」


少女は微笑んで言った。


「チャドがどれくらいそれを所有者として持っていたかによってだろうかね?

そして、そのカテゴリを超えることはできないよ。」


チャドは悩みの後、少女に言った。


「私が欲しいのは・・・あなたが私の孫娘であるクリスティアが自然に死ぬまで面倒を見てくれるのです。つまり、守ってくれることです。」


少女はチャドの言葉に頭を掻いてから語った。


「うーん・・・それは少しの範疇を超えるのかも?そもそも私のような存在がずっとだなんて・・・」


「50年を持っていながらにも駄目なのですか?今そのいたいけな子が・・・!

まだ9歳にしかならない子供が死にさらされています!どうか・・・お願いいます・・・」


チャドは涙があふれる顔で少女にお願いした。少女はそのようなチャドを見ながらため息をついた。


「はぁ・・・お前と過ごした思い出もあるし、将来が楽しみな子供でもあるから今回だけ特別に、そのお願いを、その運命を受け入れてやろ。特別サービスだからね!どのようにするかは、私の勝手だよ。」


少女の言葉にチャドは感動の涙を止めることができないままに感謝を相次いでいる。


「本当に・・・ありがとうございます。ありがとうございます・・・

(しくしく)・・・ありがとうございます・・・」


少女はチャドの顔を胸に抱いてじっと目を閉じて述べた。


「運命を受け入れる者よゆっくり眠りなさい。そして私の友人だったチャドよ。」


少女が言葉を終えるとチャドの首にかかっていた、

その不思議な物が光を放ち消え、それと同時に、チャドが息を収めた。


「君との契約は確かに行われるのであろ。チャドよ。恋しくなるだろう、あの時の君が。」


少女が言葉を終えると止めていた時間が再び流れていった。

少女は瞬く間にモンスターの前に移動して手だけで、その大きなモンスターを阻止した。


「魔族も天族も、その世界に存在する者でもないんだな。似たものを会ったようだが・・・

まあ、ここで消えなさい。これ以上お前のようなやつが勝手に暴れさせておくわけにはいけないから。」


少女の手から白色の光が出ると目の前のモンスターを瞬時に消滅させてしまった。

モンスターは消滅しながら聞きたくない悲鳴を上げて消えた。


【きえええええええええええええっ!】


少女は気絶したクリスティアを片手で抱えてもう一方の手で、チャドに向かって伸ばした。

すると、死んだチャドの体は宙に持ち上げられたように動き、少女に続いた。

少女は適切な場所を見つけて、そこにチャドを埋めた後に碑を作った。


─イースターチャド。ここに眠る。─


少女はしばらく目を閉じて黙祷をした後、その場を去った。


ケオリオス大陸の魔力技術がたくさん発展した魔族と天族、

そして人間がお互いに共存する唯一の中立都市マハンの普通の家に誰かがドアを叩いた。


「はい〜。今、行きます〜。」


家に住んでいる青い色の腰まで来るポニーテールをした若い女性がドアを開けると、

そこには顔をマントで完全に覆って少女を抱えている小さな人が立っていた。


「何の用ですか?」


「この子をあなたにお任せします。捨てるのも自由、よく育てることも自由です。

でも、あなたがこの子を捨てるとは思わないのです。」


その小さな人は少女をいきなり若い女性にゆだねて話を続けた。


「この子の名前はクリスティア。この子の新しい親としてよく育ててくれることを期待します。では。」


小さな人は言葉を終えて、瞬く間に消えてしまった。子供を受けたままの若い女性はあまりにも一瞬のうちに起こったことにしばらく呆然としてクリスティアを抱えたまま一人で空に向かって大きく叫んだ。


「これは何が起こっているんだ〜!!!!」


その女性の名前はケーテル・ペル。

今、彼女は訳も分からないまま、自分が抱えている少女の母親になってしまった。

また、今後の少女が背負う運命が何なのかも知らないまま。






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