表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ArkRoyalを吸う君が好き  作者: 月下白明
2/4

1箱目-1本目-

どうも、月下白明(ツキモトアカリ)です。

今回もよろしくお願いします。

自己紹介を終え、連絡先も交換した僕たちはすぐに静かになってしまった。

目のやり場に困る海咲さんの格好に何とも言えない。

このままだとまずいと感じ、思い切って何か話そうと口を開いたその瞬間、

「ぐうぅ〜〜。」

海咲さんの大きないびきが聞こえてきた。

仕事終わりに呑んでいた所に入ってきて、潰れた僕を介抱してくれてたから無理も無い。

彼女の背中にそっと布団をかけた瞬間、

「ん…ゆうじぃ…」

と寝言が聞こえた。

ドキドキしながら僕も目を瞑り、眠りについた。


ー翌日


微かに耳に何かが聞こえてくる。

「…じ…く…うじ…くん…ゆうじくん!」

ハッと目が覚めた。

目の前には海咲さんが僕に跨っていた。

「やーっと起きたか裕司くん。もうお昼だ。さ、飯を食おう! 顔洗って来な!」

まるで実家のオカンのような口調で起こされた。

それでも昨晩のドキドキは今も胸に残っている。

顔を洗い終え、居間に戻ると開封前のカップラーメンが二つ用意されていた。

気になることがあったので僕は思い切って海咲さんに質問した。

「海咲さんはいつもカップラーメンばかり食べてるんですか?」


「んーまあそうだな。料理できないから大体はインスタントで済ませてるけどそれがどうしたんだい?」


「そんなんじゃお体壊しますよ。ラーメンはやめて何か違うものを食べましょう。冷蔵庫開けてもいいですか?」


「構わないが大したものは無いぞ?」

冷蔵庫を開いた。

中身は予想通りと言った所だった。卵とご飯とウインナーがあるだけで、他はビールで埋め尽くされていた。

「丁度いい材料があります。チャーハンにしましょう。」


「チャーハン!? 裕司くん! パラパラがいい!」

いつも以上に大きな声を出し、子どものようにはしゃぐ海咲さん。

直視できないほど可愛かった。

「す、すぐ作りますんで待っててください。」


「りょーかいです、りょーりちょー!」

スキップしながら居間へと戻る海咲さんを横目に早速チャーハンを作り始める。

常温のご飯に塩コショウを軽く振り、大さじ一杯の油をそのご飯にかけて合わせる。

ウインナーを一口サイズに切り、いよいよ炒めに入る。

深めのフライパンにまずは火を強火でかけて白い煙が出るまで熱する。

その間に、先ほどのご飯に卵1個分ほどを混ぜ合わせる。

少し卵が少ない卵かけご飯位にふる。

もう一つ卵を割って溶き、煙の出たフライパンに卵、ご飯の順に投入する。

すぐに卵とご飯をひっくり返しご飯がバラバラになるようにヘラで切りながら炒める。

五十秒ほど炒めたらそこにウインナーを投入。

そこから中火で三十秒炒め火を止める。

味付けは塩コショウと醤油で完成だ。

「海咲さん、で、できましたよ〜」


「待ってました〜♡ うわぁ〜パラパラだぁ〜♡ いっただっきまぁ〜す♡」

ひと口食べた。そしてふた口、み口…。あっという間に海咲さんのお皿のチャーハンはなくなってしまった。

「ん〜♡ ごちそうさまでしたぁ〜♡ 美味しかったー! ありがとう裕司くん!」


「いえいえ、お口にあったようで良かったです。」


「とっても美味しかったよ! 普段から作ってるのー?」


「独り暮らししてるのでこれくらいなら毎日してます。」


「凄いねー! あのさあのさ! よかったらなんだけど、今度また作ってよ!」


「い、いいですよ。」


「やったー♡」

相手の調子に飲まれながらも、また会う約束が出来た。

このペースでどんどん距離を縮めていきたい。


いかがでしたでしょうか。

チャーハンのレシピ通りに作ると本当にパラパラになるので是非お試し下さい。

前回書き忘れてましたが、お酒とタバコは20歳になってからですよ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ