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私が魔王になる前に  作者: よしや
第一章
12/145

魔法

「ししょーっ」

「大変だーっ」

「モンスターがっ」


 テッド、ウィルと一緒に家の扉を叩くと、すぐに師匠が出てきた。良かった。時々村の外へ出かけていることもあるらしいから。


「どーした?」

「馬車よりでかい牛のモンスターが結界に体当たりしてるっ」

「どこだ?」

「「「門の前」」」

「ちょっと待ってろ」


 すぐに支度を整えた師匠が出てきて門に向う。子供の足で追いつけるわけもなくあっという間に走り去って行った。

 三人で門にたどり着くと、師匠はすでに何やらぶつぶつと唱えている。小さい声で聞き取れない。モンスターは相変わらず突進を繰り返していた。邪魔をしないよう、少し離れた場所でウィルとテッドに小声で訊いてみた。


「師匠が魔法使っているの見たことある?」

「ないよ」

「俺はけがした時に一回だけある」


 いいなぁと羨むと、テッドは胸を張ってすごいだろうと威張った。いや、すごいのは師匠だからね。

「攻撃魔法、見られるかもね」と、ウィル。頷いて、三人とも期待を込めて師匠を見る。


 呪文を唱え終ると師匠の周辺に光の帯が浮き上がり、体に吸い込まれていった。身体強化かな?モンスターが結界にぶつかった瞬間に走って結界の外へ出る。

 そのまま横っ面にこぶしを一撃。ずどんと大きな音がしてのけ反るモンスター。体勢を立て直し師匠を睨みつけるが、続いて同じ場所に回し蹴り。がくがくと膝が震える牛の背中辺りを横から蹴って倒した。

 牛は脳震盪を起こしたらしい。暫くひくひくと痙攣していたが、起き上がろうと動き始めた。師匠はすでに次の呪文を唱え終り、上げた腕を振り下ろした。瞬間、光の柱が轟音と共に空から落ちてきてモンスターに直撃する。動きを止めたモンスターは一瞬光り、そのままきらきらと光の粒になって消えて行った。


 後で聞いた話だが転移元の世界によってモンスターの死後は違うらしい。きらきら消えたり、魔石やアイテムが残ったり、そのまま死体が残ったり。死体が残った場合は皮や牙を採ったりするらしい。やりたくないな。機会があるか分からないけれど。


「すっげーーーっ」

「最後のって雷魔法?だよね?」


 テッドとウィルは目を輝かせて師匠を尊敬のまなざしで見ている。私も初めて見た魔法にとても感動して、口元を両手で覆っていた。

 

 いつの間にか集まってきた見物人からは、拍手喝采。手を振りながら声援にこたえる師匠。


 ―――――――――――結界の外で。


 そのまま門から入ろうとした師匠は、やはり、結界に弾かれて。


「ぶべっ」


 非常に情けない声を上げた。


「アリシア……」


 結界の中から師匠本人の通行証のある場所を聴いて、私は急いで師匠の家から持ってきた。それを自分の通行証を持っている行商人のおじさんに渡し、外に出てもらって師匠に渡してもらう。


 ―――あれだけ活躍したのに……。村に入った師匠から村の人は一斉に目をそらした。

オチから書けた。戦闘は難しい。師匠って時々支障って変換される。

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