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僕と犬と  作者: 宮時雨
2/2

嫌い。やっばり嫌い。

(トントントン

ノックの音がする。

俺は背を扉にくっつけ開かないようにした。

「あんたそんなに苦手なの?」母さんは呆れたように聞く。

「俺いったよな!?」即答である。

「まだ子犬よ、噛み付いたりしないわよ。甘噛みはするかもしれないけど。。」

甘噛み!?やっぱり噛むんじゃないか!?

しかしこんな事で動揺するが自分が本当に情けない…

というか理由を聞かねば!

「なんで犬なんて買ったんだよ!?」

「あんたが寂しいと思ってね、買ったんじゃなくて親戚から貰ってきたのよ」

「俺犬苦手なんだけど…」

「この犬種は大人しいから大丈夫よ」

「返してきてよ」

「この犬種は大人しいから大丈夫よ」

今なんで二回いったんだろう。。大事なことなのか大事なことだから二回いったのか!?

というか会話になってない。。

困ったことに返す気は毛頭ないらしい…

そしてバツが悪かったのか母親はその場を離れていく。

「はぁどうすんだよ」

でかい独り言である…

「冷蔵庫にふぁんたあったよな」

慌てまっくたせいで喉が乾いた。。

俺は扉を開けることにした。多分犬はゲージに入れてるか、繋いであるだろうそう思ったのである。

だが扉を開けるとそこには…

俺はもう一度扉を閉める。

しかも目があった。。

「ちょっと待て!なんでゲージに入れてないんだ。。」

(ガリガリガリ

今度は変な音が扉から聞こえる…

本当にやめてほしい、きっと嫌がらせだ、間違いない。。

「くーん、くーん」可愛らしい鳴き声が聞こえる。

そんな声出されても開けるわけが無い。。

これだと俺がゲージにとじこめられてるみたいである。。本当に情けない。。


ー1時間


流石に諦めたのか離れていく足跡が聞こえる。。

ここは二階でやつは階段の上り下りができるらしい。。絶望的である。。


やばい、急にトイレに行きたくなった…

そういえば今日一度しかいってない、ここでするわけにもいかないので二階のトイレを使うことにした。


大丈夫だ!やつはいない。

俺は勢いよく扉を開けトイレに直行することにした。

(びちゃ

不穏な音が聞こえる…

まさか…冷静に足元を見るとそこには黄色い水たまりができていた…

この時俺は生まれてはじめて犬のションベンを踏んだのである。

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