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僕と犬と  作者: 宮時雨
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最悪なプレゼント

(ミーンミーンミーン。。)


セミの鳴き声だ。。あつい。。

うだるような暑さのなかで僕は目が覚めた…

「あつい…あのババア扇風機止めやがって」勿論本人はいない。

扇風機をつけっぱなしで寝るのは体に悪いとかあさんによく言われているが悪態をつかずにはいられない…

うちの親父は外資系の会社に勤めており稼ぎも悪くない。

エアコンを買って欲しいのだが中学生の部屋に贅沢だとつけてくれないのである。

10分扇風機にあたりリビングに降りる。


慌ててエアコンのスイッチを入れ。

冷蔵庫の水をのみ、皿に盛ってあるおにぎりを平らげる。ふと書き置きがあることに気がつく。

(用事があり友達の家に行ってきます、昼過ぎには帰ってきます)と書いてある。

「そういえば今日誕生日だったな…もしかしてプレゼントでも買ってきてくてるのか。。」家には誰もいない独り言である。


俺はこの時しらなかった…

この期待はのちに最悪な形で裏切られるのである…


(ワンワンワン!

外から犬の声がする……

「どこの馬鹿犬だよ。。ちゃんとしつけしとけよ。。

うるせぇ…」またもや悪態をつく。

(ピンポーン

今度はインターホンの音がする。そういえばさっきクルマの音がしたような…犬の鳴き声にかき消されてしまったが。。

勿論母親は家の鍵をもっている。

両手がふさがっているのだろうか?

何も考えずに鍵をあける。

「ありがとう、手がふさがっていたのよ」

母さんが安堵の声で話しかける。

しかし僕はこの瞬間かたまってしまった。

(ワンワンワン!

大きな段ボールから声がするのである!?

まてまて!まさか!!!

そんな俺を尻目に母さんは段ボールをあける。

そして母さんはまんえんの笑みで子犬を抱いたまま俺に言うのである。

「はい。一馬!誕生日プレゼント!抱っこする?」


そして俺は一目散に自分の部屋に逃げた。

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