1話
よろしくお願いします。
「なんで…」
まず最初に自己紹介をしておこう。
俺の名前は折谷光輝。
一応、ピカピカの高校1年生なわけだが…うちの高校は少し特殊な風習がある。
その特殊の風習っていうのが…
「なんで俺が生徒会役員なんだぁああああああああ!?」
そう。うちの高校は、新1年生の中から男女別に1人ずつ、生徒会役員を選出するのだ。
「と、いうわけで…今日から新しくこの生徒会に入ることになった……なんだっけ?」
「折谷です! 折谷光輝!!」
「そうそう、その織谷君だ!」
「漢字が違います!!」
「なんで音声で漢字までわかるんだ!?」
「…天の声がそう言ってます!」
「……なんでお前が役員に選ばれたかわかる気がする」
こういうのをメタ発言というのだろう。
「でだ。最初に自己紹介と行こう。俺が今期の生徒会、会長の――」
「原牧先輩ですよね」
そう。この人が会長の原牧先輩。
身長は…だいたい180cmぐらいかな?
髪は茶髪で、最近流行りの髪型。
「そうそう、原牧だ! 3年3組、原牧総司! 総てを司るって書いて総司だ!」
「うん、どこかの世界のヒーローさんみたいな自己紹介をありがとうございます!」
この人、絶対見てただろうな。
「で、私が副会長で、総司くんと同じクラスの天音京。仲良くしてね」
と、会長の隣にいた副会長である天音さんが自己紹介をしてくれた。
160cmぐらいの身長で黒髪ストレートの髪…清楚っぽい。
「っと、次は僕かな。僕は葉山草太。2年1組だよ…なんだか名前に草系の漢字が多いよね」
そう言いつつ苦笑いする葉山先輩。
……僕に言われても困る。
ちなみに、葉山先輩は身長165cmぐらいで髪の毛も男子にしては少し長い。
というかこの先輩は本当に男子なのだろうかと思う時があるのは僕だけではないはずだ。
「ったく、そんなことどうでもいいじゃない!」
「…え、名前って結構重要だと思うんだけど」
「そう? 私は全く気にしないわ!」
「それは奏多だからだよ…」
「あー、はいはい! お前ら二人ー。そこら辺にしとけ~」
と、口喧嘩にまで発展しようとしたところで会長が二人を止めてくれた。
「…はぁ。あ、そうそう自己紹介よね。私は皆瀬奏多。クラスは2年3組。一応、草太とは幼馴染の関係よ」
「一応って…」
皆瀬先輩が、明るい茶色のボブカットの髪を揺らしながら言った。
「さーて、後は新しく入る1年生なんだが……今日はこの折谷君だけしか来ていない! なぜだ!?」
「総司君? 佐藤さんはさっき今日は用事があるからって言ってたじゃない」
「……そんなことがあったようななかったような」
「総司君…ボケるのは流石に早いよ?」
「ボケてないから! まだまだ現役だから!」
……この二人は仲が良いとすぐにわかる。
幼馴染か何かなのだろうか。
「私と総司君は許嫁よ」
「そうか許嫁かー……は?」
「ん? どうした?」
なんだろう、さらりと凄いことが2つほどあった気がする。
「あの…俺、口に出してました?」
「何をだ?」
「え? あ、いや、なんでもないです」
「変な折谷君ね」
変なのはアナタですよ、天音先輩!!
「そうか、来れないのか…じゃあ、今日は折谷君だけでも自己紹介してくれ!」
「あ、はい」
と言われても、これといって紹介することがない。
「えーっと、折谷光輝です。よろしくお願いします」
『ツッコミ』
「へ?」
何がツッコミなのだろうか。
……いや、確かにツッコミキャラだけども。
「いやね? 新しい役員が来るならその子をツッコミかボケで分けてみようって、会長が」
「僕は嫌だって言ったんだけど…」
皆瀬さん、目が笑ってます。
葉山先輩はあまり乗り気ではなかったのかな。
「は、はぁ…」
「よーし、それじゃあ新しいツッコミ役もとい、役員が入ったところで!」
「今日は」
「このまま」
「解散!!」
「早すぎるわ!! 後、みんな無駄に連携がいいですね!?」
というわけで…今日は生徒会が終了したらしい。
……心底思うことがある。
この生徒会、いろいろと大丈夫なのか!?
更新…早くできるかなー((
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