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The greatest day

作者: ***

雨が好き、雨が嫌い。

そんな些細なことでキミと喧嘩して

口も利かなくなってしまったから

今日は雨記念日。

語呂が全然良くないね。


 +


祖母が死んだ。

半年程意識不明で耐えていたのだけれど

夏の或る日に旅立って行った。

死に顔を見ても

骨になった祖母を見ても

不思議なことに

涙は一滴も出なかった。

二年以上前のおはなし。


 +


昔別れた彼氏はグランジ大好き野郎で

脳内まですっかりグランジでした。

この間、頭をショットガンで撃ち抜いて死んだらしいので

ご冥福でもお祈りしておこうと思います。

と言うのは嘘です。

畜生道にでも落ちて雀とかに生まれ変わってしまえ。

あと、ニルヴァーナよりスマッシングパンプキンズの方が好きだった癖に

カートの真似なんて納得出来無いから

戻って来てもう一度カッコヨクやり直して下さい。

私と二人で生きるところから。


 +


音楽は人の心を削ってゆく。

音楽は人の心を豊かにする。

矛盾しているみたいだけれど

削って削ってその先に豊かさがあるのなら

このリストカットも無駄では無いと信じたい。


 +


「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」(俵万智、「サラダ記念日」にて。)

「徐々に色あせていくなら、いっそ燃え尽きたほうがいい」(カート・コバーン、遺書にて。)

「今日は今までで最高の日 明日のためになんか生きられない」(ビリー・コーガン、「トゥデイ」にて。)

「モグワイフィアサタンを聞きながら死にたい」(立花凛、「ザ・グレイテスト・デイ」にて。)

中二病が治りそうも無い今日この頃。

折角なので有名人の名言に混じってみました。

こうやって並べてみると

人間としてのレベルの違いが余りにも目立ってしまって

笑ってしまう。


 +


モグワイのモグワイフィアサタン(ライヴ・ヴァージョン)がBGM。

調子に乗って切りまくっていたら

深く切りすぎて貧血になってしまった。

フラフラしながら音の洪水に溺れていると

今までに無い程、最高の気分。

いっそこのまま死んでしまいたい。

文句のある奴はかかってこい、俺の武器はカッターナイフだ。


 +


トゥデイイズ、トゥデイイズ、トゥデイイズ、ザグレイテスデイ。

電線にとまっている

三羽の雀が競うように歌う。

何だか負けていられなくなって、

私も口ずさんだ、あいつの大好きだったスマッシンパンプキンズのトゥデイ。

雀がグランジなんて歌うわけ無いんだけれど、その辺はまあよろしく。


 +


「もーらい!」

「このクソバカ野郎マザーファッカー!」

友達のお弁当の煮物を奪ったら

祖母の煮物の味とそっくりだった。

薄味の煮物がちょっぴり塩辛くなったのは

決して泣いたわけじゃ無い。


 +


雨が嫌い。

胃が痛くなるし、頭が痛くなるから。

けれど、こんなことがあったら

キミが好きと言ったのも分かってしまうよね。

「肩、濡れてない?」

キミと二人の相合傘

二人のハートの距離は約30センチ。

少し近すぎる気がしないでもないけれど。

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