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俺の友達の話シリーズ

エレベーター

作者: 尚文産商堂

10年ぐらい前だったかな。

阪神大震災で燃えた跡に建てられたマンションに住んでいたんだ。

その時の体験を話そうか。


当時高校生で、塾に通ってたんだ。

午後も10時を過ぎて、あたりは真っ暗、切れかかって点滅をしている電灯をくぐり、マンションのエレベーターホールにいたんだ。

上ボタンを押して、エレベーターが何事もないようにスゥーっとくる。

ドアが音もなく、スルスルと開くとそのままいつものように、エレベーターの中に入ったんだ。

1人でな。

そして閉まるボタンを押してから、住んでいた11階のボタンを押す。

同じように音もなくドアがしまって、ガタンと振動を出しながら上へゆっくりと動いていったんだ。

ボーッとボタンをみると、押していない9階が光っている。

誰か乗り込んでくるのかなと思ったんだけど、ハッとして偶然知っていた祓詞を唱え続けたんだ。

結局、9階では誰も乗ってこなかったからよかったんだけどね。


ん?

なんでそんなにビビる必要があるのかって。

だって考えてみろよ、エレベーターの中のボタンが光るのって、中から押した時だけだぜ。

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