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公式企画に参加してみた ④ 2023年 なろうラジオ大賞5 

悪徳令嬢は5年生、雪山で黒いコスモスに恋をする

作者: モモル24号
掲載日:2023/12/13

 私は三日月商会の会長の娘。バリバリの小学五年生ですわ。


 お父様は三ヶ月締めと言うお金を集めるお仕事をして、世の中の役に立っている素晴らしい方なのです。


 でも逆恨みをする連中は、どこにでも湧くものなのです。そうした輩は、学歴五年の私を狙います。


 登下校時は注意してますのよ。心配症のお父様がたまごの護衛をつけてますから。



 ――――でも狡猾な奴らは、雪山での冬期遠足を狙いましたの。


 この時期の雪山は大変混みます。たまごの護衛も一緒には行けず、現地で合流となります。


 この人混みの中、私を見つけられるか心配ですわね。


 ――――私の心配は的中しました。


 町中では目立つ目出し帽子(フェイスマスク)。ここではさほど不自然ではないもの。


 帽子を被った男達は、雪山で一人で雪だるまを作る私を簡単に拐いましたの。


 私は猿轡(さるぐつわ)をされ運ばれました。


 男達は私をあまり使われていない山荘に閉じ込め、お父様に脅迫するつもりなのです。


 ……あれ、雪かきされてる?


 男達はガチャガチャと乱暴にドアをこじ開けようとして――――急に開いた扉にバランスを失って転がった。


「遅かったじゃない、ジー…こ?」


 この方を私は知っている。お父様のもう一つの仕事、身辺警護を請け負ってる会社の社員の方だわ。


 ご挨拶の時にお話ししたから、覚えているもの。


 確か、黒いコスモスさんってからかわれていた方――――


 ――――ボスッ!!


 ――――ドコッ!!


 鈍い音と、倒される男達。


「怪談の正体見たり、なんてね。その子は怖い黒服の元締めの男の子よ。失せなさい」


 か、カッコいい〜。お父様の部下より強いんじゃないかしら。


 よろめく男達のお尻を蹴飛ばす。酔ってらっしゃるのか、ドカドカ倒れる男達を蹴たぐる黒いコスモス様。


 逃げる男達とすれ違うように、たまごの護衛がやって来た。


「出たわね、妖怪の親玉」


 あっ、駄目よ。そのたまごの護衛は味方なの〜っ……――――――ドカッ!


 容赦ない黒いコスモスさんのキックが炸裂する。たまごの護衛が雪山を転がり落ちてゆく――――


 ――――たまごだけに、割れなかっただけマシかしら。


「スットラ〜イク!!」


 転がるたまごの護衛は、雪だるまになって、悪いやつらを一網打尽にする。


「僕一人? 雪だるまのお化けも勘違いするものなね」


 私は黒いコスモス様に惚れてしまいました。


 そして決心したのです。お父様に庇護されるだけの悪徳令嬢は辞めると。


 黒いコスモス――――黒里桜子様を守れるような、強い男の子になるんだって。


 お読みいただきありがとうございました。この物語は、なろうラジオ大賞5の投稿作品となります。


 性への意識がいつ頃なのか、人によって早い遅いあるかと思います。


 この主人公の悪徳令嬢は、憧れの対象がお父様から黒いコスモス様へ移り、カッコいい男の子になろうと決心しました。


 どちらが良かったのか未来まではわかりませんが、少なくとも本人が決めたのならば、後悔はないのだと思います。


 応援、いいね、評価、ご感想等があればよろしくお願いします。

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