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何もかも捨てたい僕と拾いたい君  作者: ネコゾンビ
2/2

体育祭(1)

「体育祭、か。サボってもバレないよな。」

「隼人!もしかしてサボろうとしてる?だめ!」

一時間目

体育祭種目決め

「じゃー俺は当然クラス対抗リレーだな!」

李斗が最初に行った。

「じゃー俺は短距離走!」

「俺はハードル!」

クラス全体が盛り上がってきた。

体育祭という高校生活の一大イベントが始まるのだから当然だ。


「ちょっと用があるから、お前らでしっかり決めとけよ。李斗種目決め任せていいか?」

「もちろんっすよ!」

「よし。任せたぞ。」

「よーし!お前ら気合い入れてくぞ!」

李斗は、ずる賢いような、楽しみにしているようなそんな目をしていた。

そして次の瞬間!

こちらを見て言った。

「おい隼人!お前何に出るんだ〜!?ww」

それに便乗してクラスの仲間が言う。

「いっそなことでなければいいんじゃないか?ww」


千晶が小声で話が来てきた。

「あんなに言われていいの?本当に体育祭でないの?」

「いいんだよ。それに言い返したところでもっと言われるだけだ。」

「で、どうするんだ隼人。体育祭来るのか?来ないのか?」

ガタン!!


千晶が勢いよく立ち上がった。

「みんな!その言い方は良くないよ!それに私たち全員でこのクラスなんだからみんなで協力して楽しく体育祭をやろうよ!」


千晶の一声でクラス全体の意見が変わる。

「千晶がそう言うならいいか。お前らもいいか?」

「ま、千晶と李斗がそう言うならいいだろ。」

「それな」

「勝手に参加してー」


「よかったね。隼人。これで一緒に体育祭出れるよ!私は嬉しいな!!」


「おい隼人。千晶に感謝しろよー」


助けてはもらったが、全く嬉しくはなかった。

それは僕が今はまだ、彼女を信用しきれていないからなのかもしれない。

だがそれ以上に、彼女は僕に好意なんて抱いていない。

彼女は誰にでも愛想良く振る舞い、誰とでも仲良くする。

誰にでもまるで好意を抱いているかのような話し方、接し方をしているのだ。


その日の夜


僕は自分のベットの上で毛布にくるまっていた。

「ハー一体どうすれば。体育祭に出たってどうせ僕のせいで負けて。またいじめられて。」

一人で悩んでいた。

だがいくら悩んだところで、自分が苦しむだけだ。

誰にも相談できない。誰も話なんて聞いてくれない。

僕が病んでいることなんて誰も気づいてくれない。気付いたところで気に留めてもくれない。

そう思っていた。



次の日




「よーし!これで体育祭の種目は決まったな!おい隼人。お前は短距離走にでも出てろ!」

「よし!李斗ご苦労だった!助かったぞ!」

「俺にかかれば余裕っすよww」

「ははwそうかそうか」

「よかったね隼人。短距離走頑張ってね!」

「ウン」

声が掠れてしまった。その声は聞こえないほど小さなものだった。

「ん?無視した?」

千晶が困惑の表情を浮かべる。

「いや。無視はしてないよ。ちょっと考え事をしてて、、。」

「ふ〜ん。そうなんだ!何考えてたの?」

僕は咄嗟の判断で言った。

「えっと、昨日の授業について、だよ。」

「そっか〜昨日の歴史の授業、めちゃくちゃ難しかったもんね。」

「おい隼人!ちょっといい?話があるんだよ」

「え?なんのよう」

少し怯えながら言う。

だが千晶はそんなことには気づかない。

「よかったじゃん!隼人にも友達ができたね!」

「千晶悪いけどちょっとはやと借りてくな!

よし隼人行くぞ!」

「う、うん」


体育館裏。雨が降っていた。


「おい隼人ふざけんじゃねーぞ。クソ蛆虫野郎が!死ね!」

バン!バン!ドン!

「が、ガバァッ。な、なんだよいきなり。」

「何だよその目はよ!お前だって知ってんだろ!千晶はクラスで人気なんだよ!わかってんのか?他のやつが狙ってんのにお前みたいなクソインキャが喋ってんじゃねーぞ!このクソ野郎が!死ね!」

もうこれ以上殴られたくない。

だからこそこんな言葉が出てしまった。

「わ、悪かった。頼む許してくれ。明日、明日、千晶と縁を切る。LINEも目の前でブロックするから。お願いします。もう殴らないでください。」

「ハハっ!わかってんじゃねーか。ちゃんとやれよ!あとその傷明日にはちゃんと隠して学校に来るんだぞ」


その日の夜

僕の心の中は青黒い気持ちで押しつぶされそうになっていた。そして何だか紫色の光で心の底が押し潰されていく感覚がした。

(何で、何でだよ。俺は何をしたって言うんだよ。何で俺が千晶と喋ったら、李斗に殴られなきゃいけないんだよ。全部、全部千晶のせいだ。あいつがなりふり構わず話しかけてくるから。死ね。いや、悪いのは全部僕だ。

一人でウジウジしてすぐに人のせいにして。人と関わらなくて。自分勝手で。僕は死んだほうがいいのかな。

どうせ僕が死んでも誰も、、悲しんでなんか、、、くれない、、、ん、だから、、。)

気づいたら涙が溢れていた。


次の日学校

(結局一睡もできなかった)

「あ、おはよう!隼人!今日は、早いね!」

いつものように千晶が入ってきた。

「あ、千晶。」

「?どうかしたの?顔にゴミでもついてる?」

「あ、えっと話があるんだけど、ちょっといいかな?」

「?別にいいけど?どうしたのそんな改まって?」

「ちょっとついてきてくれるかな?」

体育館裏

僕は覚悟を決めて、そして泣かないようにと心に刻んであのことを千晶に伝えた。

「ごめん千晶。もう関わるのはやめてくれ。君と話してると疲れるし、何よりムカつくんだ。2度と話しかけないでほしい。」


「、な、なんで、そんな、こと、をいう、の、私は、あなたに元気になってもらい、たかった、だけ、なのに、」

「ごめん君が泣いても何も思わない。もう関わるのはやめよう」

「!さ、最低!」

バン‼︎‼︎

「もういい‼︎」






次回に続く。

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