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ROUND2

 

 ここは、病院の診察室。文学の診察をした内科の先生は、呆れたように溜め息をつく。


「なんで拾い食いなんかしたの……」

「食品ロスを無くす為です」

「あ、そう……」


 内科の先生は、文学となるべく目を合わせない様に話を続ける。


「取り敢えずね、お薬出しとくから、それ飲んで今日は安静にしてね」

「わかりましたー」

「本当に解ったのかな……」


 文学の軽い返事に、一抹の不安を覚える内科の先生。


「大した事なくて良かったわね! 文学ちゃん!」

「うん! 奥ちゃん!」


 病院に付き添ってくれた奥は、文学と手を取り合い、体調が回復した事を喜び合う。


「先生、本当にありがとうございました!」

「あしたー」


 内科の先生にお礼を述べ、診療室を出ようとするふたりに、内科の先生はこう語った。


「あ、付き添いの方も診察してってね」


 文学ちゃんと、奥ちゃんの自宅はどっちだ!?

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