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第6話 過去の話
それは昔のことだった。
昔、魔法の仕組みを理解した天才少年がいた。その少年は魔法を世界に公表した。今まで魔法は架空の存在として誰もが信じていなかった。だが彼の考えた魔法法則は、才能のある者達に魔法を与えた。
やがて、彼は天才として崇められた。
だがある日。
魔王軍と名乗る者達が暴れだした。
「我々魔王軍はこの世界をぶち壊す。さあ、怯えたまえ」
その日から、魔法を創り出した天才は魔王軍と戦った。魔法は才能のある人物だけ使えた。そして魔王軍は魔法使いを多く集めていた。
天才は圧倒的に不利だった。だが天才は諦めなかった。天才は仲間を集め、魔王軍を倒した。
それからいくつか経ったある日、天才は結婚した。そして何世代にも渡り継がれ、生まれたのが…
「神崎翔くん。君だよ」