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第4話 詠む魔法
放課後、俺は木原さんをつけることにした。
木原さんは森の中に入ってく。コウモリがヒラヒラと飛び、墓が近くにある森で、木原さんは平然としている。
「詠む魔法 魔法No.21 水玉」
木原さんは呟くと水の玉が現れた。
「詠む魔法 魔法No.22 水具現化」
水が形を変え、槍になる。そしてこちらに飛んでくる。
俺の顔面に直撃する。
「痛ー」
水だったから死にはしなかったが、鼻に当たりとても痛い。
「誰?」
「俺は神崎翔。木原さんと同じクラスだ」
木原さんは俺のことを知らないらしい。
「まあいい。それより魔法使いなんだな」
「だから今殺すの」
木原さんは水を剣の形に変え、俺の首に当てる。
「冷たっ」
水はとても冷たかった。
「ふふっ。それより魔法使いでしょ。家に案内してあげる」
木原さんは笑うと急に優しくなり、俺を家に案内した。
木原さんの家は…
「豪邸だ!」
●魔法No.21 水玉
…水の玉を作り出せる。温度は自分の体温と同じ。
●魔法No.22 水具現化
…水の形を自在に変えることが出来る。