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第24話 世界が終わる
神崎と楓が無の世界に飛ばされている中、既に世界終焉計画は始まりを告げていた。
ーー上空に浮かぶ巨大な船の中……
「木原総理事。既に第5フロートまでの全システムの構築が完了しています」
木原咲良の父親に、部下たちが状況の説明をする。木原咲良の父親は、椅子に座り、指示を出す。
「そうか。では計画を実行に移す。これより、人類という下等な生物を焼き払う。世界終焉兵器を発射せよ」
「世界終焉兵器。発射」
固定砲指揮官が赤いボタンを押す。たちまち世界終焉兵器が発射される。世界終焉兵器は、一度発射されれば、世界の半分はその威力で消滅してしまう。そんな恐ろしい兵器だ。
「父上。その兵器を使うのだけは……」
「咲良。もう遅い。すでに世界の半分はあと10分消滅する。これで新世界の創造が可能である」
世界終焉兵器にミサイルが撃ち込まれるが、その程度では止まらない。
残り時間あと10分。世界は、もうすぐ終わる。




