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魔法の使い方 2  作者: 総督琉
第2章 楓家
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第9話 楓桔梗

今日はこの学校に転校生が来るらしい。クラスの皆は大騒ぎだ。


「それでは席について」


先生が皆を席につける。


すると入り口から女の子が入ってくる。


「あの子は…」


入ってきた子は、昨日家の近くまで送ってあげた子だ。転校生ってあの子だったんだ。


「私の名前は(かえで)桔梗(ききょう)。あの有名アスリート。楓色覇(いろは)の娘です」


凄い。

楓色覇という女性は、水泳やテニス、野球など全ての競技で一位を獲得した、人類の中では最も強く、最も才能がある。

多分、この世の全てのアスリートが彼女と戦っても、勝てる種目は一つも無いだろう。


そんな逸材の娘だ。きっと彼女も凄いのだろう。


彼女の席は俺の隣。


「よろしくな。楓さん」


俺は笑顔で言うと、楓も笑顔で答えてくれた。


「こちらこそ」

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