プロローグ
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学校から逃げ出してやろう。誰しも一度はそんなことを考えたことは無いだろうか。
「逃げ出す」と言っても、単に「サボる」という意味ではなく、学校が嫌だからどこか遠くへ逃げてしまおう、子どもだったら誰しも一度はそんなことを妄想するはずである。
私は五百蔵 咲竹華。近くのなんてことない中学校に通う、なんてことない中学一年生である。
中学生になってはや1ヶ月、桜の花びらは完全に散り、枝だけが寂寥と残る5月である。
はっきり言って学校は嫌いだった。中学生に進学して、周りは新しくできた友達と駄弁りながら楽しそうに中学校生活を満喫している。そんな中、私はというと、
「早く中学生終わんないかな〜」
誰もいない窓際、外に向かってため息混じりにそう呟く。無論、そんな声は花の散った桜の梢に止まる小鳥にさえ聞こえずに、空へと消えた。
小学生のころから私は学校が嫌いだった。先生は口を揃えて「自分の未来のために、今はしっかり勉強するんだぞ」と言い、それに対して児童は無邪気に返事をする。私を除いてだが。
私は小学生の頃でも、テレビと言えばニュースをよく見ていた。バラエティー番組などは全くと言っていい程見ない。ときどき、政治についてのニュースが流れることがある。ある時、文部科学大臣が記者の取材を受けていた。その大臣のコメントは今でも一字一句正確に覚えている。
「学校という場でしっかり子どもを教育をして、社会のために優秀な人材を輩出してほしいと思っている。」
そこらの小学生が聞けば、口をぽかんと開けてチャンネルを変えているところであるが、私は違う意味で口がぽかんと開いてしまった。絶句した。「輩出」の遣い方が文法的におかしいのではないかとは思ったが、そんなことはどうでもいい。私たちが苦労して行っているあの学校は、この腐った社会の未来のためだったと言うのか?私たちは所詮、国の掌の上で踊らされていただけだったと言うのか?
「自分の未来のため」なんて聞こえのいいことを言っておいて、真の目的は社会のためだったのだ。私はそのことに小3のころには気づいていた。
それからと言うもの、私は学校に行くのが嫌いになった。小6のころ、私は学校を脱走してやろうと目論んだ。学校など通っているのが馬鹿馬鹿しい。行くだけ無駄である。
しかし、よくよく考えて見ればこの計画を実行するに当たって、いくつかの問題点が浮かび上がった。女子小学生1人でどうしようと言うのか。お金はどうするのか。どこに逃げるのか。逃げてどうするのか…考え出すと芋づる式に問題が出てくる。そして、学校に行くことは「自分の未来のため」というのも強ち嘘では無いのだ。学校に行かなければ当然、仕事も見つからない。お金を稼げなければ、逃げたところで生きていけない。
してやられた。国はそこまで考えていたのか。学校から逃げることなどできないように仕組まれていたのだ。私の企ては準備すらできずに社会によって握り潰された。
そうして一度は廃案となった私の計画であったが、中学生になってから、再びその計画のことを考え出した。中学校生活は小学生のころよりも厳しかった。まるで私は奴隷のようである。周りは洗脳されてしまっている。こんな地獄でどう生きていけと言うのだ。
そうして私は一冊のノートを取り出し、太いマジックで表紙にでかでかと、「学校脱走計画」と書いたのであった。
この度はこんな小説を読んでくださり、ありがとうございます!続編は不定期で連載して行きますので次回作も乞うご期待!