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なんて事の無い日常  作者: 真那斗
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プロローグ1

突発的に書きたくなったので書き始めてみる。




夢を、見ていた。

漠然とした、夢。

色がはっきりとしていない、幻のような夢だったと思う。

自分が一体何なのかも解っていない、繋がりの無い夢で、

此処ではない何処かに繋がっていそうな曖昧な感覚が残っていた。


光が差し込んでくる。

時間はよくわからない。

そもそもここがどこなのかわからない。

……わから、ない?


此処は何処だろう?

自分は、多分、混乱?困惑?しているのはわかる。

名前は?


……浮かばない?


何が起きているのか、それとも実は自分は今産み出されたのか?

それはない、とわかる。

時間の感覚は曖昧だが、人生を経験した記憶がある。


……思い出したくはないが、死んだ事もあるようだ。

つまりは、何度かの臨死体験なのか、何度目かはわからない転生の途中か?


自分が何かに選ばれるような高尚な存在ではないと言う自己評価がある。

生きていく上で何度か直面した悲しい自己否定の心だ。

最新の記憶は、どうやらろくでもない人生を終えたところのようだ。

引き込もってパラサイトシングルをしていた上で、偏食による栄養失調。

仕事にも就けずにネガティブな事ばかり考えて動くのを止めていたのだから救えない。


これから何処へ行くのか、それともここで何かを判定されて消えるのか。


わからないまま、暖かな光に包まれている。


何もないまま無為に時間だけが過ぎる空間だろうか。

今までの人生が全て無価値だったと潰されて、他の魂への栄養かなにかにされる前段階だろうか。




ここで夢から覚めたと思うあの時から、三度寝て起きた。

睡眠時間はどの程度とれたのかわからない。

仮に三日経ったと思っておく。


自分が覚えていた名前は、少なくとも五つある。

その内の一つは名字の無い和名。

その内の一つは名字の無い横文字の名前。

使っていた言語は思い出せない様だ。


その内のひとつには名字だけでなくミドルネームもある。

残りの二つは、明らかな日本の名前だった。


でも自分がどんな性格だったかはほとんど共通していた。

どんな立ち位置で有ろうとも大して変わらないネガティブ思考の塊。

立場によってはそれがうまく回ることもあったが、大抵はうまくはいかずに終わっていた。



本当にこれはなんなのだろう。

性質を見直す為の場所?

新しい人生への転換点?


そんな都合のいい事もあるはずはないのだが……。


更に何日分か過ぎた。


水も食料も無く、疲れも無い。

睡眠がとれるのが不思議だが、此処は一体なんなのだろうか?


何かから接触もなく、数日間が過ぎたと思われる。

光が指す場所は天井?と思ったが、そう言うわけでもなさそうで、空間的な裂け目のような物から光が届く。


回りを見渡すと、壁もなく、何かに当たる感じで進めなくなる。

最終的な自分の身長が170㎝台だったと思うが、二回分と少しだろうから大体3mかける3mくらいの空間だろう。


何故区切られているのか、何故何もないまま何日か過ごしているのか。

何も情報がないまま放置されている。

自分の格好は、やはりぼやけているのだろう。

服のような何かをつけてはいるようだが、素材もわからない。

このまま気が狂うまで此処に居なければいけないのだろうか?


何日が経ったのかわからないが、何もする事がないので思考実験を繰り返したり意味もなく運動のような何かをして過ごしたりする。

生きていた頃にはやっていなかった行動を何故此処では出来ているのか。

他に何もする事がないからなのだろうけれど、少なくとも気を紛れさせるのには行動をするしか無かったのだろう。

自分の考えはどうやら育ち方以前に魂に刻まれでもしていて変わりやしないのだろう。行動をするかしないかだけが多少の差異な気もしてきた。


実際にどのくらい過ぎたのだろう。

世界から取り残されているとしか思えない。







そして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()V()R()M()M()O()R()P()G()()()()()()()()()()()()()



……接続可能時間の限界によって。





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