表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

一話完結小説

ケイ「センター試験受けよう」

作者: ケイ

29作目です

ケイ「俺センター試験受けろうかな」


リョウ「いきなりどうした俺達今、大学生でやる意味ないぞ。あ、仮面浪人ってやつか」


ケイ「そういうのじゃないんだ。ただなんとなく受けてみたいと思ってな。締め切りまでまだ期限あるし、いいかなって」


リョウ「ま、受けてもいいんじゃないか。誰に迷惑がかかるわけじゃないし」


ケイ「でだ、受験料足りないから金貸してくんない」


リョウ「俺に迷惑がかかってた。貸さねーよ」


ケイ「何で!」


リョウ「俺にメリットがないから」


ケイ「ならもし、センターで8割以下だったら倍にして返す」


リョウ「返せるのか」


ケイ「春休み、バイトしまくる」


リョウ「そこまで言うなら貸してもいいぜ」


ケイ「ありがとう」


リョウ「返さなかったら訴えるからな」


ケイ「お前本当に友達か」


こうしてケイの何のためにやるのか分からないセンター試験受験が始まった。正直「借金してまでやる必要あるのか」という突っ込みどころ満載の無謀な挑戦である



ケイ「さあ、あんなことを言ったからには意地でも8割取らねば」


ケイ「でも、俺現役の時600点くらいしか取れなかったからなあ。120点足りない」


ケイ「まあ、120点くらいちょっと真面目に勉強すれば大丈夫かな。とりあえず過去問買いに行くか」



~本屋~

ケイ「高い、分厚い、分からない。久しぶりに見たらなんだこの本は、何かの専門書」


ケイ「しかし、買わなければ。しかし金ない」


ケイ「…よし、覚悟を決めるか」



~電話中~


ケイ「もしもしリョウ過去問買いたいから金貸してくんない」


リョウ「お前さ、いくら何でもそれは」


ケイ「8割以下なら2.5倍だ」


リョウ「貸すぜ」



~センター過去問勉強~


ケイ「分かんねー。古文・漢文、何これどこの言語。微分積分さっぱり分からん。英語…さっぱり分からん」


ケイ「ヤバイぞ、忘れ方が尋常じゃね。これから理科社会も勉強しねーといけないのに。科目選択って物理・化学・地理と高校の時使った科目でいいのか」


ケイ「社会は得意だった地理でいいか」


ケイ「でも理科は地学という無謀な科目を選ぶことができるし、何を選べがいいんだ」



そうして何だかんだでセンター試験当日となった


ケイ「ヤバイ全然分からん。もうマークシートの神様に頼るしかない」



~結果(自己採点)~


国語 81点 数学ⅠA 48点 数学ⅡB 29点 英語 90点 物理40点 化学 48点 地理 92点


合計428点


リョウ「…」


ケイ「…」


リョウ「まあ、一言いうなら。地理スゲーなあ、9割じゃん」


ケイ「ああ、自分でも驚いた」


リョウ「盛ったか」


ケイ「盛ってない。地理が高得点なのは地理しか勉強してなかったからだ」


リョウ「何でよりにもよって地理?」


ケイ「なんか解いてて楽しかったんだ」


リョウ「ふーん、お前って地図とか地形の問題得意なんだな」


ケイ「そうか、俺って地理が得意だったんだ。現役の時は受験に忙しくて全然気づかなかったが改めて受けてみて本当に得意なことが分かった」


ケイ「よし俺は将来地理に関する仕事をやる。自分の将来か分かって受けて良かった」


リョウ「あーそれはそうと2.5倍にして返せよ」


ケイ「…1.5倍でお願いします。お願いします。お願いします。お願いします。お願いします」


リョウ「ヤダ」


ケイ「…鬼」



(終わり)



初めて名前を決めて書きました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 何だよ❗面白いじゃん、地味にー [一言] 先々週ふと思い立ってボクシングの試合に出ました。何だろう?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ