青い涙の物語
大切な人を守りたかった。ただそれだけのことに、ほかに何か勿体ぶった理由などいるだろうか。
明るくて、無邪気で、なのに時々見せる笑顔ははっとするほど哀しい従姉妹にいつもふりまわされて幼い少年。その笑顔の意味を知ったとき、少年はもう、幼くあることをやめた。
これは、格好良くて、めでたしめでたしで終わるような話ではない。ありふれた、哀しくて幸せな涙の物語。
明るくて、無邪気で、なのに時々見せる笑顔ははっとするほど哀しい従姉妹にいつもふりまわされて幼い少年。その笑顔の意味を知ったとき、少年はもう、幼くあることをやめた。
これは、格好良くて、めでたしめでたしで終わるような話ではない。ありふれた、哀しくて幸せな涙の物語。