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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

殺しの時間

作者: 一人待



むかしの神が 生んだ世界

一見すると 普通の街並み

生け垣 ドブ川 汚染の空気

そう! ここはむかしの世界

古い方が 自分をかたどって

全てを作り上げた世界

だから魔法も科学も 何でもあり


そんな不思議な街に 呪いをかけた

名前も知らない 名無しさん

”誰かを殺さないと 進まない時間”

名無しさんは 全てを定めた

殺し方も 死体の処理も 時の経過も


さてさて殺しの対象は

盗みをはたらく 浮浪者で

彼の首を 朝が来るたび

裁断機にかけ 太陽にかざす

死体は放っとかれて 誰も見ぬふり

しかし日が終わると

首と胴はくっつく

こうして続いた ”処刑の儀式”

彼は痛みに慣れて 感覚がなくなった


”もう飽きた”

こんなことを言ってたら

街の市長は こんな提案をした

”首吊り 八つ裂き 心臓えぐり”

男は泣き出し どこかに隠れた

生贄がいなくなった街は

時が止まった

1日を送ることなく 日が昇るまま

人が老いることなき 生活の営み



それを何千回繰り返したでしょう

もう嫌なくらい 夜を待ちびた子は

神に願ったのです

”わたしに星を見せて”

するとその日 急に夜が訪れた

人は驚き 狂いだす

踊る人 叫ぶ人 歌う人 酒飲む人

本当にいろいろ


実は神様はもう死んでいて

呪いは解けなくなっていた

何年か経ち 街のことを知った私が

新たに夜を書き換えた

しかしそれは

正解だったのだろうか?

本当の答えへの問い まだまだ続く

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