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そのに

ゼンジに借りたマントを肩にかけ前を合わせる。  全裸マントだ。

恐ろしく心細い。

ちぎれた布を拾い靴の代わりに足に巻きつける。

マントの前も開かないようにしたい所だがそうすると手が使えない。諦めた。


「とりあえず町に戻ろう。」


このままではどうしようもない。


「エロイ・・・・・・・はっ!そうだな。このままだと危険だしな!」


危険は隣にいる男からも感じるがとにかく町には戻らないと

ボク達は町に向かって歩き出す。


胸が揺れる


ゼンジに大きくさせられた胸が歩くたびに大きく揺れる。

揺れる度に隣の危険人物の鼻息が荒くなるのも無言なのも怖い。


ここでログアウトしてしまいたいが次のログインにまた全裸マントスタートなので町で服ぐらいは手に入れておきたい。


獣人族を使うのをやめたほうがいいのかもと思うけど 正直この攻撃力と防御力は惜しい。

魔獣相手に何とかなったのも獣人だったからだ。

裸になってしまう点を何とかできれば案外使えるかもと思う。


これに関しては一つ気付いた点がある。服の一部が残っていたのだ。


と言っても両袖の肩から肘の少し上までとおへその高さに巻かれたズボンの紐だけだ。これでどうにかできるかはまったくわからない。


   いろいろと考えながら歩いているうちに町が見えてきた。


「町に着いたら買い物したいけどいい?」

「・・・・・・・・・」

「ゼンジ?」

「・・・・・・・うぇお!」

「ふわっ?!」


返事が無いゼンジの顔を覗き込むとあわてたような声を出す。つられて僕も変な声が出た。


「ミ、ミンちゃん・・・」

「どうしたんだよなんか変だよ?」

「ま、前見えてる・・・・」

「うぇぁ!」


ボクはあわてて開いてしまっていたマントの前を閉じる。

至近距離で見せてしまった。あらためて全裸マントである事を自覚する。


顔がアツい  うう・・・・気にしないようにしてたのに・・・


チラッとゼンジの顔を見ると真っ赤になっている。しっかりと見られてしまったようだ。


「ゼ、ゼンジは何か考え事してたの?」ごまかすように言う

「お、おう ちょっと妄想・・・じゃなくて」

う、この話題もなんか危険な感じがする


その後は会話が弾むわけも無く無言のまま町の門の前まで行く  が


   町の中に入れば人が大勢いる。


何かの拍子にマントがめくれてしまえば大惨事だ 緊張する


し、慎重にいこう!まずは入り口の門番をクリアーしなきゃ!


だがその慎重さが災いした。

明らかに何かを隠しているその態度が門番の門番アイに不審に映ったようだ。


「そこの2人待て!」

ひい

「何かその下に隠してないか?」

あわわわわわわ


どっと汗が出てくる。それを見た門番がますます疑いを強くする。


「どうした?やましい事が何も無ければ見せられるはずだ」

「え、えっと~」


やましいことは無いけどやらしいものがあるんですうう~


「いや、ちょっと待ってください」

ゼンジだ  助けて!

「彼女はさっき町の外で戦闘をした際に少々服を破いてしまいまして恥ずかしがっているだけなのです。」

本当は少々じゃないけど 

 そして彼女言うな


「ほおぉ~?それは確認せんといかんなあ」


効果無いよ!ゼンジ!


「お、おい勝手なことをすると隊長に叱られるぞ」


頑張れ門番2号


動くたびに胸が揺れているのを門番1号に気付かれたかも知れない


「確認なら誰か女性の方に確認してもらってくださいよ。」


ゼンジが言う


おお、女の人ならマシ   マシなのか?ほぼ全裸だしなあ


「もしオマエが危険人物だった場合その女性が危ないかも知れん。ダメだな」

「しかし言っている事が本当だった場合ちょっとまずくないか?」


と門番ズ


「どう考えても仕事だろう?」

「仕事・・・・か」


もうちょっと粘れ2号


門番2号の視線が胸の辺りをチラチラとさまよう こいつも気付いた?


「仕方ない俺も立ち会うってことならいいですよ」


ちょっとゼンジ?!


そして3人に浮かぶ共犯者の笑み


全力で逃げることを考え始めたときに誰かが近づいてくる足音がした。


「お前たち何をしている!」

女の人の声だ


「「た、隊長」」   

 お??

前回より少し短い

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