そのきゅう
んんんんん うーん
ボクは表面上は平静を装いながら悩む
なぜ頭をなでられた時にあんなに嬉しく感じたのか?
ご主人様をご主人様のように じゃなくてゼンジをご主人様のように感じていたアレは一体??
コウになでられてもそこまでは嬉しいと思わなかった。
ゼンジにはもっとなでてほしいと思った。
原因がわかればもっと褒め ゴホン
いいこいいこってなで ゲフン
「どうしたのミンちゃん?」
頭をなでられる きゅうぅっぅん!
お腹を上にして寝そべりそうになるのを踏みとどまる
パンツはいてないし
今日は何でこんななんだろう?
3人でパーティ組んで、草原に来て、獣化して、敵を釣って、戦闘して、倒して、褒めてもらって、くうぅ~んもっとなでて?
はっ!
ともかく1度獣化をといてみよう
元の姿に戻っていくとかなり強かった感情が治まっていく。
ちょっとほっとする。
そしてそれを少しだけ残念に思う気持ちがあることにうろたえる。
落ち着いてしまえば大丈夫
まだ頭をなでているゼンジに飛びついて顔をべろべろ舐めたい衝動も感じない
頭の上の手をするっとはずして再度獣化する。
うん、大丈夫
その後も戦闘を繰り返したが特に以上は無かった。 心にも身体にも
町に戻ると何かこう どっと疲れた。 いろいろ
今日はもうログアウトしよう。
「そういえば防具店の前でログアウトしてもログインのときは広場に出たね。仕様なのかな?」
「多分そうだろうな」
「宿屋のベッドの上でログアウトするとログインはベッドの上らしいよ兄ちゃん」
「へー、 やってみよう」
「一緒に寝る?兄ちゃん?」
「やめとくよー」
「お、お前たち一緒に寝たりすんのか?!」
「気が付くとフトンにもぐりこんできたりしてるんだよねー甘えっ子だよねー」
「へへへー」
「え、甘えっ子とかそんな話? え?」
首をかしげているゼンジと手を振るコウに別れを告げて宿屋に向かう
「青髭亭」
一瞬、昔親戚のおじさんに青々としたひげの剃り跡を擦り付けられて痛かった事を思い出した。もちろん関係が無い。 多分
親戚のおじさんだった。
いやNPCだ。 よく似てるだけだった。
「泊まりたいんですけど部屋ありますか?」
「・・・・・・・・・・」
「あの?」
「はっ!!お嬢さんが可愛いんでぼぉっとしちまったよ」
女性客が来るたびに言ってそうだ
一人部屋を借りる。鍵がかかる部屋だ。
鍵をかけベッドに横になる。猛烈な眠気を感じる。
あれ、 これ ろぐあうと ボタン 押す のか な?
意識が沈んでいく
ああ、 じどうでおちるのか
どれくらい時間が経ったのか意識が浮上する。
身体を触ってみる。
胸がある
まだ げー む の 中か
また意識が沈んでいく
パチッと目を開く ?? 真っ暗?
顔に手をやるとヘッドギアがあるようだ。
そうだった 宿屋で寝落ちしたんだった。
ヘッドギアをはずし頭を振る。 周りを見ると うん ボクの部屋だ。
なんか寝ている間に移動させられたようなヘンな感じがする。
「つっ」
なにかチクッとした痛みを胸に感じる。昨日感じたのと同じものだ。
パジャマをまくって確認する。 昨日と 同 じ?
胸の先端部の周りが少しだけ腫れているような?
「兄ちゃん!おはよ うわ!」「ノックをしなさい晃」
「何でまたそんな格好なの?!」
「晃、なんかコレ変じゃないかな?」「胸が?」「うん」
晃が顔を寄せてくる。なぜか荒い息が先端部にかかる
「ふ ぅんっ」
身体がビクッとなる。 電流が走ったみたいに感じた。
晃の顔がが真っ赤になっている。
「兄ちゃん 声エロイ」
「・・・・・・・」
手で口を押さえる。自分でもびっくりしたのだ。
パジャマを下ろす。なんか恥ずかしくなってきた。
「兄ちゃんどうしたのそれ?」
「わからない 起きたらなってたんだ。 ちょっと痛いし」
「いたいの?!病院いきなよ!」
「うん・・・・・痛みが引かないようなら行くよ・・・・・・・」
「だからお父さんとお母さんには言わないで 自分で言うから」
「 うん 」
いつも通りに洗面所に行き、顔を洗い食卓につく。
いつも通りの会話
「明はどうだった?」
「すごい可愛かった。」
「お母さんも見たかったわ~」
「でも周りの兄ちゃんを見る目がやらしかった」
「む、晃を行かせて正解か」
「善治君がいるから平気よ むしろ善治君ならオッケーだわ!」
いつも通りでもなかった。
朝食を食べ終えて着替えるために部屋に戻る。
う~ん、少し不安だな。
身体にぴったりしたアンダーシャツを着てからYシャツを着る。
ちょっとチクッとするけどすれるよりマシかな?
そのまま制服を着てリビングにいく
ゼンジが迎えに来ていた。
なぜかその顔を見るとほっとした。
安心しちゃったのだ うん
1300文字分くらいを一度消してしまったので
がっかりしてました。成長しない自分




