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自動幻想発生装置

それは

夜にだけ現れる亜空間領域


赤い月が地平を突き破る時

大地は恐怖で満たされる

生温い夜風の中

天を貫いた血塗られたTower

子供が途中で投げ出した積木のような

気紛れな神が壊したバベルの塔のような

辺りに漂う せ返る死の匂い

空の底が抜けて降り注ぐ流星雨

週末を予感させるVision

それは夢

夜にきて夜に還っていく


(人は夢を見 

幻想ゆめいだき 

妄想ゆめに生きる)


一夜一夜の夢の成れの果て

朝の光に耐え切れず

蒸発していく無残なむくろたち

ここは夢の墓場

朽ち果てるだけの憐れな残滓

拾い上げる一つ 二つ

分子レベルまで破壊された

バラバラの無意味な言葉の破片

組み立てる一つ 二つ

いつしか侵食される 現実が夢に


それは夢

夜にきて夜に還っていく


どこまでが現実でどこからが夢なのか

初めから境界などなくて

混沌の海を漂うのか

耐えられないと精神が悲鳴を上げる

夢を止めたければ

今すぐネジを巻くのを止めればいい

それは夜にだけ現れる・・・

滅茶苦茶な言葉の詰め合わせに、最初から最後まで付き合って下さった方、おられましたらお疲れ様です。

チラッとでも覗いて下さった方も含め、読んで戴きまことにありがとうございました。

これにて詩集『自動幻想発生装置』を、幕とさせて戴きます。

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