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硝子生命論
温もりを持たない指
錆びの浮いた歯車を軋ませて
手を伸ばし掴む虚空は 夢か幻か
人形遣いの手繰る糸の先
箱庭の中のレールの上の
機械仕掛けの踊る人形
心ハズット前二死ンデシマッタノニ
往生際ノ悪イ身体ハマダ生キヨウトシテイル
懐レユク世界 崩レユク自分
精神を失った身体
コードとチューブを巡る代用血液
隙間を埋めるものは 夢か幻か
人形遣いの手繰る糸の先
箱庭の中のレールの上の
機械仕掛けの踊る人形
中身ヲ失ッタ空ッポノ容レ物ハ
徐々二ソノ機能ヲ停止シテユクノダ
懐レユク世界 崩レユク自分
真実を語らない口唇
プログラムされただけの言葉たち
紡いだ歌は 夢か幻か
人形遣いの手繰る糸の先
箱庭の中のレールの上の
機械仕掛けの踊る人形
私ノ身体ハ手足ノ先カラ腐食スル
残酷ナヨウデドコカ滑稽ナコノ現実
懐レユク世界 崩レユク自分
人形遣いの手繰る糸の先
箱庭の中のレールの上の
機械仕掛けの踊る人形




