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巡査・頭山怛朗の活躍(番外編:巡査・頭山怛朗、密室殺人事件を解決する!) 

作者: 頭山怛朗

「ずいぶん、大きな猫だね」と、隣の住人の町内会長が言った。

「そうなんだ。食べたいだけやっていたら、こんなに大きくなった! 」と、男。

「こないだもキャリーケースに入れようとしたら、入らなくて困った」と、妻が笑いながら言った。

「名前は? 」

「クーガーだ。よく似ているだろう? 」

「いくらした? 」

「実は拾ったんだ。元は野良猫だよ」と、男が答えた。



 新聞受けに何日分もの新聞が放置されているのに気がついた町内会長が、近所の数人と玄関ドアの鍵を壊して家の中に入った。何も言わず泊りがけで出かけるような夫婦ではなかった。何日もの“旅行”に出かけるなんてあり得ない。


 居間は血まみれだった。初老の夫婦が惨殺されていた。ただ、血まみれだが猫だけは無事だった。

 玄関の扉は鍵がかかっていたし、全ての窓は鍵がかかっていた。

 つまり、“密室殺人事件”だった。


“密室殺人事件”ということで全署員が駆り出された。

 家の中は私服、制服の警官、鑑識職員であふれていた。

 その制服警官は他のみんなより大分遅れてやってきた。

“誰かに似ている?! そうだ、バナナマンの日村だ”と、町内会長はその巡査を見て思った。“大丈夫かな? ”

「クーガーだ」猫を見た巡査・頭山怛朗と言った。

「そう、クーガーです」と、町内会長が言った。「でも、よくこの猫の名前が分かりましたね?! 」

 巡査・頭山怛朗がゆっくりと言った。「これは本物のクーガー、つまりピューマで殺人犯です」


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