仮初の尾張統一
清洲城落としちゃった。
まっそんな簡単に落とした訳じゃないんだけどね
内容からすると、清洲の信友が信勝に接触する前に、俺が信勝に接近し、信友と手を組むことを進言すると疑いもせず信勝は了承
米(長秀)を使って信友に仲良く手をとりましょう的な外交戦略を使う
相手は向こうからきてくれるとは思っていなかったようで好感触
尚、信長の目もあるので秘密裏に行うように信友側に伝え、了承させる
そして絶世の美女になるであろう俺を信友の側室とする事に合意させる
この信友調べたら大の幼女好きだったので、信友からすればかなり嬉しかったようだ
すぐに輿入れさせるようにがっつく信友
輿入れする俺と共に数十名の従者が清洲城に入る、嫁入り道具の中身は武具、火縄
本来それらのものにも検分が入るはずだったのだが、そこは信勝と共に来た見た目が幼い俺を清洲の城兵は不憫に思ったのだろう。そんなにきつい検分ではなくさらっとしたものだった。
尾張織田の本家筋に当たる大和守信友は近隣の家来を呼び集め、祝言を行うと伝えられると、人が多いと怖いとの理由やうつけの信長が恐ろしいのですかと問う俺に対して、信勝や近隣の上位家来しか呼ばず、供回りも連れてこないように信友は手配する
信友は俺の意見を全て適えて、城内には近隣の有力者数十名と城を守る兵、数百名しかいない婚礼となった
飲めや歌えやの大騒ぎを繰り返しながら、城内は泥酔者多数の状態に
信友を含めた上位の家臣たちを輿入れの際、連れて来た従者(信長の郎党)に全員捕縛させ、そこをお市奪還を大儀名分に名古屋の兵を率いた信長が清洲に乱入
抵抗らしい抵抗もなくあっけなく清洲は落ちた
捕縛された信友や上位家臣は信長に許しを請うが許されず斬首
信勝兄上は蟄居謹慎処分とし、末森城に幽閉された
この電光石火の結末に近隣諸国や地元豪族は一歩も動けず
この顛末に美濃の斉藤道三は近習に上機嫌でこういったと言う
「信長と言う男は竜よ、しかもその手には竜玉すら持っておるわ!蛇では勝てぬのぅ。まして愚息には対抗すらできまいよぉ。こまったこまったぁ、いっそ美濃を信長に譲ろうかのぉ」
そしてこの一件を契機に信長は尾張統一を簡単に果たしてしまう
どうも史実よりも早すぎる展開に、俺はちょいとまずったかなって思ったがなってしまったものは仕方ない
「終わったのか」
そう呟く信長
「まだ終わってはおりませぬ」
悲しげな目で俺を見る信長
「信勝兄上は懲りないお方です」
「・・・・・・・」
何も語らず空を見上げる信長は一時見つめた後で呟く
「是非もなし・・・」
その姿は一人悲しく泣いている幼子のように俺には見えた