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お市の天下  作者: 女々しい男
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言い負かす

衝撃の事実が分かりました。

俺はお市、兄は吉法師

ここは戦国の世らしい

いくら歴史に疎い俺でもわかる

伊達に○長の野望とか、全シリーズコンプリートしてないぞぉ。

しかし、それくらいしか知識はない

お市ときて吉法師・・・信長じゃん

それくらいはわかったし、転生したってことも許す

戦国時代それも許す、信長が兄でも許す

でもね、お市はないだろ!俺男だったのよ

男とアァーな事できないぞぉ!無理無理、それだけは嫌だ!断固拒否する!

兄貴の信長は衆道OKなんだろうけど、俺には理解不能

どうするよって、常に悩んでるうちに5歳になり、兄も元服して吉法師から信長と名を改めた

元服しても、信長は常に遊びまわっていた。今では尾張のうつけ者と蔑まされている

しかし信長は、常に俺を連れて色んな所に連れて行き、沢山話をしてくれた

そして聞いて見て思う。この時代の女性は意外と強い、戦に出かける女も沢山いた

「市、見てみろ、女子が強い国は豊かになる!」

そう言って、女同士の相撲を見ながら兄は語る

「じゃ兄様、あたしは兄様の家来になる!」

俺は武将として生きて行きたいとそう言葉にした(そうすれば男とアァーは無い)

「それは無理じゃ市、下々の女子はそれでよい!しかしな、上の者は責任があるし、姫と呼ばれる者はお家の為に嫁いでお家の礎とならねばいかん。尚且つ姫武将など論外じゃ」

苦笑しながら信長は言う

しかし市はめげない

「兄様がそれを言うのですか!!!尾張のうつけともあろうお方が!!!」

「なにっ!!!」

信長は鋭い眼光で市を睨む

「信勝兄上がおっしゃるのならわかりますが、兄様には言われたくありませぬ、あたしが兄様と呼んでいる方は、うつけのふりをする優れた力を持った方です。男だ女だ身分だ形式などで、人を見るような方ではございません」

「ぐっ!」

信長の鋭い目が上を向き空を見つめる

「上の者の責任は重々承知しております。なので私も今から兄様に認めてもらえる武功を上げまする。槍働きは難しゅうございますが、兄様に嫁にはやらんと言われるくらいに、織田家で一番の知恵者になってごらんにいれまする」

そんな市の迫力に信長はたじたじであった

後に信長は

「あの時にしっかりと教え込むことができなかったのが俺の一生の不覚だ」

と近習たちにもらしたという

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