市の両兵衛
俺、今更ながら気づきました
やべっ、美濃即効落としたから、俺が分かるだけで三大イベントが闇に消えた
1、墨俣の一夜城作れねぇ。猿脚光浴びれねぇ。ドンマイ猿
2、竹中重治が数十人で、稲葉山城占拠する偉業がない。これは半兵衛の凄さが他のものに知られないですむ、ということは隠し玉として使える。これOK
3、明智光秀が武者修行しないから、多分将軍連れてこない。これ何気に痛い、大義名分って意外と必要なのよ。でもこいつ信長やっちゃうからその前に殺しちゃうか、と思ったけど洗脳することにした。能力高いし、出来なきゃ殺せばいいでしょ!
まだまだあるんだろうけどね。浅井の同盟とかも色々おかしいけど、気にしたら負けだって、思いながら鼻ほじってたら誰かきた
「おっ元気してたか・・・猿」
俺は相変わらず、はだけた姿でごろごろと寝そべっていながら、久しぶりに会う猿に話しかけた
「はい、姫様も外見は変わりましたが行動は変わりませぬな。この藤吉郎そのお姿を見て、二~三日おかずがいりませんな!」
「ねねに言うぞ」
「勘弁してください!この口が、この目があかんのじゃ!!!」
一生懸命自らを痛めつける猿、おまえやっぱ犬の親友だよ。根本的なとこは一緒だもん
「まっ冗談はさておき、そろそろきな臭くなってきたんでしょ?」
俺が姿勢を整えて猿に話しかけると猿が頷き、語りだした
「へいっ、駿河の義元が動きにあやしさが出てきたぎゃ。兵糧と武具の備蓄が気付き難いほど、少しずつ増やして、それを岡崎城に入れてるぎゃ。それに呼応するかのように、甲斐の信玄もおかしいぎゃ。こちらも人の往来が少しずつ、南信濃に動いて増えてるぎゃ」
さも褒めて褒めてと、でも言いたい様に俺を見るが、俺は褒めないけどね。うざいし、図に乗るから冷めた目線でこう言う
「そんだけかよ使えねぇな・・・チッ」
「・・・シクシク」
猿が撃沈したところで、俺は猿の後ろで、話を聞いていた二人に話しかける
「冗談はさておいて、十兵衛、半兵衛どう思う?」
「間違いなく動くかと、ただ大義名分が今は御座いませぬ。動くに動けないかと、それに姫の答えは出てるのでしょう?我ら二人が考えてる以上の事をなさるおつもりでは?」
十兵衛はそう微笑みながら俺に話しかけた
「どうやら相手は兄様が伊勢を攻略するのを待ってるようね。伊勢侵攻しても大義名分が無いから、どうするかわかんないんだけど、動けばあたしはお歯黒潰すから、どっちか虎坊主の相手してもらえるかしら?」
扇で口元を隠しながら話す俺
「東海道一の弓取りに同情いたしますな。私が虎を押さえます」
半兵衛はそういうとやわらかく微笑んだ
「じゃ十兵衛は兄様に付いて伊勢でいいかしら?」
「我ら両名姫に心服しております。お決めになられたことに不服などありませぬ。如何様にもお使いくだされ」
「あんま気を張らなくていいからね。あと十兵衛は真面目だから、兄様になんて言われても気にしちゃ駄目。なんかあったらすぐ私に言いなさい!一人で悩まない!特に殺したくなったりしたら、絶対に殺る前に言いに来なさい!!!」
「それと半兵衛、薄着とかせずに、ご飯も栄養あるものを、良く噛んで食べる!夜更かししない、いいね!少しでも体調悪くなったら休む!人は体が資本!無茶したら駄目よ。いいわね!」
「「御意!!!」」
それを外から聞いていた犬と熊は思った。お母さんみたいだと
皆を帰してから一人櫓に登る俺、そこから近江方面を眺めていた
「風邪をひくぞ。もうお主一人の体ではない、もっと自分を労われ」
そういいながら自分が羽織っていたマントで俺を包む
「兄様、平穏な日々が暫く無くなりますね」
「そうだな。味わった束の間の平穏、また味わおうぞ」
織田信長伊勢侵攻、平穏が終わり争いの幕が上がる




