分岐点一
雉がほしい、犬=利家、猿=藤吉郎、雉=いない
う~ん・・・誰かいないかな雉やる人
無理やりつけるのもなぁ、似た方探すしかないんだろうけど
ってか猿良く喋る。これでもかってなぐらいに良く喋る
前世の時、テレビに出てたお笑い怪獣さん○に負けてないよ。ってかあの人の前世、猿じゃない?
信長が禿げ鼠って別名付けたって言うし・・・んっ
「姫、姫っ!見えてきましたぞ、あそこが小牧です」
犬が少しこんもりした丘の方角を指差しながら俺に話しかける
「何も無いね」
俺はのどかな田園風景を見つめながら呟く
「清洲や津島と比べられたら、ほとんどはこのような場所です」
「ねぇ、美濃はどっち?此処から近いの?稲葉山城は?」
「あちらになります。国境はすぐそこですね。稲葉山城の距離は、今歩いた距離とあまり変わらぬでしょう」
そういいながら美濃の方角を指差しながら、俺に話しかける犬
「ねぇなんで美濃の方角で黒煙が一杯出てるの?あれなに?」
黒煙を指差しながら犬にたずねる俺
「んっ?なんでしょうか?火事ではないようですが?」
犬と俺がそんな話をしていた時に、すごい形相で猿が俺たちに向かった走ってきた
「大変じゃ!!!美濃で謀反じゃ!斉藤義龍が斉藤道三を攻めちょるらしがやぁ」
あんだけ走ってまだ喋れるお前がすごいわって思いながらもとうとうきちゃったか、このイベント長良川の戦い
「姫、お館様に急いでお伝えせねば!!!馬を用意してまいります」
犬が近くの民家に馬を探しにいく
どうする、今の尾張は仮初とはいえ統一したばかり、ここで信長が動けば信勝が動く可能性がある
しかし逆を言えば、統一している今は美濃に侵攻する絶好の好機でもある
いかに道三の兵が少なく、義龍の兵が多かろうと尾張の兵が合力すれば勝機は十分ある
道三が尾張側に撤退しながら戦をすれば、でも道三はもう死ぬ気かもしれん
どうする!俺はどうすべきだ?
「姫、馬を用意できましたぞ、ささっ早く!!!」
俺の横に馬をつけて俺に跨らせようとする犬
「猿!!!今からこの馬に乗り急いで兄様に伝えよ、動かせるだけの兵を墨俣にむかわせろとな!!!市は先に道三殿と散歩に行くと!いそげっ」
「承知!!!」
猿は瞬時に事態を読んだのであろう、すぐさま馬に飛び乗り清洲に向かって走り出した
「犬、わかっておろうな!私の命、守り通せ!目指すは道三の待つ場所じゃ!」
「承知!!!」
犬の前に跨る形で馬に乗り込み道三のいる場所を目指す
「お館様!!!お館様!!!」
「何じゃ騒々しい!猿ではないか、おぬしごときがお館様を呼びつけるとは無礼であろう!」
「煩いわ!内蔵助!お市様よりの伝言じゃ!はよぉせんと首が飛ぶぞぉ!!!」
「なにぃ!っく、仕方なし、ついて参れ!」
どたどたと音を立てながら城内を走る猿と内蔵助
「何じゃ騒々しい」
「何かあったのですか?」
そこには信長と並んでのんびりとお茶を飲んでいるお濃であった