序章
時は平成、一人の冴えない男が不慮の事故?によりこの世を去る
しかし男はあの世に行かず、ある人物に生まれ変わってしまう
戦国の世、第六天魔王と呼ばれた兄を持つ、絶世の美女と言われた女、お市
それが彼の生まれ変わった人物だった。
彼女(彼)が引き起こす事柄によって歴史は大きく狂い始める
「お兄様 その犬(利家)あたしが飼いならします!」
「お兄様、その猿(藤吉郎)あたしが飼いならします!」
そんな歴史の物語
あたりは暗く街頭もまばらな道で彼は呟く
「もうこんな時間かよ、働いても働いても給料は変わらんというのに疲れた、んっ」
男はスマホを弄りながら愚痴る、時刻は22時を過ぎていた
「やめてください、やめてよ!!!」
スマホを弄る男にそんな声が聞こえ、視線を向ける
数人の厳つい男に囲まれ、困っている女性を視界に捉えた
(やばっ!面倒ごとにまきこまれちゃう、おっ俺は空気ぃ~)
彼は見なかったことにしようと心に決めた
しかし女性は、彼と目が会うと助けを求めるような視線を彼に放つ
「あなたぁ~たすけてぇ!!!」
彼は思う、何故あなたなのかと、誤解されちゃうべぇと
周りの厳つい男たちが女に問う
「なんだぁ~連れか?」
彼は思う、やっぱり誤解されてるじゃんと
でも空気と思ってる彼は無視をきめこんだ
女は厳つい男たちに言う
「あれがあたしの旦那!!!だからかまわないで!!!」
彼は思う、彼氏飛び越えて旦那かよと
厳つい男が彼に声をかけた
「あんた、あの女の旦那さん?」
彼はこの時に話をして、否定すればよかったのだろう
しかし彼が起こした行動は無視、それは否定にも肯定にもとられる曖昧な行動
そこで彼の人生が決まった
厳つい男の一人が懐から銃を取り出し、彼の頭に銃を向ける
「パァーン!」
彼の頭に衝撃が走った
消え逝く意識の中思う、なぜ?いきなり撃つのかと
そこで彼は意識をいや命を失った